東京工芸大学工学部                                               []
基礎教育研究センター・物理教室
實方研究室(Sanekata Lab.)

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『2005年度の後期いろいろ』


C11月28日 小鮎小学校で理科授業『おもしろ科学実験(温度って?)』
 工芸大から歩いて10分のところにある小鮎小学校に、4年生を対象とした理科の出張授業に行ってきました。親しみのある科学者を演出するため、白衣と(牛乳びん底の)特殊めがねを着用しての登場してみたところ、この“ドン引き”覚悟の捨て身の作戦が功を奏して小学生達のハートをがっちりつかみ、授業は大変に活気のある楽しいものとなりました(^^) (いやいや昼休み時間までも大盛り上がりしちゃって、担任先生にはご迷惑をお掛け致しましたm(_ _)m しかし、小学生は多少収拾がつかないぐらい元気であることに越したことはありません。それが健全な姿かもしれませんし・・・)
 授業では、熱の本質を小さなボールの運動(気体分子運動論)と関係づけて理解してもらえるように、簡単な演示実験や気体分子模型を見せながら流体と粒(つぶ)の関係や水の三態を説明しました。説明と説明の合間に予想を立ててもらう質問をしてみると、かつて経験したことがないほどに(笑)、次から次へと矢継ぎ早に手があがりました。このような小学生の純朴な好奇心と豊かな発想力、そしてその熱意には、正直非常に心を打たれました。恐らく熱電対の原理(電子気体の概念、ゼーベック効果)をも、なんなく理解してくれていたような気がします。「理科離れなんて、ホントにあるのだろうか?」、「このような小学生達がそのまままっすぐに成長してくれたら、どんなにもすばらしいことか!」、「ひょっとして、日本という国はもっともっと伸びる可能性やその潜在能力を持っているのではなかろうか?」と思う半面で「人は成長過程のいつの頃から、“開きっぱなしで問いかける”思考に居心地の悪さを覚え、矢印で示された順路どおりの“閉じた”思考にのみ安心感を覚えるようになってしまうのだろう」とも・・・・。これもまた“答えを得がたい”問いという意味でこれを端緒に、教育に携わる末席者として私もその辺のところをこれから長く時間を掛けて考えて行きたい、と思う所存にございます
 そして最後に、アシスタントとしてこの授業を手伝ってくれた応用化学科三年生の村上君にこの場をお借りして感謝致します。はじめは少し緊張していたみたいだけど、小学生達からもかなりの人気だったし、キミは案外こちらの“先生”っていうのもいいんじゃね(^O^)/

(2005年12月29日の記)
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2005年12月29日の記  
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2005年3月24日の記  
2005年3月5日の記  
2004年12月27日の記  
2004年8月17日の記  
2004年7月3日の記  
2004年6月11日の記  
2004年3月2日の記


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