top pageMembersResearchLINKContact us2024.3.25 Last updated
トップページ最新
top page
メンバー
members
研究紹介
research
研究成果
achievements

研究設備
facilities
配属希望の学生へ
recruitment
担当授業
lectures
リンク
links
アクセス
access

Top Page & What's New 2023

2024春季応用物理学会での研究発表(3件)

昨日、応用物理学会第71回春季学術講演会の分科会:プラズマエレクトロニクス(セッション:プラズマ生成・診断)で、横山先生、小林君、中川君らがポスター発表を行いました。 うちの研究室が応用物理学会年会で実際の会場(今回は東京都市大学)に赴いて参加・発表したのは、実に4年半(2019年9月@札幌)ぶりでした(横山先生は昨年秋に単身熊本に発表に行かれていますが)。 久しぶりに参加してみて、自分は浦島太郎のような気分でしたが会場はすっかりコロナ禍前の活況を呈していたので、大変安心しました。 3件の発表はいずれも好評で、多くの大学の先生方ならびに企業の方々と有意義な議論をさせて頂けたようです。特に、4月から院生となる中川君、小林君にとっては、大事な学会デビュー戦でしたので、 とてもいい経験と勉強になったと思います。発表者のお三方、ポスター発表時間2時間フルとなるプレゼンをがんばって頂き、お疲れさまでした。 発表が終わった頃には、もう外は真っ暗でしたので、溝の口駅で下車し居酒屋『安べえ』さんでお疲れさん飲み会をして帰ってきました。飲んで反省会慰労会というのは、対面で学会に参加したときにしかできない学会参加のもう一つの楽しみでもあります。 まあそれはともなく、今回議論で得られたポイントを糧に、次なる7月の京都で国際会議ISSP2024に向けて、また本日から研究を、各自がんばりましょう!

24p-P08-7:「リフレクトロン型飛行時間質量分析計を用いた深振動マグネトロンスパッタリングの多成分イオン同時計測法の開発」(発表者:小林)
24p-P08-8:「深振動マグネトロンスパッタリング(DOMS)における発光遅延時間計測を用いたガス希薄化現象の解明」(発表者:横山)
24p-P08-9:「(レーザー誘起蛍光法を用いた)高出力マグネトロンスパッタリング(HPPMS)のプラズマ診断」(発表者:中川)

(2024年3月25日記)

河合塾『みらいぶっく』で紹介!

本日、河合塾が運営する河合塾『みらいぶっく』に私の研究者紹介が公開されました。河合塾『みらいぶっく』とは、河合塾の教育研究開発部が経産省、内閣府、大学改革支援・学位授与機構の協力を受けて立ち上げた中高生・受験向けの大学の学問・研究の紹介サイトです。昨年の初秋に河合塾さんより依頼を受けたときは、各分野における一流の先生方に混じって「自分なんかでいいのかなあ?」と思い、引き受けるのを少し躊躇したのですが、「優秀な大学教員の中に、自分のような異分子(雑草)がひとりくらいいても、ダイバーシティという意味で(良くいえば多様性、悪くいえば玉石混淆。笑)、あるいは研究者を目指そうとする人のすそ野を広げるという意味で、何らかの意義はなくはないのかも(笑)」と思い至り、お引き受けさせて頂いた次第です。昨年末に依頼された原稿を書き上げ提出してから、公開まで約3か月、公開の日を少しどきどきしながら楽しみしておりました。 『みらいぶっく』を執筆することで、「なぜ、自分は今こうして大学で教え、研究しているのか」、その原点(高校〜大学までの孤軍奮闘の期間)を思い出して、初心に立ち返るいい機会となったと思います。自分のような笑ってしまうような半生・紆余曲折を経て研究者になった者の経緯を、どうぞご笑覧頂ければ幸甚です。「人に歴史あり」、学ぶものとしては遅咲きであった私のような研究者の存在を知って、「人はいつからだって学ぶことを始められる!(大事なのは、学ぶことを生涯継続すること)」、あるいは「こんな先生も世の中にはいるのだから、よーし、僕だってこれから研究者を目指そう!」という中高生が、自分の紹介ページに勇気づけられ、ひとりでもふたりでも現れてくれたら本望です。そして、生涯に渡って楽しめる自分なりのテーマを見つることができればいいですね! そんな中高生を、日本の将来の科学技術発展のためにも応援しています。がんばってください!
河合塾『みらいぶっく』(研究者:實方 真臣)
河合塾『みらいぶっく』(学問名:プラズマエレクトロニクス)
東京工芸大学 学科・コースブログ集“KOUGEI PEOPLE”に転載

(2024年3月22日記)

学位授与式2023

昨日、2023年度の学位授与式が行われました。前日の春雷の影響でか、風はちょっと強かったですが春のひかりのどけき晴天に恵まれた学位授与式当日となりました。ここ数年は卒業生全員を見送り、翌日から新学期の始まるまで4年生のいなくなったもぬけの殻のようなちょっと寂しい「しーん」とした研究室となるのですが、今年は小林君、中川君らが大学院に進学するので、例年とは少し雰囲気が違います(進学予定の2名は今週末の応用物理学会の発表の準備を余念なく行っています)。 また今年は、コロナ禍になって以来、挙行されていなかった本厚木駅前のレンブラントホテルでの謝恩会が盛大に行われました。会社の研修が始まり、謝恩会に出られなかった卒業生もいます。卒業する4年生も、進学する2名も、それぞれに卒業後の次のステージ、あるいはそのアイドリング状態は始まっています。4月からはこれまでとまったく異なる生活が待っていますが、その新鮮な気持ち(初心)を忘れず、それぞれの持ち場でがんばって欲しいと願っています。期待しています。応援しています。がんばってください!


剣道部の4年生である清水君(前主将:機械)、厚木市大会で活躍した野村君(建築)も卒業で、研究室を訪ねてくれました。コロナ禍で廃部になる運動部が多い中、稽古に大会参加に剣道部を盛り立ててくれてありがとうございます。 社会人になっても仕事と両立しながら剣道を続けてもらいたいと思います。いずれまた、一緒に稽古しましょう。また、清水君の卒研で行った竹刀素振り時の加速度センシングの研究は、大海先生と今後も共同研究で続けていきますのでご安心ください。ではご両人、お元気で!

(2024年3月22日記)

MCP交換 by 東北大院理・美齊津先生

本日、科研費共同研究で東北大院理教授・美齊津先生が当研究室にお越しくださり、小口径(Φ15mm)のMCPを大(中?)口径(Φ25mm)のものに交換して頂きました(スパッタ粒子イオンの計測漏れを最小限に抑えるため!)。繊細なMCPイオン検出器の交換、ということもあり手慣れた美齊津先生に直々に作業して頂くことになりました(なんと贅沢なお願いを!)。 午前中の内に無事、交換 → 設置 → 真空引きの作業工程を終えることができたので、今週末の応物学会の発表準備を行っていた横山先生、中川君、小林君らとともに、みんなで昌華楼に行って楽しいランチタイムを過ごしてきました。昨日は、仙台〜長岡技科大〜横浜の長距離運転をされた美齊津先生。そして、本日午後一番で再び長野向けて長距離ドライブに出立される美齊津先生をみんなで見送らせて頂きました。美齊津先生のタフさには、まさに脱帽でございます。風のように来られ、流れるように作業し、また風のように去っていかれる颯爽とした美齊津先生にたくさんのお土産まで頂いてしまい、ありがとうございざいました。複数の博士研究者を抱え総勢30名を超えるメンバーの所属する大研究室を束ねられ、研究を牽引される美齊津先生の仙台での激務を思うと、感謝しかありませんm(__)m 4月から大学院に進学する中川君・小林君らが在学中に、いずれ一度仙台に遊びに行かせて頂き、東北大美齊津研の絢爛たる実験装置群を彼らにみてもらいたいな、と思っています。厚木からみんなで仙台にお邪魔させて頂ける機会を楽しみしています!





(2024年3月19日記)

九里君(剣道部OB)の企業訪問!

本日午前中、現在潟}イナビに勤める剣道部OBの九里君(本学芸術学部映像学科2012年卒)が会社案内を兼ねて研究室を訪問してくれました。九里君が卒業してもう干支を一回りしていたことにびっくりでした(九里君は、厚木キャンパスが大分変っていることにびっくりしていました)。テレビ業界→通信事業→現在と転職を重ねながら順調にキャリアアップ・昇進(もう課長さんです!)&ご活躍されていて、誠にたくましい限りです! 今回は予定が立て込んでいてほんの1時間程度しかお話できず申し訳ございませんでした。今度はもっとゆっくり、夜にお酒など酌み交わしながらお話ししましょう! 大学としては、就活市場の最新情報・動向などご教示頂けると大変ありがたいです。また、こちらから何か情報を提供できることがあればご協力させて頂きます。今後ともよろしくお願いします。お父さんとなった九里君も、公私にがんばってください! 応援しています!

(2024年3月18日記)

東京農大・乘越先生のご訪問!

本日、厚木こども科学賞の審査委員(本年度・昨年度)でご一緒させて頂いたの機に知り合った東京農業大学農学部(厚木キャンパス)の乘越先生が、實方研究室の見学にお越しくださいました。審査会のお昼休みに、「同じ厚木市内にキャンパスを構えているのに、(東農大ー工芸大間での)教員間の交流や接点って不思議なくらいないですよね」、「今度ぜひ遊びいらしてください」との何気ない会話をきっかけに 「それならいっそ何か一緒に研究できることはないでしょうか」と。自分は、かねてから3年生向けの卒研体験の授業で行っていた大気圧プラズマスプレー(大気圧プラズマジェット/非平衡大気圧低温プラズマ)のおもしろい応用実験はないものかと長らく模索していたこともあり、乘越先生に「プラズマ × 農学(植物学)」って研究はいかがなものでしょう・・・」と(興味は前々からあるものの、自分自身は植物学を全く知らぬ身なので)恐る恐る勇気を出して切り出してみたら、乘越先生は「おもしろそうですね」と、快い素敵な返答を下さいました! そこから話は発展し、本日、實方研の実験設備をまずは乘越先生にご覧いただく運びとなった次第です。乘越先生のご専門とする植物学、特に園芸学(「ど」のつく素人の自分ですが、NHK日曜朝の『趣味の園芸』は欠かさず観ています!(笑))への応用可能性・ご提案をご披露頂き、自分では決して発想することのできないお話に、わくわく感(=純粋な好奇心)を覚えました。乘越先生ご自身は、大気圧プラズマスプレー(本研究室では“プラズマペン”と呼んでいます)の、農業演習場やハウスなど野外研究フィールドへ持ち出せるポータブル性能に優れた点に、大きな可能性と感心を抱いておられる様子でした。 厚木こども科学賞でお知り合いになれた縁を生かし、科研費の共同申請等も視野に入れながら、まずは小規模な学際研究から共同研究をスタートさせることができれば素敵だなと思います。乘越先生、今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いします。本日はご来校頂き、ありがとうございました(頂いたお土産は、研究室のみんなで有難く頂かせて頂きます)。次は、我々が東農大厚木キャンパスを訪問・見学させて頂けることを楽しみしています!



(2024年3月15日記)

ラスト奥山研(日大工学部@郡山)

今週はじめに、若かりし頃愛知県岡崎市にある国立分子科学研究所で知り合って以来、自分にとってみれば兄貴のような存在であった奥山克彦先生(当時自分は機器センター総研大生、奥山先生は分子集団系基礎光化学部門木村克美研助手、現在日本大学工学部教授)が本年3月をもって退職とのことで、退職前の奥山先生にご挨拶するのが一つ、他方、廃棄となる実験機器・部品をお譲り受けることもう一つの目的として、自家用車で福島県郡山市にある日大工学部のキャンパスを尋ねてきました。 お約束していた時間9:30より早めの8:15頃には到着できたため、近くのコンビニで買ったホットコーヒーでも飲みながら広いキャンパスを散策してみようと。その前に、奥山研の所在をまず確認してからと思い研究棟に入り奥山研を探していたら、8:30の早朝にも関わらず奥山研の学生部屋に照明が点灯しているではありませんか? ノックしても応答がなかったので、廊下を少し奥まで行ってみたら次の部屋のドアからかすかに「パンパンパン」と小気味よい10Hzの聞き覚えのある音が聞こえてきました。 音に誘われるようにドアを開けさせてもらったら、ひとりの女子学生がひょこっと装置の合間から「おはようござます、今日来られることになっている實方さんですね!」と顔を出し、こちらはびっくり?! こんな早朝からがんがんレーザーを焚いて実験していていることに、そして奥山先生の退職で今日明日には実験装置が解体されようとする日まで実験しようという奥山先生とその愛弟子(M2の鈴木さん)の研究者魂に、びっくり驚嘆! 「さすが、奥山研(奥山さん)!」と朝一番から痛快な一本をとられてしまいました(笑)。 装置の解体前に、退職後に論文を執筆するために、どうしても試しておきたかったとのことです。先生も先生なら、卒業間際の学生最後貴重な春休みに付き合う院生も院生、師弟間の見事な卒啄同時(そったくどうじ:正しくは「卒」は口偏に卒です)に敬服です(生粋の研究者が持つ矜持を見たような気がします)。 その後、レーザーの暖機運転が済んだあたりで奥山先生が現れ、さらにもう一人のM2の千葉君も現れ、夕方の実験終了までに間に、持って行く機器の梱包をしたり、昔話や雑談をしたり、ランチには三春の手打ちラーメン「次郎」に連れて行ってもらったり、奥山さんとの貴重な思い出となる楽しい時間を過ごさせて頂きました。 加えて今回、かつてお世話になった沼田靖先生(もうひとりの兄貴です)にもご挨拶することができました。沼田先生はとても若々しく(髪は互いに白くなりましたが)昔とまったく変わっていませんでした。最近では食品のラマン分光分析という新たな分野を開拓されているようです。研究室を独立され、以前と全く異なる研究フィールドで新境地を得て活躍するなど、そう容易いことではないと感服いたしました。 沼田先生へのご挨拶を終え、奥山研に戻り再び作業をしていたら時刻は早、夕方の18:30に(外は雨から雪に)。奥山さんの現役教員として最後の一本となるスペクトル掃引が終了となりました。奥山先生の号令のもと、装置と装置回りの解体に作業に入ったときは、さきほどまでこの装置が実験データを生み出していたことを、また、まだまだ実験データを生み出すことが可能であることを考えると、一抹の寂しさを感じずにはいれませんでした。そんな気持ちを紛らすため、自分は作業しながら「蛍の光」を口ずさんでおりました(涙)。 解体作業は一時間もしないうちにあっけなく目途が立ち、お譲り頂けるものを自分の車に積載させて頂きました。「『退職』、『研究室を明け渡す』とは、こういうことなんだ」と近い将来の自分が想像され、感慨深いものがありました。それはともかく、奥山さん、長い間お疲れさまでした。今年の大阪大学の入試二次試験で「ねじれの位置」が話題になっていましたが、“分子内ねじれ”モーションといえば世界の奥山先生。最終講義で大振幅振動についてのお話を聴講できなかったのは誠に残念でしたが、奥山イズムを継承した奥山研最後となる元気なM2のお二人の卒業後の活躍(一人は石油系大手企業へ就職、一人は東北大院博士課程へ進学)が楽しみですね。とはいえ退職しても、論文を書いたり、米国の研究者と共同研究をしたり研究活動を続けられるとのことですので、秋の分子科学討論会(京都)に行けば奥山さんと夜飲みに行けますね!(そのときはよろしくお願いします) 今は退職の作業でお忙しいでしょうから、しばらくして落ち着いたあたりで、退職記念の「奥山先生を囲む会」ができるのを楽しみしています。最後に、大変、お世話になりました。そしてまた、これかもちょいちょいお世話になるかもしれません。今回お譲り頂いた機器や部品(BNC,MHV,SHVケーブルやクイックカップリング類などは退職まで買わずに済みそうです。笑)は、大事に有効活用させて頂きます。奥山先生の益々のご健勝を祈念するとともに、今後ともよろしくお願いしますm(__)m
また今回、退職前にぎりぎり間に合って奥山先生にお会いすることができたのは、奥山先生の退職の詳細を東京インスツルメントの増田さんが連絡くださったお陰です。増田さん、ありがとうございましたm(__)m 9月の京都での討論会で「奥山先生を囲む会」で飲みに行けることを楽しみしています!

(2024年3月9日記)

祝・学内月間引用度No.1@2024年1月分

今朝、世界的な研究者データベースResearchGateから、うれしいメールが届いていました。その内容は「Way to go, Masaomi! With 6 new citations, your research items were the most cited research items from your department last month Achieved on January 1, 2024(いいぞ、マサオミ! 先月、新たに6件の被引用を受けたあなたの論文は、あなたの大学において最多の被引用を達成しました。 2024年1月1日付)」とのこと。学術論文とは、(どんなに苦労してでも)まず執筆して世に出すこと、世に問うことがいの一番に大切なこととなります。そして、次に大切なことは、世界のどこかの研究者から自分の論文を参考文献として引用して頂くこと。2番目のこれが、なかなかどうして実に難しいことなのです。重要度の高い論文であればあるほど、他者からの被引用回数が多くなる傾向にあります。 希に、時代を超え先駆的すぎる論文は、その価値が誰からも見いだされずに引用される時期が非常に遅くなることはありますが、Google Schloar(無料), SCOPUS(有料), Web of Science(有料)などの論文検索ツールを利用できる今、そのような時間差はどんどん短くなっているので、論文を世に出してから3年経っても被引用回数が0という場合は、残念ながらその後の注目度をあまり期待できないと判断せざるを得ません。 かように夜郎自大であることが憚られる研究者は、自分の執筆した論文の価値を自分自身で推し量ることが許されず、引用されてようやく「評価された」、「評価されなかった」ということを客観的に知ることができるのです。 世の中には、「論文数、引用回数のともに多い研究者(ノーベル賞級の研究者など)」、次いで「論文数が多いけど、引用回数がすごく少ない研究者(注目度の低い分野でひたすら研究する研究者、二番煎じ三番煎じの研究をする研究者、あるいは時流を無視した自己満足的な研究者)」、および「論文数は少ないけど、引用回数が多い研究者(遅筆だけど含蓄ある内容の論文を執筆できる研究者、あるいはじっくりとその分野の問題点を射抜き穿った論文を執筆する研究者)」、そして「論文数、引用回数ともに少ない研究者(研究者としては風前の灯。むむ、自分も気を付けないと!)」など様々なタイプの研究者が存在します。そんな研究者の論文数、引用回数、それを左右する投稿先論文の被引用度を指標化したIF(Impact Factor)から客観的に、かつ社会学的に研究者を評価・分析することが可能です。 現在、研究者の研究情報は、ResearchGate(グローバル)やresarchmap(国内)ですべて公開されていて、誰にでも簡単に調べることができます。興味ある方は、このような科学者デーダベースを通じて、我々の巣くう(?)、もとい、棲み処とするアカデミックな社会を垣間見てみるのはいかがでしょう!
それはともかく、今回のようなことは、たとえローカルに工芸大の中で1番(被引用回数:6回/月)とはいえ、自分にはなかなかないことです。引用を介して「自分の研究が世の中に受け入れられている」、「少しは役立っている」ことを知ることができ、単純にうれしい限りであります。これを励みに、次の論文執筆に向け研究室一丸となってがんばろうと思います。

(2024年2月19日記)

祝・卒業論文の完成と提出!

本日無事、副査の先生から最終確認を頂き、實方研6名の卒業論文が完成しました。そして、関東地方の大雪天気予報どおり、外は昼過ぎには真っ白、風はびゅーびゅー、雪花が吹きさらしております(16時半には学生への退構指示もアナウンスされました)。 卒論を提出し終えて気分すっきり、気持ちは晴れやかな好天そのものだろうけど、それに反してお外はこの荒天です。卒業して何十年か経ったら、こんなめったにない荒天の卒論提出の日も、きっとみんなにとってはいい思い出として思い出されることでしょう! 今年度は、新たな付録として前期・後期の月例報告書6篇も加え、 ますます完成度の高い卒業論文として仕上げてくれました。後輩たちにとっても、ためになるよき手本を残してくれましたm(__)m 本当に1年間、お疲れさまでした。残すは、3年生への引継ぎ実習と卒論全データのまとめと引継ぎ作業です。もう少々お世話になりますが、それ以外は学生最後の春休みを、どうぞ思う存分に堪能してください!

(2024年2月5日記)

「えんのき」2024冬号(No.122)をご覧あれ!

昨日発刊された大学広報季刊誌「えんのき2024冬号」に、今回は私の教員活動と研究室にゆかりある記事を2件も掲載して頂いたこともありますので、せっかくですのでこのホームページ上で少しだけ紹介させて頂くことにします。


まずは、見開き2頁に渡る剣道部の記事です。昨年11月に行われた厚木市剣道大会で好成績を修めたことと、剣道部の活動に関して大きく紹介して頂きました。 コロナ禍以降、工芸大のどの部活動も部員の確保と実質的な活動が難しくなっており、残念ながら廃部に追い込まれてしまう部も少なくありません。 そんな時勢にあって、私は、この「えんのき」を手にし、この記事を読んだ在校生、卒業生、受験生(新入学者)の中から、一人でも多くの人に工芸大での剣道(稽古)に参加して頂けることを期待し、 また、剣道の稽古の楽しさを、多くの人と分かち合えることを望んでいます。剣道に心得のある人・興味ある人、ぜひ工芸大の稽古会にご参加ください。お待ち申し上げます!

もうひとつは、当研究室所属の堀内さんの電気電子コースを代表して、あるいは工学部の理系女子を代表しての就職活動に関する記事です。受験生(女子)からしたら、 情報や建築、化学・生物に比べて電気電子や機械の分野は遠い存在と思われがちですが、こと電気電子の就職に関しては、どの企業さんも女子学生の採用に非常に積極的な時代です。 記事の中の堀内さんのコメントにもあるように、就活は決して楽な道ではありませんが、諦めなければ自分の希望に叶う企業への道は開かれています。そんな堀内さんも努力の末に自分の希望する企業への採用を見事に実現できたひとりです。 4月からは意中の内定先企業の新卒社員として「仕事」という新たな世界において、堀内さんが思う存分に活躍されることを、心より期待しています。がんばってください!(堀内さんだけでなく、實方研4年生の男子たちも、それぞれの進路先での活躍を期待しています!)


最後に、取材から発刊まで、このような素晴らしい記事を編集してくださった本学入試広報課のスタッフのみなさんに改めて感謝申し上げます。お世話になりました。次号「えんのき 春号」も楽しみいています。ありがとうございましたm(__)m

(2024年2月3日記)

お宝を頂戴!

今週(1/31)、卒研発表会のことで山田先生(化学材料コース・教務部長)の部屋を訪ねてお話をしていたら、研究の入り口のドア横床に、いいもの(スタンフォードリサーチシシテムズ(SRS)社のNIM電源計測モジュールシステム)が置いてあ〜るではないですか! 聞くは一時の恥「いいものをお持ちですね!」と尋ねてみると、(山田先生はここ数か月間、研究室の不用品の片づけをしているらしく)どうやらこれも廃棄コンテナ行きが確定していたようです。 頂戴できるとのことですので「善は急げ」で、次年度大学院に進学する中川君とハイエナのごとく頂戴させてもらってきた、という次第です。ここ数年、計測機器の世界的な中古サイトeBayで、ボックカー積分器SRS250をたびたび取り寄せて台数を増やしていたところでしたが、当たりはずれがあってせっかく取り寄せても故障しているものがありました(部品どりを目的とする人にはいいのですが 自分は2台もはずれを引いてしまいました)。 山田先生から頂いたこの美品には、SRS純正のNIM規格電源フレームSR280内に、SR250が2台、PCインターフェースSR245が1台搭載されています(ブラボー!) また、少し前までは、eBayでもさほど高価ではなかったのですが、動作確認のとれた良品の玉数自体が減ってきたことおよび円安で、このSRS計測システムは何十万円も出さないと手に入らない代物(特に動作確認がとれている良品はなおさら)になってしまいました。 研究の遂行上、次年度SR250をもう一台増設を予定していたので、山田先生からこのセットを頂けたのは、まさに渡りに舟でございます。次年度からの大学院生の研究用として、大事に大事に使わせて頂きます。ありがとうございましたm(__)m

(2024年2月3日記)

卒業論文発表会(電気電子コース2期生)

昨日、電気電子コースとして2期生となる4年生たちの卒業論文発表会が行われました。午後13:00開始から夕方17:00まで11研究室がA会場とB会場に分かれての実施でした。實方研究室はB会場のトップバッターで6名が発表しました。練習の甲斐あって発表時間はまあまあきちんと収まっていましたが、 今回は中間発表のときよりなんか緊張しているな、って感じでした。こともあろうに、緊張を感じさせず一番落ち着いて発表していた谷君の発表姿の写真を撮り損ねてしまいました。発表会全体の取りまとめ役と座長をしながらの写真撮影は、なかなかせわしく、谷君の安定感・安心感のある発表を聞いているうちに、 少しくつろぎでも覚えてしまったのでしょうか、うっかり忘れてしまったのだと思います。谷君、失敬m(__)m 質疑応答の時間には、先生方からためになる質問を頂いていました。質問にうまく答えられなかった内容は、自分にとってデータ読みの段階で不可視となっていたウィークポイント、考察の足りない重要な部分です。学会発表も同じですが研究発表における最大の利・有難いポイントとは、まさにこの「質疑応答の時間にある」ということをお忘れなく。 一週間後の卒論本提出には、質疑応答によって新たに得られた考察も盛り込み、研究室の後輩たちの見本手本となるようなすばらしい卒業論文を仕上げくれることを期待しています。では、ゴールまでもうひと踏ん張り。がんばりましょう!

(2024年1月25日記)

年末大掃除からの4年ぶり研究室忘年会&OB会

先週の金曜日(12/22)には、年内最後の「総合演習U」の授業で3年生が研究室に来ることもあり、総合演習Uの授業のあと、全員で年末恒例の大掃除を行い、新しい2024のカレンダーに張替えを行いました。


そして、夕刻からは本厚木駅前に繰り出し、コロナ禍中4年間で卒業送別会を行えなかったOB、加えてコロナ禍前のOBにも声を掛け、盛大に4年ぶりの忘年会を「あつぎ酒場 本厚木店」さんにて開催しました。今回の忘年会は、3年生歓迎会であり、卒業送別会でもあり、研究室OB会でもあり、このコロナ禍中4年間の皆の無事を祝いつつ、未開催であったいろいろな要素を兼ねた会合であります。駆けつけてくれたOBは、年末の忙しいときに時間を工面し仕事と折り合いをつけながら、 また遠く愛知県や山梨県から、さらにまたスパッタリングプラズマが研究室の主テーマになる以前の旧電子機械学科2017年卒のOBにも、ご参集頂きました。誠にありがたい限りですm(__)m



こんなにも多くのOBと現役が一堂に会して、この1年間の労を互いにねぎらい、またコロナ渦を無事にやり過ごすことのできた互いの元気と健康を祝し、お酒を酌み交わすことのできる喜びは、また格別です!









今回、都合がつかず参加できなかったOBには、来年のGWか夏の暑気払いの季節にまた次のOB&現役合同企画を開催する予定ですので、 ぜひ、各自に名刺を持参して(笑)、ご参加頂きたく思います。研究室から社会に巣立っていったOBたちの元気な顔を拝見できるというのは、この上もない教員冥利に尽きるというものです。 また、遊びにきてください。そして、これから活躍する現役後輩たちを励ましてやってください。次に、お会いできるのを楽しみしています。最後に、忘年会幹事として今回の忘年会を企画し、取りまとめてくれた4年生の小林君に感謝します。では、メリー・クリスマス&よいお年を!

(2023年12月25日記)

第14回 厚木こども科学賞 授賞式

先週土曜日の午後、第14回厚木こども科学賞授賞式にお招き預かり、式場となった厚木アミューに行ってまいりました。昨年度の授賞式は、前日にコロナ陽性となってしまいやむなく授賞式を欠席させて頂きましたが、今年は無事に列席することができました(笑)。 応募総数439点の中から小学生の部、中学生の部それぞれに大賞1点、優秀賞2点に輝いた作品の作者への賞状授与が行われました。 株シ導体エネルギー研究所・柴田審査委員長、神奈川工科大・金井先生、東京農大・乘越先生とともに審査を務めさせて頂き、大変勉強になりました。 金井先生の名言「(審査対象となる)子供たちの人生を変えるとになりますよ」には身の引き締まる思いで審査に当たらせて頂きました。 私はこども科学賞に携わらせて頂き今年で3年目となりますが、小学校の社会科の授業で担任の先生(追記2)が言っていた「加工貿易」という一語を毎年のように思い出します。 担任の先生は「資源の乏しい日本は、原材料を他国から仕入れ、それを新たな価値あるモノへと加工し、輸出して得られる外貨を手に入れることで、国民の衣食住を保もっている国なのですよ」と。 どんなに情報技術(IT)が進歩しようとコンピュータのつくる仮想空間の中で空腹を満たすことはできません。情報化社会が高度に発展しようとも、モノ(あらゆる現物)を作る営みがなければ、我々の生命活動を維持することはできません(今のところ)。 そう考えるとモノづくりに必要となる、手・足・頭を動かすこと、観察すること、五感で感じること、これら基本となることを今後も軽視することはできません。端末の中でことを済ませるような生活にどっぷりと浸かる前に、好奇心旺盛な子供のうちにこれらの感覚・情操を持つことが大変重要になることとと思われます。 そう考えますと厚木こども科学賞に作品を出展した小・中学生のみなさんは、まさに厚木市の宝であり、また日本の未来を託すことのできる国の宝であります。もっともっと大きくさらに自由に、モノづくりの原点となる科学への好奇心を羽ばたかせて欲しいと願っています。 今回、記念写真撮影と名刺交換をさせて頂いた厚木市新市長・山口市長には、厚木のすばらしい子供たちの持つ科学の芽を、より一層伸ばす教育施策を打ち出して頂けることを期待しています。どうぞ、よろしくお願いいたします!
最後に、私にこのような貴重な勉強の機会をお与えくださった厚木市教育長ならびに同市教育委員会、そして東京工芸大学に感謝申し上げます。



追記:一昨年度に工芸大から桜美林大学へ転任された山本先生が厚木市教育委員会の外部委員として授賞式に列席されておりました。授賞式閉式後にファミレスで互いの近況報告をしながら、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。桜美林大学駅伝部総監督として2年目、チームをまとめ上げ成果を出すのは大変だと思いますが、陰ながら桜美林大学駅伝部のご活躍を期待し、応援しています。がんばってください !

追記2(2024.1.30):その担任の先生とは、小学校5,6年でお世話になった小田井先生です。二十代の若くて可愛い女性の先生でしたが、良きにつけ悪しきにつけ、さんざん小田井先生の手を焼かせた1組男子の僕らでした(先生も含めて、みんなそろそろいい歳だけど元気かな!?)。小田井先生のご自宅に招待して下さり、休みの日に電車に乗ってみんなで遊びに行ったことなど久しぶりに思い出しました。小田井先生との思い出の中で勉強で覚えているのは、5年生の算数ではじめて移項を習ったときのことです。 小田井先生は「等号(=)の両側に、移項したい数の正負反対の数字を加えてください。そうすれば目的の数を移項できます」と。自分は、今まで聞いたこともないその恣意的で不自然な(巧妙な)数学操作に納得ができず、放課後(校庭でのドッチボールにも行かず)まで残って「分かりません」と、小田井先生を困らせたことを思い出しました。数学が専門でなかった小田井先生は何度も何度も自分に、諦めず丁寧に同じ説明をしてくれました。自分は、数学のあまりにその衝撃的でわざとらしく恣意的操作にはじめて出会って、 テクニックの背後にある意味をイメージできずに先生を困らせたのだと思います。その後、自分は教わった操作を行い、問題も解くけど、その真意が気持ちの上でしっくりこないまま移項操作を使い続けたように記憶しています。そしていつの頃か移項操作に何も感じなくなったある日、突然「そうか等号両辺に半符号の数を足すことは、ある二点間をそのままで座標をずらして片方を0に持ってくること、同様に両辺に同じ数を掛ける(割る)のはスケールを伸び縮みさせることなんだ(A-ha!)」と分かったとき移項操作が自分の中ですっかり腑に落ちたことを覚えています(簡単な図絵を用いて右脳で理解できたとき)。 あのとき、小田井先生が諦めず何度も何度も自分に慣れるよう説明してくれたことが、 「習うより慣れましょう」、「使っているうちにいつかきっと分かるときが来るから」ということを教えてくれたのだと思います。しかし、今、自分は移項操作に納得できない小学生のときのように、初学者の頃よりずっと奇妙な「量子力学」の前に何十年も納得できないでいます。「習うより慣れよう」と、計算はできるようになったけど全然腑に落ちない自分・・・(会津藩什の掟「ならぬものはならぬ」に倣い、「腑に落ちぬものは落ちぬ」のです)。小田井先生、自分は小学生の頃から要領の悪いまま何ら成長しておりませんが、腑に落ちるその瞬間を楽しみに、まだまだ粘ってみようと思います! それと同時に、人に教えるというのは、何と難しい営みであることかと。 「分かる」と「分からない」の境は、個々の脳内の体験でしかないので、学ぶものは分かるまで自力で歩まなければなりません。教師とはマラソンコースのゴールまでの通過点を示すだけで、ランナーである学生・生徒が迷子になるも、棄権するも自分次第です。厳しいかな、自分の足で走りきる以外はないのです。そして、まれに教師の設定したゴール過ぎても走りを止めずゴールを颯爽と走り抜け、教師も知らない景色・地点にたどり着いてしまう子供がいるということです。逆にいうと、世の中には、少なからずそんな天才(Gifted)が混じっている訳ですから、そんな彼らの芽を摘まぬよう教師は注意深くあらねばなりません。教師の責任とは重大ですね。でも、小田井級1組男子として、まだ少し自分のやれることを頑張ってみます!

(2023年12月4日記)

R5厚木市剣道選手権大会

研究室のHPではありますが、部活顧問も自分にとっては大切な教員活動のひとつでありますので、剣道部の近況について報告させて頂きますm(__)m 荻野運動公園体育館で一昨日行われた厚木市剣道大会(秋は個人戦大会)に、工芸大から6名(工学部4名、芸術学部2名)が選手として、一般男子三段以下の部に出場しました。2年前に出場したときは、全員一回戦負けで応援のし甲斐もなくあっさり終わってしまいましたが、今回はなんと破竹の威勢で、4名(工学部3名、芸術学部1名)がベスト8入りを果たし、しかも入賞2位,3位(いずれも工学部生)を工芸大が占めることに(まさに快挙!)。 今大会は、厚木市の姉妹都市・軍浦市、剣道の盛んな韓国より選手団を招いての国際交流大会でもありましたので、白熱伯仲した試合、剣技の切磋琢磨を通じて剣道という日本の武道が日韓友好の橋渡しとなる場に立ち会えたこと、また工芸大剣道部を通じて大会に貢献できたことを、ひとりの剣道人・工芸大教員としてとてもうれしく思います。
それにしてもです。うちの剣道部員たち、たいして稽古をしてない割にめっぽう強かったのは、あっ晴れであったという他ありません(笑)。とにかく内容的には、勝った試合も負けた試合も、常に自分から攻める姿勢で戦っていたことは、とても立派で、誇らしい剣道であったと思います。 また、今回このような戦績に恵まれる機会を得ることができたのは、後期授業も始まろうという忙しいさ中に、大会登録の手続きをこなし、大会直前の試合稽古のためにサブアリーナを予約してくれた主将・石井君(工・情報3年)のお蔭です。みんな、石井君への感謝の気持ちを忘れないようにねm(__)m では、次の春の厚木市団体戦に向け、またみんなで汗を流しながら剣道研究しましょう。

戦績:2位入賞:水本君(工・建築3年)、3位入賞:野村君(工・建築4年)、ベスト8:鈴木(観)君(芸・デザイン2年)および鈴木(陽)君(工・機械1年)





(2023年11月13日記)

3年生研究室配属@総合演習U

総合演習Uにおいて、3年生5名が新たな研究室メンバーとして加わりました。今年の3年生の特徴は、5名中2名がヨーロッパに長期滞在歴や渡航歴のあることでしょうか。先週の研究室での初顔合わせから、本日の総合演習U@實方研の2週目の授業ですが、すでに和気あいあいとして研究室にすごく馴染んでいる感じがあります。時期をみはからって寒くなる前に、今年は3年生の研究室歓迎会を、4年ぶりに解禁してみようかな!
とにかく、これから卒業までの長い1年半(学部在学期間の3/8)を實方研究室で過ごすことになります。3年生の就活、卒研が順調に行くよう自分も、横山先生も、先輩たちも全力でバックアップして行きますので、どうぞ、よろしくお願いします。みんなで、わいわいがやがや楽しく行きましょう!


(2023年10月6日記)

秋季応物学会発表@熊本(横山先生)

熊本で開催された「第84回応用物理学会秋季学術講演会」で研究成果を「時間分解プラズマ分光計測を用いた深振動マグネトロンスパッタリングにおける発光遅延時間の解析」と題して発表を行ってきました。学会にはコロナ禍以降はオンラインで参加してきたため、久しぶりの現地参加となりました。やはり実際に対面での発表と質疑応答は臨場感があり、オンラインでの実施以上に熱のこもったやり取りに身が引き締まる思いでした。今後の課題も明確となり帰ってからの実験と解析が楽しみです。 会議の昼休み時間には熊本城へも観光に赴き、震災から7年となり徐々に復旧を果たしている熊本城を目の当たりにしました。私もこの7年の間、熊本城のように着実に進むことができたかどうか自信がないところですが、今後も一歩一歩研究を進めてまいります。(文責:横山)

23p-A301-8:「時間分解プラズマ分光計測を用いた深振動マグネトロンスパッタリングにおける発光遅延時間の解析」(発表者:横山)


實方より:横山先生のお蔭で当研究室のOES研究は着実に前進しています! 卒研生の指導、いつもありがとうございます。直前まで、熊本城の復旧をこの目でしっかと確かめに、また横山先生と熊本の美酒と地料理で乾杯する気満々でしたが、結局、旅費をケチり研究費の節約に走ってしまい(またも自分はオンライン参加に・・・)、熊本にお付き合できず申し訳ございませんでした。発表お疲れさまでした。また、かわいいくまモンのお土産もありがとうございました(くまモンの写真は「黒糖ドーナツ棒(潟tジバンビ)」のパッケージより)。来年秋の応物学会こそは、院生2人を連れてみんなで学会旅行しましょうね!

(2023年9月25日記)

SP部会での依頼講演(實方)

昨日、東京タワーの麓、電子情報通信学会やIEEE(japan)など多数の学協会が事務局を置く機械振興会館において、日本表面真空学会の技術部会「スパッタリングおよびプラズマプロセス技術部会(SP部会)」の主催する 第175回定例研究会「プラズマプロセスの見える化に貢献する最新プラズマ診断技術の動向」にお招き預かり、 過去5年間に積んだ實方研の研究成果を「飛行時間質量分析計による高出力パルスマグネトロンスパッタリング(HPPMS)の多成分リアルタイム分析法の開発と展望」と題し、講演させて頂きました。技術部会というだけあって、真空や成膜にかかわる企業から多数の参加者が聴講して下さいました。学会発表等も含め自分自身の口頭発表で大学外に出て話すのは実に4年ぶりで、 ずっとオンラインでやり過ごしてきたせいもあり、外に出て行って話すのことがとても新鮮に感じられました(講演会自体は、ハイブリッドでしたので会場で聴かれる方もおりましたし、オンラインで聴講される方もいらっしゃいました)。 そして、何よりも対面で直接、スパッタリング・プラズマ業界の方々と名刺交換、情報交換させて頂くことの恩恵に預かれたことは、今回の最も有意義な収穫であったといえます。SP部会副会長の都立大清水先生、幹事の東京電子黒岩さんに、講演会のあとの幹事会打ち上げにお誘い頂き、楽しいひと時を過ごさせて頂きましたこと感謝いたします。 次にまた、日本表面真空学会の年会で、あるいはSP部会の研究会や関連国際会議等でご一緒する機会のあることを楽しみにしております。最後に改めまして、今回、いろいろな意味で貴重な機会を頂きましたこと、SP部会会長の京大後藤先生、清水先生、黒岩さんはじめ、SP部会の幹事の方々に深く感謝申し上げます。

(2023年9月14日記)

夏休み親子でわくわくKOUGEIランド2023(動画版)

液体窒素ロケット「KOUGEI-01号」の2回目の発射・飛行実験の様子を、田川事務部長さんがすばらしい動画として記録してくださっていました。 アングルといい、流し撮影といい最高のカメラワークで撮影されています! ぜひ、ご覧ください。


液体窒素ロケットの発射・飛行動画は、以下をクリック。


田川部長におかれましては、お忙しい中ご来場頂けるだけでも有難いことですのに、数々のナイスショット写真・動画まで撮影頂き、ありがとうございました。行き届いたお気遣いに、改めて感謝申しあげますm(__)m

(追記8/9)東京工芸大学 学科・コースブログ集“KOUGEI PEOPLE”の方にも記事をアップしましたので、そちらもどうぞご覧ください。

(2023年8月7日記)

夏休み親子でわくわくKOUGEIランド2023

先週の土曜日の午前中、昨年度に引き続き今年の夏も「小鮎地区学級・講座」とタイアップさせて頂き、「夏休み親子でわくわくKOUGEIランド2023 〜ふくろう博士・あしなが博士・もじゃ博士 おもしろ理科実験〜」を行いました。 今年も猛暑続きの夏ですので涼を感じながら、また物質の三態・気体の性質の実験を通じて地球温暖化や気候変動に関心を持ってもらえるよう實方研担当テーマとしては、昨年度同様に液体窒素を用いた実験、新たにドライアイスの観察実験を加えてみました。 それと最近は世界的に宇宙ロケット開発が盛んになって来ています。そこで、今年の目玉となる実験として、液体窒素を推進燃料としたペットボトルロケットの発射・飛行実験を行ってみました(水ロケットにおけるmassのある水滴の産み出す大きな推進力はとても魅力的ですが、実験後に実験室が水浸しになってしまうので、燃料は液体窒素100%で挑戦しました)。工夫を凝らしながら、また発射チームの息を合わせたチームワークの力で、当初目標としていた「大きな工学基礎実験室に目いっぱい張った20mの軌道ワイヤーの端まで飛ばす」というロケット飛行に見事成功しました! 液体窒素の大きな白煙を上げる発射は、なかなかの迫力でした。 自分が少年のとき、興奮してTVにかじりついて見たアポロ計画のニュース、そして現在は、その後継となる有人月面着陸計画としてアルテミス計画が米国NASAによって推し進められています。また民間企業による有人・無人宇宙ロケット開発もまた百花繚乱の開発期を迎えつつあります。 目前に迫りつつある次世代宇宙ロケット開発時代に、今回のわくわくKOUGEIランドに参加してくれたちびっこの中から、将来、日の丸有人宇宙ロケットを開発してくれる開発技術者が出てくれることを、もじゃ博士はわくわくしながら期待して待っています! また今年、工芸大の機械コースにはJAXAで宇宙ロケットエンジンを研究開発されていた上野先生が赴任されました。上野先生から何らかのお知恵を頂き、来年度はさらにペットボトルロケットをパワーアップさせるかもしれません。あるいは、飛行距離を競う「わくわくKOUGEI・ロケットコンテスト」なんてもの夢のある企画としておもしろいかもしれませんね(上野先生、勝手にお名前を拝借させて頂いちゃってすみませんm(__)m)。 それはともかく、今年のわくわくKOUGEIランドに協力してくれた實方研のメンバー、越地研のメンバー、越地先生、寺林先生、職員の皆様、小鮎公民館のスタッフの皆様、ありがとうございました。今年も、盛大に、そして何より無事に理科実験イベントを実施できたことに感謝いたします。


(追記8/8)寺林先生が発射台近くでの第1回目のロケット発射直後の写真を撮ってくださっていました。貴重な記録として掲載させて頂きます。ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします!

(2023年8月7日記)

実に4年ぶりの研究室打ち上げ!

昨晩、実に4年ぶりに研究室の打ち上げを、本厚木駅前「九州侍」で行いました(九州侍さんで打ち上げを行うのは2度目、2019年度忘年会以来)。 何だか、はじめての研究室打ち上げって感じで、17時スタートの乾杯のときはやけに神妙な面持ちで写真に写ってます(笑)。がしかし、それもはじめだけで、宴もたけなわとなってきたら、 (ちょっとしたハプニングがあったものの。笑)みんなよく飲むし、わいわいがやがや楽しい打ち上げとあいなりました! 5月の横山先生との共著論文発表と、先週の卒研Aの中間発表会の労を暑気払いとともにねぎらうことが叶いました。 しかしまだ、今週土曜には「わくわくKOUGEIランド」もあるし、マシンタイムで実験を行う人もいますので、お盆の一斉休暇期間に入るまでもうひと踏ん張り、がんばりましょう!
OBのみなさんには、今回お誘いできずお詫び申し上げます。 第9波と囁かれていることもあり、「コロナ禍中卒のOBを呼んで30名規模で盛大に」というのはまだ少し様子見が必要かと思い、今回OBに声を掛けるのは見送りとさせて頂きました。OBのみんな、ごめんね。いずれ必ず声を掛けますので、もうしばらくお待ち下されm(__)m  一方、現役卒研生のみなさんとは後期卒研Bの節目にまた皆で本厚木駅前に繰り出しましょう!

(2023年8月3日記)

実に4年ぶりの対面での「卒業研究A」中間発表会!

7/26に電気電子コースの、7/28には電子機械学科の中間発表会が行われました。対面による中間発表会は久しぶりで、電気電子コースとしては、初の対面による中間発表会となります。今年は、横山先生にチェックしてもらいながら、午後開始の発表会直前まで発表の自主練に取り組んでいました(近年希!)。その甲斐あって、全員、発表は時間ぴったりでした。しかし、質疑応答の方は、それぞれになかなか苦戦していました。 研究発表の質疑応答において十全に答えるというのは、なかなか難しいことです。何を実験し・観察し・測定し、そこで得られた結果が何を物語っているのかを、常日頃からよくよく深く考えて研究活動を行うことで、自ずと回答力が養われてくるものです。今回、思うように質問に答えられなかった人は、今回答えに窮してしまった問いをひとつの契機として、ひとつひとつ、考えを組み立てながら研究活動を行なうようになってくれればと願っています。そして、中間発表を後期への弾みとして、より一層研究を推し進めるべく、夏休み期間中も中間発表でピンと張ったたづなを緩めず、がんばりましょう!


電気電子コースの中間発表会に2日遅れて、本日、電子機械学科の中間発表会も行われました。当研究室からは藤原君が発表しました。準備にかけた時間が短かった割に、自分の言葉でしっかりとプレゼンし、質疑応答に答えられていたと思います。卒業研究Aの中間発表で提案したプラズマプロセッシングを、後期の卒業研究Bではいよいよ実験で試すこととなります。卒研が、佳境を迎え本当に楽しいくなるのはこれからです。夏休み期間中に実験に必要な道具だてを準備万端整えて、9月から検証実験をドシドシ、がんばりましょう。どんな大きな成果が得られるか、楽しみしています!

(2023年7月28日記)

またも論文で祝・Jpn. J. Appl. Phys.誌に論文掲載!

昨日、一昨年度の卒業生・小野君、坂本君、山君らの「深振動マグネトロンスパタリング(DOMS)」に関する卒業研究の指導に当たってくださった横山先生がDOMSのプラズマ分光計測(OES)の結果についてまとめた論文が、JJAPより出版されました。昨年の秋に仙台で行われたプラズマ関係の国際会議(ICRP-11)で発表した内容をブラッシュアップした形でまとめた内容が、今回ICRP-11のSpecial Issue号“Plasma Processing (ICRP2022)”に掲載、という運びとなった次第です。 およそ1年前にJ. Appl. Phys.誌から出版されたTOF-MSの先行研究の結果と今回のOESの結果の比較を通じて、DOMSプラズマの基礎過程の詳細を明らかにできた興味深い内容となっています。ぜひ、本編を補足するSupplementary dataとともにご一読頂けたら嬉しい限りです。 まずは近いうちに、本厚木駅前に繰り出し論文発表の祝杯を上げるとともに、次なる間欠型DOMSの論文構想(横山論文第2弾)について美酒に酔いしれながら作戦を練ることにいたしましょう! まあそれはともかく、横山先生、お疲れさまでした。次もまた一緒にがんばりましょう! また、論文をまとめるにあたり美齊津先生をはじめ共同研究者の皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。 気分一新、研究室一丸となって次の論文に向けより一層頑張りますので、皆さま、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

E. Yokoyama, M. Sanekata*, N. Nishimiya, M. Tona, H. Yamamoto, K. Tsukamoto, K. Fuke, K. Ohshimo, and F. Misaizu
"Optical emission spectroscopy in deep oscillation magnetron sputtering (DOMS) of titanium"
Jpn. J. Appl. Phys.(JJAP) Special Issue "Plasma Processing (ICRP2022)", 62, SL1008 (7 pages), 2023.
DOI:10.35848/1347-4065/acce42

(2023年5月17日記)

祝・Most Cited & Viewed Papersにランクイン!

昨日、丁度2年前に発表した論文の出版社から「あなたの論文が、Most Cited & Viewed Papersにランクインしました」との嬉しい連絡を頂きました。 詳しくみてみると、「Most Downloaded Papers (Last 24 months)」の第8位(2023.5.11現在)にランクインさせて頂いたようです。 誠に、栄誉なことです! 今回ランクインのお知らせを頂いた論文(DOI:10.3390/plasma4020018)は、 現在オンラインジャーナルを手広く手掛けるMDPI社のPlasma誌に掲載されたもので、MPPMSで発生する放電プラズマに対するプラズマ分光計測の結果をまとめたものです(Gudmundsson先生がアイスランド大学の原子分光学の題材として講義で取り上げてくださった結果でもあります)。 研究者にとって、論文というのは世に出してみて、研究結果が自分の手元を離れてみないと、世の中(世界)からどのような評価を受けるのか全く分からないものです。著者は、自分の論文がいつ、世界のどこで、誰から評価されるのか、はじめて自分の足で歩きはじめたときから子供の成長を見守り続ける親のような心境で、出版後、評価が一人歩きを始める我が論文の行く末を遠くから見守るほかはございません。
また、この論文が掲載されたPlasma誌は、2018年に創刊されたばかりのまだ若い学術誌ではありますが、最近「Web of Science」や「Scopus」といった世界的にメジャーな科学データベースに掲載されることになったことから察するに、 投稿件数が活況を呈しているのかもしれません。Plasma誌のインパクトファクター(IF)が公開される日もそう遠くはないものと思われます。学術誌の注目度を測る目安であり、また注目度の上昇を促進するIFの公開を楽しみに、それまで気長に待っていようと思います。

(2023年5月11日記)

2023卒研メンバーと新体制発足

本日、今年度新たに研究室に迎えた卒研メンバーと毎年恒例の年度はじめのメンバー・集合写真撮影会を行いました。今年は赤を背景色にしてみました(勝負の年?)。 卒研配属者が今までで一番多いので、研究室の学生部屋もその分、手狭になってきました。卒研生たちは、じゃんけんで座席を決めたのですが、結果は悲喜交交に、笑。不人気の席に決まってしまった人のために前期終了時にもう一度、席替えのじゃんけん大会をしてリベンジの機会を設けるんだってさ。他者への優しさは大事。新メンバーもなかなかいいですね! これから、どんな一年になるのかな?! とにかく、みんなでわいわい楽しく行きましょう!

(2023年4月4日記)


Top Page & What's New 2022

工学部卒業式2022

本日、工学部学位授与式が行われました。厚木キャンパス体育館での式典(保護者の参加も、3年ぶりの全面解除)のあと、各コースに分かれて教室での学位授与式、続いて午後14時から体育館での謝恩会(本厚木駅前ホテルでの謝恩会ではありませんが謝恩会の開催も、実に3年ぶり)が行われました。 謝恩会の前の空き時間を使って、研究室恒例の記念写真撮影会を行いました。今年のキメのポーズは、「社会人になってもこつこつ頑張ろう」という意味を込めて今話題のペッパーミルパフォーマンスとしました。WBCロス、4年生ロスで、しばらくさびしくなっちゃうな。ただし、4月になれば新年度の準備や新卒研生たちとも忙しくなって、感傷に浸っていられる時間すらなくなってしまいますが・・・。
最後となりますが、實方研の卒研メンバー、剣道部の4年生メンバー、電気電子コースの4年生、工学部の4年生、ご卒業おめでとうございます。社会人になっても、工芸大での経験を忘れずにがんばってください。また、お会いしましょう!

(2023年3月24日記)

HiPIMS Today 2023

例年年明け早々の1月に行われていたオンライン国際ワークショップ「HiPIMS Today」が、今年は3月に開催されました(3/22 〜 24)。初日はオンラインで参加できたものの、2, 3日目は研究室の3年生引継ぎ実習に当たっていたり(TOF-MSの不調で難儀してたりして)、あるいは工学部卒業式と重なったりしてほとんど参加することができませんでした。 今年の話題もbipolar HiPIMSのテーマに脚光が浴びていたような印象です。魅力的な方法論だと思います。HiPIMS電源が高額なのでおいそれとは研究できませんが、いずれの機会を伺いつつ、今後も虎視眈々とbipolar HiPIMの動向について注視して行きたいと思います。

(2023年3月26日記)

機械工作室安全講習会@實方研

實方研の3年生の引継ぎ実習も終盤で、残すは2班に分かれてのTOF-MS実習と機械工作実習です。本日、機械工作室の安全講習会を工作室の松本さんに行って頂きましたm(__)m 電気電子コースの学生にとっては金属加工は初めてのことだと思いますが、結構楽しんで作業してくれていました。老眼でだんだん機械加工が厳しくなってきた自分に代わって、卒研生が機械工作を請け負ってくれるようになることを大いに期待しています。よろしくねm(__)m TOF-MS実習チームは、今回、自分のポカでイオン信号を観るまで行がずにすみませんでした。次回は、TOF-MS信号を観測しましょう。
この実習で身に着けてもらいたいことは、研究の作法です。研究の作法は、松尾芭蕉の言葉を借りれば不易流行なものです。不易とは時代を経ても変わらないもの。流行とは世の中に応じて変わるものを意味します。研究の作法でいえば、実験ノートの取り方はまさに不易です。少し大げさな言い方をすれば、実験ノートとは研究室の公器ですので、日付を書く、ペンで書く、消しゴムで消さない、好ましい結果もそうでない結果も記録する、他者に分かるように書く、等の約束事を崩すことはなりません。 一方、その方法や手段については、タブレット等や便利なデジタル機器の利用や編集・解析アプリの導入など流行に即して構わないものです(ただ、最終的な研究記録は、長期的な保存を考えると未だ紙のノートへの記帳が最も安心であると思われます)。 4月から始まる卒業研究で1年間、自分が何を行いどう考え、それに対してどのようなデータを残したのか、その筋道と経緯が分かるように日々研究記録をつけて頂きたいと思います。そうすれば1年後の卒論引継ぎ作業で(先輩たちのように卒業前に慌てて)苦労しなくて済みますしね。笑 各自で少し苦心してみましょう。

(2023年3月22日記)

春季応物学会(ハイブリッド形式)@上智大学

本日、横山先生が春の応用物理学会でオンラインで口頭発表してくださいました。我々の研究発表のある午後のセッションは、横山先生の発表以外は皆、上智大学で対面発表されていました。上智大学の市ヶ谷キャンパスはさほど遠くはないのですが、「対面発表しに上智大に行く」という発想が当日まで毛頭起こりませんでした。 我々は、まだまだコロナ対応気分が抜けていませんでしたが、世の中的は「対面発表」解除の方向へ動き出しているのですね。 次年度に入ったら、いよいよ全面解除の到来の日も近いのでしょうか!? 対面発表で出かけられるようになれば、研究発表後にはどこぞでお疲れさん会をして帰ってきましょうね、横山先生! 本日は研究発表、お疲れさまでしたm(__)m

18p-A205-3:「間欠型深振動マグネトロンスパッタリングの放電パルス設計とプラズマ分光計測」(発表者:横山)

(2023年3月18日記)

4年生〜3年生引継ぎ実習@實方研

4年生は学生最後の長期休みに羽を伸ばすため、3年生は就活のため毎日という訳にはいきませんが、2月後半から毎年恒例の4年生から3年生の研究スキル引継ぎのための実習を行っています。 それぞれ4年生の得意分野を活かし、波形設計・波形計測は筒井君・永井君が、OESは永井君が横山先生とともに、またLabVIEWプログラミングは伊藤君・李君らが、自分の持っているスキルを3年生に伝授してくれています。1年間でこんなにも頼りになる存在として大きく成長してくれた4年生たちには、感心ひとしおです。 大学生とは、それだけ自己の能力開発において人生の伸び盛りの時期にあるのでしょうね(年寄りの自分からするとうらやましい限りです)。4年生のみんなには、4月から社会人となってもその調子で益々成長を遂げて欲しいと願っています。あと数日、引継ぎ実習でお世話になりますがよろしくお願いしますm(__)m

(2023年3月9日記)

卒業論文2022の完成!

先週1/31が電気電子コースの卒業論文の提出期限で、研究室はばたばたでしたが無事に全員、完成・提出ができました。12月末から提出期限まで卒業研究にかかる提出物の締め切りに、卒研生はずっと追われてきたので、これでようやく楽になれましたね。 卒論の内容の吟味もさることながら、原稿を執筆する、編集(推敲、レイアウト)する、製本することの大変さを少し体験できたのではないでしょうか。何ごとにつけ画竜点睛を欠かぬようにきっちりと仕上げるのは、手間・労力・集中力が必要になる、ということです。 初めてのことで大変だったと思います。お疲れさまでした。残すは、卒業式までに3年生への研究引継ぎでお世話になります。最後までしっかり、よろしくお願いしますm(__)m

(2023年2月6日記)

卒論発表会2022@電気電子コース1期生

昨日、電気電子コースにとって1期生となる4年生の卒業論文発表会が行われました。本学工学部においては、実に3年ぶりの対面形式での卒論発表会になります。 そして旧学科の卒論とはすべてが異なる新しい卒論の実施方式に、はじめて経験する4年生同様に、教員も右往左往しながらも、どうにかこうにか無事に卒論発表の日を迎えることができた、というのが正直な感想です。 それはともかく、卒論発表会というのはやはり対面方式に限りますね。会場となる教室に一堂に会して行うのと、オンラインで行うのとでは、その臨場感、緊張感、共有感覚、要は民族学・文化人類学でいうところの“ハレ”感がまるで違います! 久しぶりの対面での卒論発表会というのに加えて発表会の取り仕切り役として裏方のことに気を取られてしまい、研究室全員スーツ姿での記念写真をうっかり撮り忘れてしまいましたm(__)m 卒業式のときに忘れずに撮りましょう! 発表当日の午前中までスライドを念入り修正し、練習を重ねて頑張った甲斐があって発表はとてもよかったです。そして何より、質疑に答えることの難しさを忘れていけないよ。これらの経験は、各人にとって将来に役立てるべき経験から学んだ貴重な財産となります。お疲れさまでした。残すは卒論本提出。ラストスパート頑張りましょう!

(2023年1月26日記)

Energy analyzerの初稼働!

正月が明けたと思ったら、もう1月も半ばです。例年より卒論発表会が半月早められたのに伴い卒論関係の締め切りがすべて前倒しとなり、今研究室は卒論の追い込みの佳境を迎えて、てんてこ舞いの状態です。 そんな締め切り迫る中で、年末の伊藤君のシステム開発成功に続く第二弾として、李君が4月以来不慣れなLabVIEWを独習しながらプログラミングし、構築したスパッタ粒子のエネルギー分析システムが見事、稼働に成功しました(改善の余地はまだまだ沢山残されてはいますが・・・)。 年末には、エネルギー分析計のキーデバイスとなる電源のミスチョイス(出力電力不足)が発覚し「卒論発表までに測定が間に合わないのでは」と一時は暗雲が垂れ込めちゃいましたが、 今回もまた共同研究先の潟Aヤボさんからのありがたい救いの手が差し伸べられ、松定プレシジョンの安定化電源をお借りすることができ、窮地を脱することができました。電源が届くとすぐに李君がリモートコントロールの準備に取り掛かってくれたこともあり、来週の卒論要旨提出に初測定がどうにか間に合った次第です(汗) 李君が取り付けてくれたかわいいリモート切り替えスイッチ(いずれはスマートにプログラム制御された電子スイッチにアップグレードしようね)をONして、赤いOUTPUTボタンの上にリモート表示が初めて点灯したときには「やった、これで何とかなる!」と二人でガッツポーズを決めました。 就活に加えて教職課程の実習や近隣の学校での教育サポートなど、李君にとって多忙な1年でしたが、この卒研ミッションをよくぞここまで成し遂げてくれたのもだと感心しています。ユーザーインタフェースの使いやすさと計測精度に関するプログラム上のブラッシュアップは次なる課題ですが、とにかく実験が間に合って本当によかったです。 あとは今月後半の卒論提出と卒論発表会ですね。もう一息、がんばりましょう! また、研究室としては今年度の卒業研究で伊藤君・李君らが立ち上げてくれたこれらの計測システムを土台として、当研究室発の世界唯一無二となるHiPIMSのためのプラズマ診断法の開発を、今後益々研究室上げて励んで行きたいと思います!






(2023年1月13日記)

2022年の研究室納め

一年とは、なんと短いものなのでしょう。今年もあっという間に研究室納めです。横山先生にもご参加頂き、午前中一杯をかけて実験室も含めた研究室全体の大掃除です。研究室の隅々まで丁寧にホコリを落とし、掃除機をかけてもらい、ゴミを捨て、カレンダーの交換です。そして大掃除のあとは、毎年恒例の昌華楼さんでのささやかな忘年会を兼ねたお食事会です。私は、毎度のごとく頭皮に大量の汗をかきながら今年のホイコーロー納めをさせて頂きました。笑 研究室に戻ってからは、今年度からの卒業研究の工学部内一元授業化により1ヶ月ほど提出が早まった卒業論文の原稿チェックです。4年生ともなるとお正月休みをうかうかしていられず、しっかり休み中に卒論執筆を進めておかないと年明けに大変なことになってしまいます。卒研生と同様、私も他人ごとではないので大変ですが、皆でがんばって来月の卒業論文提出、卒業発表会を乗り切りましょう! 来年もよろしくお願いします。よいお年を!




(2022年12月27日記)

多成分同時計測システム完成!

卒研生の伊藤君が4月以来卒業研究で着手してきた飛行時間型質量分析の質量成分に対する多成分同時時間発展計測システムが完成し、昨日、実際の実験で計測が正常に動作することを確認できました。 昨年度の卒業生・高山君や2年前の大学院修了生・中込君らが測定から解析終了まで月単位の時間を要していたことが、伊藤君が完成してくれたマルチチャンネル計測システムのお陰で、わずか15分もあれば計測できてしまうようになりました。 最近ではあまり見向きもされなくなった計測器を中古市場より買い求め、共同研究先から借り集めし、それらを研究室の在り合わせのデバイスとブリコラージュ的に組み合わせることでできたこの4チャンネル(すなわち、スパッタリングプラズマ内粒子イオンの最大4成分:Ti+, Ar+, Ti++, Ar++)同時計測のための計測システムは、3枚目の写真に見られるように伊藤君が配線してくれた多数の信号ケーブルが鬼のように混み入ることになってしまいました(汗)。今後、この計測システムは、より効率の高い実験データの量産化体制を可能にしてくれるものと大いに期待できます。 4月以降ゼロからLabVIEWを独習し、リモート自動計測のプログラムの構築に試行錯誤しながら孤軍奮闘してくれた伊藤君には脱帽です! 卒業研究Bの今月の月例報告にもきっちり間に合わせることができて、さらに卒業論文の最終目標をもクリアすることができてよかったですね。お見事です、伊藤君。ブラボー!




(2022年12月21日記)

授業アンケート表彰

個人的には、はじめて工学部の授業アンケート表彰を頂きました(過去に、まぐれでベストティーチャー(BT)賞なるものを頂いたことがありますが大分前の話です・・・)。表彰の対象となった科目は、2022年度前期「物理学A1/A2」および複数教員担当の「工学基礎実験・物理学実験」です。 自分の授業はどちらかというと内容の解説重視なので、演習問題を解くという意味では「ちょっと不親切なんだろうなぁ〜」と後ろめたさを感じながら授業をしているので、表彰はちょっと意外でした。しかし、こうして学長名で表彰状なるものを頂けると、「授業をがんばらなくっちゃ!」という励みになります。ありがとうございましたm(__)m

(2022年12月20日記)

今年度最後の「学修技術と自己管理」

本日、今年度最後の1年生のCA面談がありました(集まり加減は、ちょっとちょっとちょっとでしたが・・・)。昨日夕方、突然研究室に現れたT田女史が置いて行ったとおぼしき、「開封は自己責任」と書かれた謎の白封筒を著名ユーチューバーT中君、T川君らと開封。 すると、中からメリークリスマスと書かれた手紙と、お手製の人形とキーホルダーのクリスマスプレゼントが。今回もTTコンビの仕業であったようです! T中君が青いGODIVAの50周年BOXを自作し、私の顔に似た人形を探し、わざわざ白髪交じりに頭をペイントしてくれたようです。 コロナ感染でまだ病み上がり的な自分にとって(コロナ罹患記はこちらを!)、大きな元気を頂けました。ホント、ありがとねm(__)m 2年生になるとCA面談でこうして研究室に集まる機会もめっきりなくなりますが、今年度のCA面談は皆さんのお陰で大いに楽しませて頂きました。3年生前期まで私が皆さんのCA担任であることに違いありません。 引き続き、よろしくお願い致します。年内はもうお会いする機会もありませんので少し早いですが、メリークリスマス&よいお年を!



(2022年12月13日記)

11月の共同研究(科研費)

11月18日から20日にかけて、美齊津先生、冨宅先生、戸名さんと科研費共同研究のレーザー分光実験を行いました。あれほど苦しんだスパッタ中性粒子(Ti)のLIFがもはや当たり前のように観測できるようになり、 研究は矢継ぎ早に次なるステップであるレーザー多光子共鳴光イオン化(REMPI)の観測へと今回の実験で突入しました。原子のLIFと同様に原子のREMPI信号の観測はそう容易くはありません。そうはいっても今回の共同研究で、REMPI観測の準備はかなり整ってまいりました。 そして本日から再び、来月の共同研究に向けて次なる実験ステップへの用意と準備に取り掛かり始めました。今回の実験では、東北大時代から長く使われてきた浜松ホトニクスのMCP(荷電粒子高感度検出器)が、今回の実験中にとうとう寿命を迎えてしまいました(写真3枚目の右上)。 このMCPはもともとひびが入っていたので、よくぞここまで壊れずにもってくれたものだ、と感謝に尽きます。MCPさん、ありがとうm(__)m  そして、アヤボさんから届いた新しいMCP(写真3枚目の左下)への交換作業も本日無事に完了致しました。感度が落ちていた古いMCPから新しいMCPへの交換によって、微弱信号に対しても格段の高ゲインでの計測が期待できるようになります。次の実験が、今からわくわく待ち遠しいところです! みなさま、来月の共同研究も、どうぞよろしくお願い致しますm(__)m 



(2022年11月22日記)

442年ぶりの皆既月食の日のとある出来事

昨晩は、皆既月食と惑星食(+天王星食)が重なる実に442年ぶり(442年前は+土星食だって)の天体ショーがあり、みなさんもご覧になったことと思います。次は322年後の西暦2344年(次も+土星食)だって。 何かSFに出てくるような未来的な年代ですね。織田信長公も同様の天体食を見たであろう442年前には、当然スマホも自動車も飛行機もロケットもなかった訳ですから、そう考えると332年後の世界についての想像に及ぶ者など何人たりともいないのではないでしょうか。一体全体その頃の地球は、どこの誰が、あるいは何が治める世界となっているのでしょうね(人、AI、ロボット、・・・???謎)。
この日の日中は、自分的にもかなり稀有な一日でありました。1時限目の1年生のための授業「学修技術と自己管理U」のCA面談のかたわら、我がCA班のおちゃめなTTコンビによって仕掛けられたGODIVA50周年ボックスをお約束どおり御開帳させて頂き、陳先生から頂いた原・日本茶とともに豪勢なCA茶会を行わせて頂きました。 CA面談とはいえ授業中、火曜の1時限目にかような美味しいものを食べている班など我がCA班以外にあろうはずもありません。そのラッキー感と若干の後ろめたさがないまぜとなった気持ちをあたかも紛らすかのように「おぬしもなかなかの悪よのぉ〜。笑」などと他愛もないことを互いに言い合いつつ、この上なく芳醇に香るチョコを皆で堪能させて頂いた次第です。なるほど超高級チョコは、言葉など不要なほど美味でございました。ありがとねm(__)m




そしてお昼休みには、創立100周年を来年迎える本学のキャンパスに最近設置されたばかりの100周年記念オブジェを、かの有名な厚木市のゆるキャラ「あゆコロちゃん」が表敬訪問してくれました。愛くるしいあゆコロちゃんに一目会いたいという気持ちにとどまらず、 図々しくもあゆコロちゃんとおじさんの心ぐるしいツーショット写真までしっかり撮らせて頂いちゃいました。お陰さまで満ち足りた気分で、午後の仕事におじさんは励むことができました。 あゆコロちゃん、ありがとう!!!

(2022年11月9日記)

LIF観測に成功!

先月、機械工作室の松本さんにも部品加工で協力して頂き組み上げたCマウント光学系を用いた2度目のチャレンジとなるレーザー誘起蛍光(LIF)の観察実験を工芸祭の期間中(10/28-30)にアヤボ社の戸名さんと行いました。 そしてついに、目的としていたスパッタTi粒子の発光原子線を捉えることができました! 最初はひょこっとした小さな信号の起こりから始まり、最終的には、そのサイドにノーマークであった強い許容原子線も観測することができました。 今回の成功を機に、次の一手となる2色2光子REMPI(共鳴多光子光イオン化)の観測へと研究のコマを進めることができます。また、今回成功したLIFの手法を、新たなプラズマ診断法として確立するためには、まだまだもうひと山、ふた山、技術的な山を越えて行かねばなりません。 とにかく今回は、原子線LIFのいろはを勉強するとてもいい機会となりました。LIFの奥へと、さらにコマを進めるため「うゐのおくやまけふこえて」行きませう。次の一手へ向け、がんばります!



(2022年11月1日記)

3年生研究室配属&飲茶歓迎会

総合演習Uという科目で、後期から3年生6名が實方研究室に配属となりました。この後期は3年生、4年生合わせて12名という過去最大の研究室学生数となりました。ある程度人数が多いというのは、研究室運営上、研究上とてもありがたいことです。これから卒業まで實方研に1年半在籍することになりますが、 どんな楽しいことが待っているのでしょう、今からわくわくです! どうぞよろしくお願い致しますm(__)m
気持ちのいい秋晴れの中、本日は毎年恒例の3年生配属時の記念写真撮影会を屋外に出て行いました。研究室に戻ってからは、電気電子コース主幹の陳先生から先週頂いた貴重な天台山雲霧茶を淹れ、飲茶でささやかな3年生の歓迎会をさせて頂きました。 陳先生に頂いた資料によると、この浙江省産の雲霧茶は、DNA解析の結果、なんと我々が日頃親しむすべての日本茶の源種、とのことらしいのです! 茶葉は、ウーロン茶ほどは発酵されておらず、蒸らすとほんのり緑色の残る新芽とやわらかい茎に戻ります。日本茶のように緑色が強くないため茶葉を多めに入れ過ぎ、少々渋く淹れてしまいました・・・。 色薄めでしっかりとした味のこのお茶の特性を生かして美味しく淹れられるよう、次回の研究室飲茶までには適量茶葉を研究したいと思います! 陳先生、由緒ある中国茶をありがとうございましたm(__)m。今後もみんなで楽しく飲ませて頂きます。





(2022年10月21日記)

謎の差し入れ???

先週の木曜日の夕方、卒研生が帰ろうとしたら「先生、ドアノブにこんなのものが・・・」と? 卒研生たちと中身を確認してみたら、謎の番号が書かれたメモとともに、なんとGODIVA50周年の記念ボックスが・・・。  たとえ6ピース入りの小さな箱でもかなり高額なチョコレートなのに、「何だこれは!!??」と一同驚愕。もし、何かの間違いのところを開封して食べてしまいでもしたら大変なことになってしまうので、とりあえず冷蔵庫で保管しておこう、ということに。差出人の謎の番号とともに判然としないまま、卒研生たちも帰り、一人研究室で残務についていたら、「こんッ、こんッ」とドアノックの音が。 出てみたら、自分が担任を務めるCA班1年生のT田さんとYouTuberT中君コンビが居て、さきほど来、判然としない自分の顔を何やら伺いにやにやと。「先生、さっき何かなかった?」と。「ドアノブの差し入れは、まさか君たちか!」と、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしているであろう私をみて、二人は大笑い。 この仕掛けは「先生のビックリする顔を見たかった」から、と少し早目のハロウィン・プレゼントとのこと。「こんな高額なプレゼントを大学1年生がしてはいけないよ」と諭しつつ有難く頂戴させて頂くことにm(__)m 「来月のCA面談でCA班のメンバーが集まったときに、みんなで有難く味合わせて頂こうね!」と約束し、謎の差し入れ事件は迷宮入りを免れた次第です。メモに書かれていた謎の番号は、最近授業で習った16進数と32進数で自分たちの学生番号を変換した値なんだって。 大人をからかうのは、まあそれぐらいにしておきましょうね。ちゃんちゃん。




(2022年10月17日記)

ICRP-11/GEC2022で研究発表@仙台

11th International Conference on Reactive Plasmas / 2022 Gaseous Electronics Conference(ICRP-11 / GEC2022)(第11回反応性プラズマ国際会議(ICRP-11) / 2022 気体エレクトロニクス会議(GEC 2022) @仙台国際センター)での研究発表のため10月4日(火)から6日(木)と仙台に出張させて頂きました。 国際学会にも、国内学会にも対面形式の学会に参加させて頂いたのは、自分は実に3年ぶりでした。会場に入ってみて驚いたのは、海外からの研究者がキャンセルしてもっと少ないのかと思いきや、欧米から非常に多くの方々が参加されていました。また、欧州の働き時間に合わせてか、早朝8時に発表講演は始まり、9時の講演には大きな会場の席はびっしり埋まっていました(もちろん、コロナ距離は保ちつつ)。 月曜から本日金曜の8時から18時過ぎまで、欧米人のタフさには驚かされる次第です。我々の研究発表は、5日のポスターセッションにて、授業の忙しい合間を縫うようにして仙台に駆けつけて下さった横山先生が行ってくださいました。ほとんど休む間もなくプレゼンして頂いた横山先生には厚く感謝申し上げます。今回、我々の研究にご討論頂いた方は、何かDLCを研究者する方が多かったような印象です。

HW6.00076:「An optical emission spectroscopic study of deep oscillation magnetron sputtering of titanium」(発表者:横山)








横山先生のポスター発表後には、共同研究先である東北大学理学研究科 美齊津先生の研究室を、学会報告を兼ねて研究室見学させて頂いてきました。 工芸大のうちの実験室の4倍の広さはあろうかと思われる大きな実験室に所せましと数々の真空装置・レーザーが並ぶ光景は、さすが東北大、まさに圧巻でございます! 研究室訪問のあとには、美齊津先生、大下先生が、仙台駅前で懇親会を開いてくださいました。日本酒党の横山先生のため仙台セブンの希少な日本酒をおく「おはな」さんにて、 造詣深い大下先生のお見立てによる美酒とともに大変楽しいひと時を過ごさせて頂きましたm(__)m さらに、二次会ではシックなバー「アンダンテ」さんで最高のカクテルを飲ませて頂きながら、 スコッチウィスキーのSocietyについて勉強させて頂きました。後期授業が始まったばかりの忙しい時期にもかかわらずお付き合い頂いた美齊津先生、大下先生に厚く感謝申し上げます。 また、鉄人のように授業をこなす合間に国際会議のポスター発表をお引き受けくださった横山先生、本当にお疲れさまでした。 今回の仙台出張は、研究についても、お酒についても数多くのことを学ぶことのできた大変有意義なものとなりました。 学会発表は、オンラインではなく対面で遠地に赴いてこそ実り多いものとなることを、改めて実感した次第であります。心置きなく学会出張に行ける日が、一日も早くきて欲しいものです・・・。







(2022年10月7日記)

サプライズなOB訪問!

昨日、Tamakiシステムのプログラム更新で研究室OBの玉木君(電子機械2017卒ロボットサークル「からくり工房」出身/現・中谷商工)が午前中から研究室に来てくれることになっていました。 午前中更新作業をして、ランチで昌華楼に行き、午後再び更新作業をしてもらっていたら、もう一人、突然の卒業生の訪問にびっくり! なんと卒業して3年ぶりに前々剣道部主将の林君(コンピュータ応用・大保研2020卒/現・東亜レジン)が遊びに来てくれたのです。サプライズ訪問でしたがノーアポだったので 、玉木君と約束していて土曜日にたまたま研究室に来ていたことで林君にお会いすることができてよかったです(林君にとっては教職科目の授業が土曜にあったので、土曜は他の曜日と変わらない曜日感覚なんですよね)。 在学中のその節は、林君には傾きかけた剣道部の立て直しで大変尽力して頂きましたm(__)m 仕事の方はやりがいがあってとても充実しているようですが、コロナがなかなか落ち着かず、大学や厚木に来ることが叶わず、あっという間に卒業して3年経ってしまった、とのことです。すっかり企業人となって戻ってきた林君と玉木君は、面識がなかったにも関わらず、会社トークで意気投合し話に花が咲いていました。 会社の部署構成や組織・体制、経営方針・哲学は、それぞれの企業によってそれぞれなんですね、と熱く語り合っていました(自分は企業に務めた経験がないので、二人の会話がとても勉強になります)。 本来、コロナでなければ、この続きは本厚木駅前に場所替えしてビール片手にお話しできたのに・・・。それはもう少しの辛抱ですね。お二人とも、またいつでも研究室に遊びに来てください!

(2022年10月2日記)

秋季応物発表&秋の共同研究

先週は秋季応物学会発表(オンライン@東北大学)があり、本研究室からは横山先生が、卒研生の永井君、筒井君らと研究を進めている間欠型深振動マグネトロンスパッタリングで生成するプラズマの分光計測とスパッタ粒子イオンの増強に関する当研究室の最新の研究結果について発表報告して下さいました。
また、先週は分子科学会や応用物理学会の発表期間に重なるようにして科研費共同研究の実験を行うため、多くの共同研究者の方々に工芸大に集まって頂き、かねてより準備していたLIF観測の実験を行いました。 いつものように追加工作を加えたり、足りないものを自作したり突貫工事のような慌ただしい作業となりましたが(慌ただしさにうっかり実験室&研究室での共同研究の風景写真を撮り損ねてしまいましたm(__)m)。しかし、今回の共同研究によってLIF観測のゴールは、ほんの目と鼻の先まで迫って来ているように思われます(もうひと踏ん張り!)。 ただし、9/23には台風15号の影響で下り新幹線が静岡を通過できず愛知県に帰る方々が車中泊を余儀なくされてしまったこともあり、とんだ東海道新幹線道中膝栗毛のオチのついた共同研究となってしまいました。 一日仕事の帰途となってしまい大変な難儀をお掛けしましたが、皆さま無事にご帰宅されたとのことを昨日知り、安堵した次第です。ご協力頂いた潟Aヤボ、東北大、神戸大の皆さま、 そして共同研究に心置きなく専念できるよう応物学会発表をご担当下さった横山先生には、心より感謝申し上げます。ありがとうございましたm(__)m

23a-A307-3:「深振動マグネトロンスパッタリングのパルス設計とプラズマ発光分光計測」(発表者:横山)

懇親会9/22@七福(本厚木駅前)

(2022年9月26日記)

マシニングセンタ@機械工作week

今週は、来週の科研費共同研究@實方研で行うLIF観測実験に用いるCマウント光学集光系部品への追加工等の機械工作三昧でした。 そして、このLIF集光系全体を支持するための固定台座の製作については、「(旋盤、フライス作業でハズキルーペを掛けて老眼に必死に抗おうとしているもののもはや)實方先生にこのエグい羽根つきのザグリ穴加工は、おキツいでしょう。笑」とのことで、 工芸大工学部のコース制へ改組に伴い新設された機械工作室の技術員として昨年度着任された松本さんが、マシニングセンタDMG MORI CMX-50U(本学機械工作室/機械コースの目玉となる最先端加工機)を用いて加工して頂けることになりました。 忙しい業務の合間に我々の2D図面から3D図面を起こして頂くなど、大変お手数をお掛けしました。マシニングセンタの切削光景はクーラントのジェット吹付とともに迫力満点で、純粋な少年に返った気分でいつまで眺めていても飽くことがありません。それでもって、仕上げて頂いたワークスは既存部品との現物はめ合わせも一発OKでした。さずが、松本さん! これで来週は無事にLIF観測実験を行えます(逆に、台風14号の接近が気がかりですが・・・)。 とにかく、マシニングセンタの件では、松本さんに大変お世話になりました。ご協力頂き、誠にありがとうございましたm(__)m







(2022年9月16日記)

しんかんせん?!

今日から後期授業期間の本格的スタートです。ちょっと更新が遅れてしまったのですが、9月に入ったばかりの頃、研究棟の同じフロアの住人である化学材料コースの南部先生から、「しんかんせん」を頂きました。 この「しんかんせん」、新甘泉と銘された鳥取県園芸試験場で二十世紀梨と赤梨をベースに品種改良された新種の梨のようなのです。まさしく泉ごとくジューシーで、かつ清涼感ある甘味絶佳の梨でございました。 この時期、梨はなかなか高価ですし、まして「しんかんせん」ともなると、かつて二十世紀梨で一斉を風靡した梨王国鳥取県の復権をかけたブランド梨、なかなか関東では口にできない貴重品種でございます。南部先生、ご相伴に預からせて頂き、大変ありがとうございましたm(__)m

(2022年9月12日記)

おかえり & Thanks玉木君!

昨日、2016年度OBの玉木君(現・中谷商工)が約2年ぶりに研究室を訪ねてくれました。 玉木君といえば、工芸大のロボットサークルに1年次から所属していたにもかかわらず、敢えてうちの研究室を希望して来てくれた、ある意味異色で、かつ専門科目の習得にも増してプログラミング制御のスキルに秀でた学生さんでした。 先月、研究室を訪ねてくれたOBの塚田君とも研究室同期組ですので、この代の卒研生たちとは夏合宿&卒業研究を含め、とにかくよく遊び、よく学び、よく遊びましたね! 実は玉木君、忙しい仕事の合間を縫って当時の卒業研究を趣味で継続してくれていて、なんと5年越しで統計学に準拠した乱数挙動の長期モニタリングシステムをC言語とPythonを駆使し完成させてくれていました! 今回の研究室訪問の目的は、そのマル秘システムの納品と設置というところです。笑 とにかく最近、いろいろと国内外を問わず物騒な事件や激しい気候変動、あるいは天変地異への心配など、 世界的なニュースを数えればきりがございません。そんな時世ですので、既知科学の範疇の実験ではありませんが、真正乱数発生器がそのような異変を捉えることができるのかどうか、まずはどうあれ実験あるのみです。当研究室の片隅で、このTamakiシステムを稼働し、長期的モニタリングを開始してみようと思います。Let's start it!
玉木君、お忙しい中でありがとうございましたm(__)m Tamakiシステムのチェックがてらに、またいつでも研究室に遊びに来てください!




(2022年8月17日記)

わくわくKOUGEIランド2022

本日、厚木市小鮎公民館との共催イベントで、夏休みわくわくKOUGEIランド2022「ふくろう博士、あしなが博士、もじゃ博士のおもしろ理科実験」を行いました。 ふくろう博士(越地先生)&もじゃ博士(私)のわくわくKOUGEIランドは実に4年ぶりの再結成ですが、さらに今回、工学基礎実験で光の実験テーマを担当して下さっている寺林先生(あしなが博士)にもチームに入って頂きました。 今回のテーマは、地球温暖化の拍車を否応なく日々実感させられてしまうこの暑い夏に、少しでも涼を得られそうな液体窒素遊びをメインショー(もじゃ博士担当)とし、パラボラ集音実験、空気砲、人体通信、消えるの絵の実験とレーザー光線を地域の小学生に体験して頂きました。あっという間に予定していた2時間は過ぎ、小学生たちの純粋な好奇心とパワーに、圧倒されるばかりでした。 昨日の中間発表会の疲れもまだまだ残っているだろうに、本日のイベントアルバイトを引き受けてくれた越地研、實方研の卒研生、院生たちに感謝いたします。怪我や事故もなく円滑にイベントを終えることができ、また、参加してくれた子供たちがまだまだ遊び足りなそうなくらいまで盛り上がってくれていたのは、とてもうれしい限りです。 それもこれも、スタッフの皆さんのご協力のお陰です。本日は、本当にお疲れさまでしたm(__)m







(2022年7月23日記)

電気電子コース初中間発表会 & Thanks 塚田君!

昨日、コース再編にともない卒業研究が「卒業研究A(前期)」と「卒業研究B(後期)」という科目として“授業化”されて、初となる電気電子―スの中間発表が、 本来はポスター発表形式で行われる予定でしたがコロナ感染第7波を考慮し、オンライン動画配信&ライブ質疑応答形式で行われました。Google Meet上でA会場とB会場に分かれて実施されましたが、大きな問題やトラブルもなく順調に、とてもいい雰囲気の中間発表会となりました。 当研究室の4年生は、発表日ぎりぎりまで発表用動画撮影に追われ、大変だったと思いますが、発表はとてもよかったと思います。質問された内容を各人よく考えて、さらによい研究結果を得られるよう後期に向けてがんばって欲しと思います。



また、中間発表会のさ中に、当研究室OBの塚田君(現・相鉄)がツーリングの帰りに研究室に立ち寄ってくれました。せっかく来てくれたのに中間発表会のさ中でしたので、あまり歓談できずに申し訳ございませんでした。それにも関わらず、私の目のない日本酒と、前々から持っていなくて欲しかった蛇の目ぐい呑みまで、 お土産として頂いてしまい、誠に恐縮です(その実、日本酒&ぐい呑みセットにテンション上がるほど、超うれしいです!)。塚田君の代には、玉木君、伊東君ら卒研生たちと三浦半島夏合宿に出かけ、三崎で食べきれないほどのまぐろづくしを堪能し、ホテルでの夜のプール、横須賀海軍カレー&軍港巡りをしたことなど思い出します。 コロナが落ち着いたら、またみんなで、温泉&日本酒堪能のツーリングにでも出かけたいね。もう少しの辛抱です! 塚田君もそれまでお元気で。また、いつでも遊びにきてください。

(2022年7月23日記)

おかえり西田君!

先週土曜日、昨年春に当研究室で修士課程を修了した西田君(現潟tジキン)が1年3か月ぶりに研究室に戻ってまいりました。 用件は、コロナ禍と企業研修で大幅に延び延びになっていた修論に関する研究資料の引継ぎ作業です。笑 最近、西田君もつくばから大阪に転勤となり、多忙な中で時間を設け厚木キャンパスにお立ち寄り頂き、ありがとうございましたm(__)m 忙しいながらも仕事にプライベートに、とても充実した日々をお過ごしとのこと、喜ばしいかぎりです! また、昼休みに入ってしまう直前ギリギリで、我々行きつけの、また西田君の厚木の母の待つ昌華楼さんでソウルフードであるホイコーローを一緒に食し、 今回のもう一つの大事な目的も達成することができてよかったです。笑 お仕事は大変かもしれませんが、何か自分なりのやりがいを見出してがんばって欲しいと願っています。またお会いできる日を楽しみにしています。お元気で!


(2022年6月27日記)

祝・格式あるJ. Appl. Phys.誌に論文掲載!

現在、学術論文は、大別して出版社系学術誌、あるいは学協会系学術誌、そして学協会誌が外部出版社の学術誌ラインナップに入った学協会@出版社系学術誌の3種において掲載・出版・公開されています。 IF(インパクトファクター)重視の昨今においては、もともと広い販路網やサブスクリプションの大きな発行部数を有する出版社系学術誌に、若干分があるように思われ、伝統と格式ある学協会系学術誌が一部、それらの勢いに押されているように見受けられるところもあります。
J. Appl. Phys.誌は、伝統あるアメリカ物理学会(APS)も加入するアメリカ物理学協会(AIP)が出版する学協会系学術誌であります。 自分にとってJ. Appl. Phys.誌は、伝統と格式のある、また高質な論文のみ掲載が許されるような憧れの学術誌のひとつでありますので、今回我々の論文が掲載されたことについては、率直なところ驚きと、言を容れぬ栄誉を感じています(自分自身が一番驚いているのかもしれません。笑)。
論文の内容は、昨年春に当研究室で修士課程を修了した中込君(現コミヤマエレクトロン梶jが修士論文で精力的に研究してくれた飛行時間質量分析計を用いたDOMSのプラズマ診断に関するものです。 出版に至るまでは、今回も随分と時間がかかってしまいましたが、中込君の努力を何とか目に見える成果として世に出すことができ、正直ほっとしています。 論文を投稿することで、Editor(J. Appl. Phys.のEditor-in-Chiefは、HiPIMS研究界の重鎮中の重鎮A. Anders先生です!)やReviewerといった世界の専門家の先生方から頂いた多くの有益なコメントを通じて、勉強と理解、研究の深化の貴重な機会を得ることができたと思っています。 この場をお借りして、この論文の出版・公開に至る全過程において、関わって下さったすべての方々に御礼申し上げますm(__)m

M. Sanekata*, Y. Nakagomi, M. Hirayama, H. Nishida, N. Nishimiya, M. Tona, H. Yamamoto, K. Tsukamoto, K. Fuke, K. Ohshimo, K. Koyasu, and F. Misaizu
"Time-of-flight mass spectrometry diagnostics in deep oscillation magnetron sputtering (DOMS) of titanium"
Journal of Applied Physics, 131(24), 243301 (7 pages), 2022
DOI:10.1063/5.0089592

(2022年6月23日記)

若葉の季節

今日は、かつての「天皇誕生日」、令和の今は「昭和の日」の祝日ですが、お仕事のため研究室に来ています。世の中は、久しぶりに何のコロナ規制もかからないGWのスタートです。 GW初日の大学は、授業もなく静かでとてもひっそりとしています。新学期、新入生を迎え学生で賑わうキャンパスも活気があっていいのですが、祝日のこういう静かで落ち着いた雰囲気のキャンパスもまた、味わい深いものがあって居心地がいいものです。 GWの到来とともに新緑の候を迎え、キャンパスの木々が一斉に新緑の若葉を芽吹き始めます。今の季節、キャンパスの緑が目に鮮やかで、とてもきれいです。「目に青葉、山ほととぎす 初がつお」と昔の人はうまいことを言ったものだ、とこの歳になってつくづく感じます。 また、實方研究室の小さな窓際の植物園でも、テーブルトップの植物君たちが一斉に小さくてかわいい若葉をつけ始めました。リトープス君やパキポディウム君などは、冬に見られなかった小ぶりな植物に見合わないほどのダイナミックな変化を示しはじめ、毎日の植物観察が愉しみとなっています。 健気な植物君たちに水を上げながら観察していると、寒くて長い冬を耐えて春に若葉を出すたくましい植物君たちのように、「自分も、小さな若葉のような成果でも出せるよう日々がんばらなくては!」という気になります。そんな風に、春とは人を励ましてくれる季節なのかもしれませんね。 がんばりましょう!

(2022年4月29日記)

アイスランド大学の講義題材に!

HiPIMSの研究で誰もが引用する総説(※1)を執筆された世界的に著名なJ. T. Gudmundsson先生(アイスランド大学科学研究所/スウェーデン王立工科大学)の講義「原子と光学: 分光法と分子 第15章」の題材として、我々の研究データを引用して頂きました。講義スライド(見慣れないアイスランド語は超難解です!)をお送り頂いたことも含めまして、大変光栄なことと存じます。 引用頂いたのは、昨年のPlasma誌に掲載された高出力パルスマグネトロン(HPPMS)のOESの結果です(※2)。 これは、動作ガス圧に応じてスパッタリングが単純パルス(MPP)駆動から深振動パルス(DOMS)駆動へ移行するのにともなって、プラズマモードがメタリックプラズマからガスプラズマへとスイッチングする様を捉えた現象顕著(※3)な一例であるとともに、またある意味ではより教科書的な結果である、といえるのかもしれません。
また、今回のこの一件には、実はもうひとつ面白いエピソードがございます。先日4/3の日曜日の晩、とある報告で約1年半ぶりに、おそらくはレイキャビックに居られるであろうGudmundsson先生にメールをお送りさせてもらったのです(まさに、たまたまです)。 そして、その翌朝にはGudmundsson先生からのお返事が届いていましたが、なんと!、自分からのメールが届いたとき、Gudmundsson先生は翌日月曜日の講義で使う我々の研究結果を含むこの講義資料を、まさに準備されていたときだったようなのです! この話には自分もびっくりしましたが、Gudmundsson先生も、まさかのタイミングで地球の裏側から、引用する当の本人からのメールが届くとは、偶然というにはあまりにもでき過ぎていて、さぞびっくりされたことだと思います。 まさに、カール・ユングのいうところのシンクロニシティ(共時性)が起こったとしか思えません。笑 Gudmundsson先生も、この奇しきエピソードを翌日のアイスランド大の講義で学生たちにお話になったのかもしれませんね! まあそれはともかく、研究も、研究を通じて人に繋がることも、なんと楽しいことなのでしょう。そしてこの世界も、まだまだ未知なことに満ちていておもしろい。そんな世界が、そして人類の英知を紡ぎ出すエンジンたる文化的土壌をもつヨーロッパが平和であって欲しい、と願うばかりです。


※1:J. T. Gudmundsson et al., J. Vac. Sci. Tecnol. A 30(3), 030801 (2012).
※2:M. Sanekata et al. Plasma 4(2), pp.269-280 (2021).
※3:伊藤光男先生(私の最初の先生の先生であります), “私のラマン”, 分光研究 38(4), pp.255-258 (1989).

(2022年4月6日記)

新メンバー@實方研究室2022

この新年度は、工学部がコース制になって初めての卒研生を研究室に迎えることとなり、 配属された5名のメンバーと新たな研究室体制をスタートさせることとなりました。とはいえ、総合演習Uで3年生の後期から研究室に配属されているメンバーなので、お互い既に気心は知れていますね。笑  とにかく、今年は卒研生にとって就活に、卒業研究に、大学卒業に、と人生の節目となる大事な一年であるので、悔いが残ることがないように、皆で一緒にこの一年を乗り切ることができるようがんばりましょう!

(2022年4月3日記)


Top Page & What's New 2021

2021工学部学位授与式

本日、2021年度工学部学位授与式が行われました。ただし、今年は春季応用物理学会の研究発表時間と完全にかぶってしまいました。 オンラインなので横山先生の発表を見届けてからすぐに研究室を出て、学位記配布式の教室に駆けつけたので何とか時間内に間に合いました。 今年度も体育館での簡略化・短縮化された式典はあったものの、残念ながら駅前の豪華ホテルでの盛大な謝恩会の解禁には至りませんでした。 式典、学位記配布式のあとは研究室恒例、卒業記念の写真撮影会を行いました。それが終わる頃には14時を回まり、お腹もペコペコになってしまっていたので、 卒業生、横山先生たちと本厚木駅前に繰り出し、卒研最後の昼食会を「とんかつ和幸」さんにて行いました。皆を駅にお見送りし、本年度の卒研がお開きとなった次第です。 まず今日のところは、験担ぎに皆で美味しいとんかつをお腹一杯食べ、4月から始まる各自の慌ただしい生活に「喝!」を入れることができたので、自分も含め4月からのお仕事を、心機一転がんばりましょう! そして、研修が済んで部署が決まったら配属先を必ずメールで連絡してください。皆さんが、日々どのような業務に従事することになったのか、連絡を頂ける日を楽しみに待っています。そうこうしているうちに晴れてコロナが明けたら、コロナで正式に研究室送別会を未だ開けていないOB達も交えて、本厚木駅前で大集合しよう! それまで再会を楽しみにしつつ、健勝を祈ってます!








(2022年3月23日記)

2022春季応用物理学会での研究発表(横山先生)

本日、応用物理学会第69回春季学術講演会の分科会:プラズマエレクトロニクス(セッション:プラズマ現象・新応用・融合分野)のZoomによるオンライン学会で、横山先生が学会発表を行いました。 4年生の小野君と現在共同して研究を進めてきた深振動マグネトロンスパッタリングで生成するイオン粒子の位置敏感OESにおける磁場トラップの作用についてご報告頂きました。 横山先生、お忙しい中でこの1年間、小野君のご指導と研究発表を負って頂き、大変ありがとうございました。 また改めまして来月4月からの新4卒研生のご指導につきましても、何卒、よろしくお願いいたします!

23a-E103-9:「深振動マグネトロンスパッタリングのプラズマ発光分光計測とイオン閉じ込め効果の検討」(発表者:横山)



(2022年3月23日記)

祝・JMSSJ特集に解説論文掲載!

現在、工芸大で行っている高出力パルスマグネトロンスパッタリングのためのプラズマ診断法の開発研究に関する解説論文が、日本質量分析学会誌の特集:分子科学の記事として掲載されました。 まずは、立ち上げから現在に至るまで、本研究を支えて下さったすべての皆様に感謝申し上げます。 そもそもは、2020年5月の第68回質量分析総合討論会のセッション企画「質量分析を基盤とする分子科学」で発表されるはずであった内容でしたが、 コロナ禍でみなし発表となってしまったことを残念に思われたオーガナイザーの大阪府立大・藤原亮正先生のお声がけにより、 今回、日本質量分析学会誌の特集:分子科学として取り上げて頂けることとなった次第です。 このセッション企画は、冨宅喜代一先生(豊田理化学研究所/神戸大名誉教授)に分子線NMRの開発研究を紹介頂く記念企画であったため、 その冨宅先生の記念号である特集に下名を連ねさせて頂いたこと、身に余る光栄と存じております。お声がけ頂いた藤原先生には大変感謝しておりますm(__)m  また、みなし発表となってしまい、学会発表後の楽しみとしていた大阪で行われるはずであった“冨宅先生を囲む会”にて、藤原先生と燕席を囲むことが叶いませんでした。いずれどこぞの学会でご一緒できる機会がありましたら、 冨宅先生、東北大の皆様、潟Aヤボの皆様らと旧交を温めさせて頂けること、心より楽しみにしています!

實方 真臣*, 塚本 恵三, 美齊津 文典
"高出力パルスマグネトロンスパッタリングにおけるリフレクトロン型飛行時間質量分析計を用いたプラズマ診断法の開発(Development of a Plasma Diagnostic Method for High Power Pulsed Magnetron Sputtering Using a Reflectron-Type Time-of-Flight Mass Spectrometer)"
日本質量分析学会誌 (Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan), 70(1), pp.30-35, 2022
DOI:10.5702/massspec.S22-06

(2022年3月12日記)

卒論完成&卒研引継ぎ

今年の4年生たちもまた、しっかりとした卒業論文を提出(2月8日付)してくれました。とにかく、今年の4年生のチームワークは過去最強といってもいいでしょう。 3人の連携がよくできていたので、卒論要旨の提出も、卒論の最終提出も、例年期限ぎりぎりになるところを、なんと今年は他の研究室に先んじて3人揃ってほぼ最速で提出していました(必ずしも、単純に「早いこと=いいこと」ではありませんが、ひやひやさせられる身としては、とってもとってもありがたいことです!笑)。卒論の提出後は1週間の骨休みを設けたのち、2月25日から本日3月7まで、 3年生への卒研引継ぎを行ないました。4年生たちがこの1年でしっかりとした“卒研生”へと成長を遂げてくれたお陰で、引継ぎ作業は自分がほとんど顔を出さずとも、4年生の持ち前のチームワークの良さで、首尾よく3年生へのスキルの伝達(@波形制御とその解析 by 坂本君、A質量分析とその解析 by 山君、B分光測定とその解析 by 小野君&横山先生)を済ませることができました。 ありがとうございました。誠に、たくましい限りです。社会人になっても、その調子で頑張って欲しいと願っています!




(2022年3月7日記)

オンライン卒論発表会(電子機械学科ラスト)

本日、電子機械学科最後の卒論発表会が行われました(留年生を除く)。当研究室からは、坂本君、山君、トリに小野君の順で卒論発表を行いました。 小野君と共同研究を行っている横山先生も研究室に来て参加して下さいました。発表練習の甲斐あって3名とも、時間オーバーすることもなく上手く発表できたと思います。 お疲れさまでした。立つ鳥跡を濁さずで、残すは卒論の完成と新4年生への引継ぎを、よろしくお願いします。






(2022年2月4日記)

HiPIMS Today 2022

昨年からコロナ禍に対抗すべく始まったオンライン国際ミーティングHiPIMS Todayが、 今年も開催され、研究室の4年生、ご自宅から横山先生ら研究室メンバー全員で参加させて頂きました。 今年度の研究室テーマである深振動マグネトロンスパッタリング(DOMS: Deep Oscillation Magnetron Sputtering)に関する 発表が、昨年度のbipolar HiPIMS全盛の中に混じって数件行われるようになっていたので、みんなで目を丸くして発表を聴かせて頂きました。 研究内容はいうに及ばす世界で活躍する研究者がどのように趣向を凝らしてパワーポインドのスライドを作成しているのか、 卒論発表会が近づく中、ぜひ参考にして欲しいと願い(英語のミーティングでしたが)参加してもらいました。ヨーロッパとの時間差9時間で、 最終発表の終わりが日本時間1:30amになっていたのは、少々眠かったけど致し方ありませんね。笑 一部参加とはいえ国際ミーティングは、4年生にとってもよい経験になったと思います!




(2022年1月29日記)

謹賀新年2022@レーザー分光元年!

明けまして、おめでとうございます。本日、仕事はじめで正月休みより研究室に戻ってまいりました。 本年も、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます!
今年は当研究室にとってレーザー分光学を研究に導入する元年となります。 現在受給に預かる科研費の申請以前から約2年間かけて我々の共同研究グループで準備・検討・計画してきた光イオン化レーザー分光法が、 新たなプラズマ診断法の実現に向け導入されます。 思い返せば、工芸大で高出力パルススパッタリングが稼働し始めて4年、そして、それにドッキングした質量分析計が本格稼働し始めて2年、 そして、その集大成として今年(正確には昨年末)、満を持してレーザー分光法の本格導入にようやく至ることが叶います。 一昨年の研究室納めで必要な光学部部品の棚卸を行い、丸1年かかりましたが必要な部品を買い揃え、 そして昨年12月、年の瀬迫る年末に美齊津先生、冨宅先生、潟Aヤボのスタッフの方々が工芸大に集結し、 学内からは西宮先生にご協力頂き、大型光学定盤を目一杯に使ったレーザー光イオン化分光システムが、念願か叶って組み上げられました。 このシステムはハイパワーのナノ秒パルスYAGレーザーをベースに複雑かつ巧妙に組み上げられています。 暗闇の写真の中を通るレーザー光は、写らない光も含めてYAGの基本波(1064nm:近赤外光)、倍波(532nm:緑色光)、3倍波(355nm:紫外光)、4倍波(266nm:紫外光)、 色素レーザーによって3倍波をエネルギー変換して得られた紫外光(398nm:ぎりぎり深紫色光)と、 実に実に5色5波長ものレーザー光線が縦横に行きかっているのです! これらのレーザー光のうち2色のレーザー光をスパッタリングで生成したプラズマ中の一点で、時間的空間的に精巧無比に重なるよう入射し、原子レベルでプラズマの状態を精密に制御・検出することで、 プラズマ内の原子過程を詳らかに解明することができます(これをレーザープラズマ診断と呼びます)。 そして、この新しいプラズマ診断を介してプラズマ発生源となるスパッタリング過程そのものを制御する、 というのがこの研究の最終目標となります。それにはまず、唯一無二の「光イオン化レーザープラズマ診断法」の開発を急がなくてはなりません。 これは、容易ならざる困難な道ではあり、また実験を進める上でまだまだ足りなものも多々ありますが、共同研究者の方々と叡智を結集して必ずや成就させたいと考えています。 皆さま、応援のほど、何卒よろしくお願いいたします!



(2022年1月5日記)

ザ・ホイコーローパーティー@研究室納め2021

本日、3年生の総合演習Uの最終回(午前)と4年生と教員による研究室の大掃除(午後)を行い研究室納めとなりました。 今年のカレンダー交換でも、潟tジキンさんから毎年頂く特大カレンダーをばっちり半年分貼らせて頂きました! 昨年の研究室納めでカレンダー交換を行ってから、まさに「あっ」という間の溜五郎的な1年でした。1年というのは、なんと長いようで短いものなのでしょう。 こうして新しい半年分のカレンダーを眺めてみると、次の1年もきっとまた「あっ」という間に違いなく、何だかうかうかしてられない気持ちになります(汗)
そんな研究室納め日の外の陽気は、大寒波が到来しているさ中にあって快晴でも外はとても寒いのですが、厚木の空は天高く、どこまでも青く澄み渡っていました。 そんな冷たく澄んだ青空の下、研究室に配属されたコース制最初の3年生、電子機械学科最後の4年生、大学院OBの中込君(遠方よりご参加ありがとうm(__)m)、横山先生らと昌華楼さんまでお散歩して、 年忘れのホイコーロー・パーティーをしてきました。今日も昌華楼さんのホイコーローは、絶品でした! どうか来年こそは、コロナに気兼ねなく研究室のメンバーで、ちょくちょくランチで昌華楼さんに来れますように!
それでは、みなさんよいお年を!
そして、来年もよろしくお願いいたします!






(2021年12月27日記)

厚木こども科学賞2021

先週の日曜日に厚木アミューで行われた第12回厚木こども科学賞授賞式に招かれ、参加してきました。 例年でしたら入賞者全員とご家族を招いて大きな会場で授賞式が行われるとのことですが、コロナ感染の予防に配慮し、 今年は小学生、中学生の部の大賞、優秀賞の受賞者に限定して授賞式が行われました。しかし、とても立派で晴れ晴れしい授賞式でした。 今回、受賞した自由研究はもとより、エントリーされていたすべての自由研究、科学絵画が、ユニークであり、またよく考えられ、甲乙つけがたい作品ばかりでした。 中には、大学の電気電子コースの学生実験にそのまま使えそうな高度なレベルの実験研究から、最新科学技術を反映したAI、デジタルデータ情報解析、情報通信端末を駆使した研究、 数学的に統計学の素となるような実験、そして地球温暖化対策を意識したテーマなど、こどもたちの着眼点のすばらしさに感心させられるとともに、自分自身にとっても大変よい勉強となりました。 また、授賞式の前日当日、今回の科学賞にエントリーした500点弱のすべての自由研究作品を展示するために厚木アミュー5Fに特設された展示会場も、とても素晴らしかったです。
それと今回、いつも本学の卒入学式に来賓としてお越し下さる小林厚木市長さんと身近にお会いすることができ(直接ご挨拶させて頂くのは、2015年度夏休み親子でわくわくKOUGEIランド「ふくろう博士ともじゃ博士のおもしろ理科実験」の視察でご来場頂いたとき以来ですね。 その節は、よれよれ白衣に牛乳ビン底メガネのもじゃ博士に扮したままイベント会場でのご挨拶となってしまい大変失礼しました。笑)、審査員をご一緒させて頂いた株シ導体エネルギー研究所の山本審査会長、神奈川工科大学の黄先生らとともに、 小林市長さんを交えて記念写真をパチリさせて頂きました。
最後に、こどもたちの科学へと向けられる純粋で尊い気持ちを知る機会をお与えくださった厚木市教育委員会ならびに東京工芸大学に感謝申し上げます。



(2021年12月11日記)

総合演習U@實方研究室(3年生研究室配属)

総合演習Uという新設科目を通じて、工学部がコース制になって初となる3年生の研究室配属により、 5名の新メンバーを当研究室に迎い入れることとなりました。 前期の総合演習Tで徹底して行なった研究室選びは、満足のゆく成果を得られましたでしょうか? これから卒業までの1年半を實方研究室で過ごすみなさんと、 力を合わせてがんばって行けたらいいなと思っています。おかしろくいきやしょう。どうぞ、よろしく!

卒研生も含め、とにかく今年のうちの学生は背が高いのです。 180cmオーバーが3名、もはや177cm弱の自分も真ん中あたりです。今年はバスケチームでも編成しますか!

昔から「三人よれば文殊の知恵」といいますが、研究室にこれだけ人が集まって、なんと心強いことか! それを、研究室千手観音で表現してみました。思い描いていた構図にびしっと写真を収めるのって、なかなか難しいものなのですね。笑


先月まで行われていたTVドラマ「漂着者」が面白くて、毎週楽しみに観させて頂いておりました。 斎藤工さん演ずる預言者様のような誰かが現れて、コロナ終焉をそろそろ予言してくれないものでしょうか・・・。 そんな希望を託して、みんなで例のポーズを決めてみました。笑

※コロナ感染にはくれぐれも気をつけながらも、そしてまたコロナ禍に屈しないためにも顔合わせを行った10月8日に研究室恒例の配属記念撮影会をおかしろく敢行いたしました。

(2021年10月15日記)

2021秋季応用物理学会での研究発表(2件)

本日、応用物理学会第82回秋季学術講演会の分科会:プラズマエレクトロニクス(セッション:プラズマ現象・新応用・融合分野)において、 2件のZoomによるオンライン学会発表を行いました。 1件目は、MPPMSの遅延放電特性に関する発表を自分が行いました。非線形Laue plotのモデルについて、これまでとは異なる考え方についてほんの少し披露させて頂きました。 2件目は、今年度、研究協力して下さっている横山先生が、4年生の小野君と現在共同して研究を進めている深振動マグネトロンスパッタリングのOESに関する研究成果について発表して下さいました。 横山先生の発表は、授業と同様にとても分かりやすく聞きやすく、かつ質疑の時間も大変充実されていました。さすが、横山先生です! これからさらに研究を発展させて頂き、次回の応物学会での成果報告につきましても、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

(1) 10p-N322-1:「高出力パルスマグネトロンスパッタリングの放電時間解析」(発表者:實方)


(2) 10p-N322-2:「深振動マグネトロンスパッタリングのプラズマ発光分光計測」(発表者:横山)


(2021年9月10日記)

2・学術論文掲載☆第3弾

前回のトピックスで予告していたとおり、今週、第3弾目となる論文が学術雑誌(電子ジャーナル)に掲載されました! この論文は、今年3月に修士課程を修了した西田君の修論後半部を一篇の論文としてまとめたものですが、 内容としては前の論文に引き続き奇妙な放電の遅延現象を対象に、そのプラズマ発光の分光特性をOES(プラズマ分光計測)で調べた結果を報告したものとなってます。 こちらも、世の中に出るまで少々時間はかかりましたが、最終的に実験結果がよく生かされた内容として、ベストを尽くしてまとめることができたのではないかと思っています。 今回の論文と前の論文、ひとつのシリーズものとなっていますので、広く多くの方々に読んで頂けることを、心より願っております! さて、次なるは中込君のDOMS研究を扱った修士論文の内容を学術論文として世に出す番ですね。間髪入れずもうひと踏ん張り、がんばります!

M. Sanekata*, H. Nishida, Y. Nakagomi, Y. Hirai, N. Nishimiya, M. Tona, H. Yamamoto, N. Hirata, K. Tsukamoto, K. Ohshimo, F. Misaizu, and K. Fuke
"Dependence of Optical Emission Spectra on Argon Gas Pressure during Modulated Pulsed Power Magnetron Sputtering (MPPMS)"
Plasma, 4(2), pp.269-280, 2021
DOI:10.3390/plasma4020018

(2021年5月21日記)

祝・学術論文掲載☆第2弾

今からおよそ3年半前に、今は卒業して研究室OBとなった西田君(当時M1,2020修士修了)、中込君(当時B4,2020修士修了)、平井君(当時B4,2018卒,現潟Aヤボ)ら3名が、 高出力パルスマグネトロンを用いて見出したArガス圧に強く依存する奇妙な放電遅延現象について、先週、ようやく学術論文として世に出すことができました。 掲載まで時間は多少かかりましたが、当初、放電プラズマの中で一体全体何が起こっているのかさえ見当がつかなかったこの現象について、 学部生の渡部君(2019卒)による卒論での放電時定数測定&統計学的解析法の導入、次いで修士の西田君による修論でのアノード形状に対するの電磁場解析を含むAr圧力依存性に対する包括的な検討によって、 その放電ダイナミクスを詳らかに追究することが叶いました。現在、これに関する続報も鋭意準備中です。また、研究室で見出されたこの放電遅延現象については、 中込君が修論研究の中で行った飛行時間質量分析計を用いたプラズマ診断においても、DOMS(深振動マグネトロンスパッタリング)の生成と深い関わりを示す新たな結果が得られています。 今後は、これらの結果を足掛かりとして、パルススパッタリングプラズマの生成機構の解明およびその制御へと、この現象論をどんどん応用していく所存にございます。 研究室OBの皆さんも今後の研究展開を、ぜひぜひ楽しみにしていてください!

M. Sanekata*, H. Nishida, T. Watabe, Y. Nakagomi, Y. Hirai, N. Nishimiya, M. Tona, H. Yamamoto, N. Hirata, K. Tsukamoto, K. Ohshimo, F. Misaizu, and K. Fuke
"Delayed discharge bridging two sputtering modes from modulated pulsed power magnetron sputtering (MPPMS) to deep oscillation magnetron sputtering (DOMS)"
Plasma, 4(2), pp.239-251, 2021
DOI:10.3390/plasma4020016

(2021年4月27日記)

2021年度 科学研究費に交付内定(新規採択)!

年度改まった4月1日、昨年秋に申請書を提出していた科研費がどうなったのか、恐る恐る日本学術振興会「科研費電子申請システム」のウェブを開いてみたら、 不採択であった例年とどこかウェブページの様子が異なっていたので、最初は「ん?」、そして徐々に「もしや!?」という気持ちが。 確信が持てなかったので、科研費申請を管理してくれる学内の事務部に半信半疑で電話してみましたら、事務の方が「實方先生、基盤研究(C)が交付内定されてますよ。おめでとうございます!」と。 まさに、「わぉ!」の瞬間でした。数えてみれば実に13年ぶりの採択(研究代表者として今回で4回目)でした。それはそれは、ひと昔前ですね(汗)。 この採択は、共同研究者、協力研究者の先生方のご協力あっての賜物です。 貴重な国税を研究費として3年間受給させて頂ける栄誉、そしてそれと同時に「それに見合った成果を出せなくては」という身の引き締まるような思い。 成果を何とか得られるよう、精一杯頑張らせて頂く所存にございますので、今後ともご協力、応援のほど、何卒、よろしくお願いいたします。


(2021年4月6日記)


Top Page & What's New 2020

仙台往復

新年度迫る3月27日に、次年度の研究で用いるパルスYAGレーザー励起色素レーザーを共同研究先である東北大学理学部 美齊津先生の研究室より、研究費節約のため自家用車で移送しました。 朝3時起床4時出発での仙台往復865kmの道のりは長かったです。帰路は、レーザー光学系に振動を与えてはいけないので高速道路を80km/hの低速巡行を心がけ、首都高は道路の継ぎ目の段差振動が気になるため使わず一般道を走行するなど、 細心の注意を払って戻ってまいりました。その甲斐あって、損傷も見当たらず無事に工芸大に設置することができました。移設にご協力頂きました大下先生、院生の小湊さん、ならびに美齊津先生、ありがとうございました。 いよいよ次年度より開始するプラズマ診断へのレーザー分光の導入、とても楽しみです! 共同研究のほど、今後ともよろしくお願いいたします。





(2021年4月1日記)

2020学位授与式

本日、2020年度工学部学位授与式が行われました。昨年度はなかった体育館での式典、今年度は行われました。 しかし、式終了後の駅前ホテルでの謝恩会はなし。残念だけど、それもやむなし。結局、2年連続で卒業生の送別会もできませんでした。 コロナ禍が明けたら、できなかったこの2年分の研究室送別会を、まとめて盛大に本厚木駅前で行いましょう! 解禁時が来たら必ず皆に声を掛けます。それまでの辛抱かな。 卒業生諸君の仕事の話、活躍談を聞かせて頂ける日を楽しみに、自分はここでがんばります。 皆も、コロナにはくれぐれも気をつけながら4月からのお仕事を、それぞれの場所でがんばってください!










(2021年3月22日記)

2021春季オンライン応用物理学会で研究発表

本日、M2の中込君が、応用物理学会第68回春季学術講演会の分科会:プラズマエレクトロニクス(セッション:プラズマ生成・診断)において、 Zoomによるオンラインでの学会発表を行いました。大学院修了間際の貴重な学生最後の春休みに、学生最後となる学会発表を、研究グループを代表して立派に務めてくれました。 今年に入ってからずっと続いていた休日返上の日々も、本日で終了です。見事に有終の美を飾ってくれたと思います。 3年生後期に研究室配属されてから、かれこれ3年半。今では中込君もすっかりタフガイです。 何ごとにも努力を惜しまない努力家の中込君です。今後の実社会での活躍を楽しみしています。 お疲れさま、そしてこれからも頑張ってください!

18p-Z17-14:「リフレクトロン型飛行時間質量分析計を用いたDeep Oscillation Magnetron Sputtering(DOMS)のイオン組成分析」(発表者:中込)


(2021年3月18日記)

修士論文完成!

本日無事に、研究室の二人の院生西田君と中込君が修論を大学に提出しました。 本日16:00が提出期限のところ、写真・教務課の時計の針は15:25を指していますが(汗)、間に合ってしまえば万事OKです。 土日返上を重ね、よくぞここまでがんばり抜いてくれました。 その甲斐あって、修士論文はとてもすばらしい仕上がりです。二人とも、4年生の頃とは見違えるほどの実力が備わったことでしょう。 いろいろと大変だったと思いますが、ここに至るすべての作業・道程が「修士(Master)」として、今後役立ってくるはずです。 あとひと月もすれば社会人デビューですが、心配ご無用。これからもこの為せば成るの調子で、がんばるのみです!



(2021年3月5日記)

卒業論文完成!

4人揃っての卒業論文の完成、おめでとう! 充分に時間を割けないコロナ禍の中での卒研は、共に大変でした。 しかし、ちゃんと卒業論文の完成に漕ぎつけたのは、皆さんのラストスパートの頑張りに他なりません(院生には、大分お世話になりましたm(__)m)。 残すは今週の引継ぎのみ。それが済んでしまえば卒業式まで残り僅かな学生生活だけど、あとは心置きなく好きなようにお過ごしください! 「終わりよければすべてよし」、今年もすばらしい卒論が仕上がりました。4年生諸君、お疲れさまでした!



(2021年2月16日記)

オンライン修士論文発表会2020

本日、大学院電子情報工学専攻の修士論文発表会がMeetを用いてオンラインで行われました。インフォマティクス&エレクトロニクス分野のMeetにて、当研究室からは西田君、中込君両君の発表が15時過ぎからありました。 ここ数日間、睡眠時間を犠牲にしての準備はかなり大変だったようですが、二人ともここまでよくがんばったので、とてもいい発表ができたと思います。 はじめはどこから手を付ければいいのか途方もないと思えた目の前の黒い山のような塊に対しても、「為せば成る」の気持ちで一意専心・一心不乱に取り組めば、かならずや結果にたどり着くことが叶う、ということです。 そして、大事なのは今回の頑張りを忘れないことです。この頑張りを、あるいは今回自分の発揮した馬力を10として、「あのときの頑張りに比べたら、これしきのこと5の頑張り充分クリアできる!」と自分の中で基準化し、 社会人となってもその調子で頑張って欲しいと願っています(お二人ならきっと大丈夫!)。 今日は、そしてこの2年間、本当にお疲れさまでした! おっと最後に、完璧なる修論の仕上がりを待ってるぜ。汗&笑






(2021年2月12日記)

オンライン卒業研究発表会2020

本日、電子機械学科の卒業論文発表会がMeetを用いてオンラインで行われました。とうとう今年度は、始まりから終わりまでオンラインづくしとなってしまいました。 追い込みの時期にあっても研究室の利用は平日のみの20:00までと限られた時間の中で、卒業論文を書き、卒業論文発表会のスライド作成し、発表練習をするというのはなかなかきつかったね。 直前までどうなることかと思いましたが、それなりに時間通りの発表ができてよかったと思います。本日、頂いた貴重な質問内容をしっかりと考えて、一週間後に本提出となる卒論にその回答をしっかり反映させましょう。 さすれば、4年生諸君は晴れて人生最後の春休みを謳歌できます(コロナ禍につき、卒業Goto旅行はできないかもしれないけど・・・)。 卒論提出&卒業まで、あとひと踏ん張り! がんばりましょう。今日は本当にお疲れさまでした。





(2021年2月9日記)

HiPIMS Today

今週20日(水)から22日(金)の3日間、IUVSTA(国際真空科学、技術、および応用のための国際連合)が主催する オンライン国際ワークショップHiPIMS Todayに参加させていただきました。 HiPIMS(大電力パルスマグネトロンスパッタリング)の研究に携わる世界各国の大学や企業から約190名の方々が、ワークショップのZoomに一同に集いました。 このワークショップは、毎日、UTC(協定世界時)6:00に開始です。すなわち、JST(日本標準時)では15:00の開始となります。 ですので、ヨーロッパの先生方は早朝寝起きとともにワークショップが開始するため、Zoom参加者の背景に映る窓の景色がまだ夜中のように真っ暗なのです(こちらはひと仕事終えた遅い午後なのにね)。 早朝スタートなので、毎日参加人数は少なめに開始し、ヨーロッパに朝日が昇り背景に映る窓が明るくなるにつけ、ぐんぐんと参加者数のカウントが伸びてくる様子はなかなか愉快でした。 しかし、早朝参加のヨーロッパ勢、日が落ち夕刻を迎える頃より参加するアジア勢が、Zoomの中で全球を覆うネットワークでタイムラグなしで繋がってることのなんと不思議なことか。 この1年でオンラインの世界に大分慣れたつもりではいたけど、全世界同時オンライン会議となると、オンラインの世界においてはまた一つ近未来現実への階段を上るような体験をさせて頂きました。 ワークショップの内容としては、コロナ禍で不自由な中でも世界各国の研究者が、しっかり研究のコマを進めていることに感銘を受けた次第です。 院生の西田君、中込君と一緒にZoomの中の最新のHiPIMS研究の発表を聴講させて頂きました。 もしかしたら、今後、国際会議の在り方も、飛行機で現地に行って発表する形式とオンライン形式とに分かれてくるかもしれませんね。 今回は、本来対面で行われる有料参加のThe 96th IUVSTA Workshopが、コロナ禍中とのことでIUVSTAの粋な計らいによる無料参加のオンラインワークショップHiMPIMS Todayとなった訳ですが、 閉会の辞では早くも第2回を望む声も出ていました。時代は、世界の研究発表の場においてもハイブリッド化(オンラインと対面)を急速に取り入れていく方向に進んでいくようです。
そしてこの場をお借りして、HiPIMS Todayへの参加をお声がけくださった東京都立大学 清水徹英先生には心より感謝申し上げます。いい経験と勉強をさせて頂きました。 イベントオーガナイザーとして、Zoomの中に見るお姿、颯爽としていてかっこよかったです!






(2021年1月24日記)

松本先生、研究室に!

今週金曜日午後、本学化学・材料コースの松本里香先生が、グラファイト層間化合物(GIC)の反射スペクトルを測定するため当研究室に来られました。 現在、松本先生が研究代表者としてまとめられる私立大学研究ブランディング事業(本学色の国際科学芸術研究センター:通称Col☆lab)内担当研究 「黒鉛層間化合物の色標本の作製 ―色の分析とその活用―」に、 共同研究者として自分も参加させてもらっております。鉛筆の芯に使われるグラファイト(黒鉛)は黒灰色で、シート上のものだと黒銀色のような金属光沢を持った材料なのですが、 松本先生は、そのようなグラファイトを真空中で金属と反応させることで平面構造をもつグラファイトの層間に金属原子を入りこませたようなGICを合成する著名な専門家でいらっしゃいます。 このGICは、金属原子が層間が入ることよって金色や青色に輝く材料に変化するようなのです(中には、ピンクやオレンジの金属光沢をもつGICもあるみたいです!)。この研究プロジェクトを通じて、 松本先生は、反射スペクトル測定を用いた科学的評価によってGICの色を万国共通化するため、世界に未だ例のないGICの色標本の作成を試みようとされています。 金属光沢がとてもきれいな材料ですが、多少表面が粒々していたり、真空封じされた反応セルの中にGICがあったりするので、 反射スペクトルの測定にも少し工夫が必要かもしれません。しかし、研究熱心な松本先生にかかってしまえば、近いうちに見事な反射スペクトルがお披露目されることになると思われます! 自分は、GICのことはずぶの素人でどれほど松本先生のお力になれるか分かりませんが、 少しでも満足な反射スペクトルが測定できますよう微量ながら協力させて頂きますので、よろしくお願いいたします。 また、卒論で切羽詰まってきたうちの卒研生たちも「里香ちゃんに会いたいな〜」と口々に言っております(人気ですね!)。 松本先生がうちの研究室にちょっと寄って頂けるだけでも、癒し効果は絶大です! 卒研生諸君の卒論執筆もはかどるかもしれません。 是非是非、研究室の測定器をどんどん利用して頂けることを願っています!






(2021年1月24日記)

よいお年を!

この年末、来年に備えた光学部品の棚卸を行いました。いよいよ来年、当研究室はレーザーの本格導入により“レーザープラズマ診断”元年を迎えることになりそうです。 3年前にパルススパッタ装置が研究室で初稼働してから院生の西田君が中心となって研究を軌道に乗せてくれました。そして質量分析計は昨年度の初稼働から院生の中込君が中心となって研究を軌道に乗せてくれました。 そして、来年はこれまでの目標であり装置の集大成となるレーザー分光法の導入による、これら手法の三位一体を図ります。ここまで二人のM2の頑張りにより、研究が順調に立ち上がってきました。 そして来年、当研究室はまたひとつ大きな研究の山場を迎えることになります。 西田君、中込君のように、研究室で一緒に頑張ってくれる次なるエース学生が彗星のごとく現れることを期待しています(冗談でなく、それはまさに『エースをねらえ!』の世界ですぞ!)。

今日は、二人の院生たちと今年最後の、そしてまた二人の院生たちにとって最後となる年末の打ち合わせを行ないました。明日から年末年始、研究室を閉めることとなります。 お二人には、今年も大変お世話になりました。年明けたら本格的な修論のまとめ作業が待ってますが、何とか三人四脚で乗り切りましょう。 それでは、よいお年を!





(2020年12月30日記)

2020研究室納め@クリスマス

本日、2020年の研究室納めをしました。例年27日か28日に行うのに今年は、明日から年末年始の期間中、学部生が入構禁止となることもあり、 異例の早さでクリスマスに研究室納めを行うこととなりました。研究室メンバーに、廃棄申請した大きな棚の運び出し、掃除機掛け、埃落とし、ゴミ出し、片づけ、カレンダー交換などしてもらい、 今年も無事に研究室納めすることができたので、来年を気持ちよく迎えることができそうです。コロナ禍のために今年の4年生とは、忘年会はもとより内定祝い、暑気払い、3年生配属歓迎会等々、 一切の飲み会を行うことが叶わなかった寂しい年になってしまいました。 せめてもの罪滅ぼしに、クリスマスでの研究室納めなので、(感染には充分気をつけながら)野郎ばかりではありましたがケーキ&紅茶でささやかなクリスマス茶会を行い、今年のお開きとあいなりました。 年明けて残すところ卒論発表会、卒論提出とゴールは目前、コロナに気をつけながらみんなで乗り切りましょう! では、メリークリスマス&よいお年を!





(2020年12月25日記)

2020PJ実験(ほぼ無観客)成果発表会

本日、電子機械学科としては最後となるPJ実験(研究室配属3年生必修実験科目)の成果発表が、ほぼ無観客状態にて行われました。 発表会の形式は、先生たちのいる611教室に発表研究室のメンバーが赴いて先生たちの前にて発表し、 発表でない研究室の学生は配信されるビデオを研究室でオンライン聴講する、という変則オンライン方式でした。 コロナ禍で、PJ実験の時間が充分に取れない中、うちの研究室のPJ生も含め、みんなよくがんばったと思います。 PJ実験の経験を、来年度の卒業研究にしっかり生かして欲しいと思います。 本来なら、一生懸命がんばったみんなと忘年会でパーッと大騒ぎしたいところですが、 この年末はそんな風に労をねぎらうことも叶いません。誠に、残念無念ではありますが、 コロナにはくれぐれも気をつけて、年末年始はオンライン疲れの回復を図るべく静かに休息をとりましょう。 PJ実験、お疲れさまでした。メリークリスマス&よいお年を!












(2020年12月23日記)

喜・卒業生の訪問!

アップが遅くなってしまいすみませんでした。村上博一君(高橋研@応用化学科2007年卒)がコロナ禍の中、 サイクリング途中に研究室を訪問してくれました。今は日本の中のアメリカで働く村上君がまだ学生だったときには、 自分は応用化学科の有志野球チームの「監督」をやらせてもらったり、チームメンバーたちと大和でお好み焼を食べたり、 あるいは気のいい大将のつくる美味しい中華を食べに昌華楼に行ったり、 町田まで大竹君と3人でふぐを食べに行ったりと、とにかくよく一緒に遊んだね。 今では、ひとむかし前の懐かしい思い出です。また、遊びにきてください。 Yes,Sir村上君もコロナにはくれぐれも気をつけて、お仕事がんばってください!...-..---




(2020年12月14日記)

YouTubeデビュー

大学の入試広報課の研究室紹介の取材をお引き受けしたところ、 業務とはいえ自分も、つ、ついに2020年10月1日未明にYouTubeデビューしてしまいました(汗) オンライン授業に関するよくある雑感について述べさせて頂きましたが、 取材を受けるとこんな楽しい動画に仕立てることができるんだ〜、 と入試広報課のスタッフさんの編集能力の高さに感心させられる次第ですあります。 私のようなつまらぬ素材にもかかわらず、入試広報課のスタッフさんには、大変お世話になりました。 ありがとうございましたm(__)m まだご覧になっていらっしゃらない方は、是非一度、ご笑覧ください!

YouTube:3分間動画〜広報担当が研究室を訪問してみた【工学部工学科實方研究室編】




YouTube「3分間動画〜広報担当が研究室を訪問してみた」は、シリーズものとしてこれから続々と続編がリリースされるようです。 どうぞ皆さま、工芸大のいろいろな先生方の研究室探訪録を楽しみにしていてください。

(2020年10月20日記)

PJ実験2020@實方研究室(3年生研究室配属)

電子機械学科3年生の後期必修実験科目「電子機械実験U」(通称:プロジェクト実験/PJ実験)で、 本日より当研究室に4名の新メンバーをお迎えしました。 芸術学部の転用品で研究室家具(机・椅子)を一新するため、配属早々に家具約30点の移設作業を手伝って頂きました。 3年生・4年生・院生、みなさんのマンパワー&トラックの出動により、短時間で一気に10号館に運び込めることになろうとは正直思っていませんでした。 ご協力頂き、ありがとうございました。古い机等の廃棄作業でも、また少しお力をお借りしますが、何卒、よろしくお願いいたします。 とにかく、コロナ感染拡大が問題になって以来、院生・4年生・3年生合わせて10名もの多人数が研究室に集ったのは、初めてのことです。 最も研究室が「密」化しました(汗)。来週以降は、上級生の分散登校を取り入れて行きますので、今日ほどに密な状態になることはないので、ご安心ください。 今年は、コロナ禍で歓迎会で出かけることもままならないですが、みんなで仲良くプラズマについて基礎から勉強しましょう! どうぞよろしく!


(2020年9月30日記)

2020秋季オンライン応用物理学会で研究発表

本日、応用物理学会第81回秋季学術講演会の分科会:プラズマエレクトロニクス(セッション:プラズマ生成・診断)において、 Zoomによるはじめてのオンライン学会発表を体験いたしました。 ウェビナーでプレゼンすることにおいて、Meetは普段から授業で使い慣れているもののZoom利用経験はまだほんの数回目なので、正直少し緊張しました。 顔出しを忘れていたものの(故意ではないですよ。笑)、無事に講演を終えることができて「ほっ」としました。 そして何より、北は北大から阪大を経て、南は九大に至るまで全国の数多くの院生たちがコロナ禍をものともぜずに推し進めてきた研究の成果をオンライン発表している姿には、「なんと立派なことだろう!」と心より感心させられましたm(__)m

8p-Z21-2:「リフレクトロン型飛行時間質量分析計を用いた高出力パルスマグネトロンスパッタリングのイオン組成分析」(発表者:實方)



(2020年9月8日記)

4者共同研究オンライン打ち合わせ(1)

今年度もまた安城市ものづくり企業研究開発推進事業補助金の交付のもと4者共同研究事業(潟Aヤボ/研究代表・東北大学理学研究科・豊田理化学研究所・東京工芸大学)に参加させていただけることになりました。 しかし、今年は新型コロナ感染症のため、愛知県・仙台市・厚木市を研究拠点とするメンバーが一同に会して研究の打ち合わせを行うことができないので、その代わりにMeet上でオンライン研究ミーティング(第1回)を行わせて頂きました。 すでに前期が終わってしまいましたが、後期に向けこのコロナ禍においても可能な範囲で取り組むことのできる研究についての申し合わせを行わせて頂きました。 打ち合わせの最後に、webカメラを利用した簡易ヘッドカメラにて遠隔実験(遠隔操作)の可能性を試してみたい、とご所望でしたが、 何故かPCの音声が飛んでしまい思うように試すことができずに申し訳ございませんでした。再チャレンジにやぶさかではございませんので、またの機会に試してみましょう!






(2020年9月7日記)

伝説のOB来訪!

昨日、当研究室のOBにしてシンガーソングライター兼俳優(劇団ひまわり所属)としてがんばっている佐藤貴章君(2008年度ナノ化学科卒)が、 工芸大厚木キャンパス構内にあるご神木えんのきを背景に実に12年ぶりに宣材写真を撮りたいとのことで、研究室に来てくれました。 カメラマンは私が務めさせて頂きましたが、短時間とはいえ残暑厳しい炎天下の中での撮影はモデルさんにとってもカメラマンさんにとっても過酷な作業だと思いました。 写真撮影を終えてクーラーの良く効いた研究室に戻ってアイスクリームを食べながら現役の後輩たちと懐かしい昔話に興じたあと、 シンガーソングライター佐藤の伝説的オリジナル楽曲「えんのき」・「わらび道中」・「線香花火」三部作の生歌を(ソーシャルディスタンスはしっかり保ちつつ)披露して頂きました。 久しぶりに佐藤君の歌を聴いてみて、在学当時に比べて、俳優業を務めることで歌い方やギター演奏に抑揚・強弱の効いたメリハリのある表現力が歌に備わってきているような気がしました(素人が評する僭越をお許しください)。 それと今回、キャンパス内に自生するハーブティー用のセージを佐藤君にくれた教務課長さんからの作曲オファー“コロナ禍下における人々への応援ソング”の宿題についても、 どんな曲ができるのか楽しみしてるよ! 新曲のお披露目を兼ねて、また厚木キャンパスに遊びにきてください!




(2020年8月29日記)

電磁場解析ツール講習会

8月17日10号館5階セミナー室にて、潟~ューテックさんに有限要素法(Finite Element Method: FEM)による電磁場解析ソフトウェアμ-Excelの 講習会を研究室の大学院生向けに行って頂きました。当研究室において、電磁場解析の導入は初めてとなる試みですが、 高出力パルスマグネトロンスパッタリングに用いるカソードの電磁場解析をμ-Excelを用いて行い、 スパッタリングにおける放電特性について数値実験から新たな知見を得たいと考えています。 このようなきれいな七色の階層マップピングを、いつか自分たちの研究でも描いてみたいなと思っていました。 さて、実際の実験結果と数値実験の結果の間にどんな対応を見ることができるのか、ちょっとワクワクします。 結果はそのうち。乞うご期待!





(2020年8月19日記)

オンライン女子会@電気電子コース

今年度はコロナ疫禍に見舞われ学事スケジュールがずれ込んでいるため、 前期授業は今週ようやく最終週を迎えました。工学部の電気系といえば女子学生の少ない最たる学科のひとつに数えられますが、 昨年度からのコース制で電気電子コースとなってから、中学高校の数学教員免許を取得できるということもあって、 少しずつ女子学生が増えつつあります。そうはいってもまだまだ少ない電気電子女子が、 オンライン授業で入学以来、いまだ一度も互いに顔を合わせたことがないというのでは、さぞ心細かろうと、 授業でお世話になっているグーグルMeetを用いて、8月11日にオンライン上で電気電子女子1年生の女子会を開催しました。 はじめは初対面で多少緊張もあったようですが、電気電子女子のグループLINEも作れたようですし、 同じコース内に友人をつくることもできて後期のオンライン授業に向けて少し心強くなれたのでは、 と企画した者としても多少安心しました。 オンライン上での大学生活は、後期も続きます。大学生活の充実という意味では、 ほんのちょっとの一歩前進といったところですが、みんなで仲良く頑張ってください!



今回のオンライン電気電子女子会については、大学ホームページ内「KOUGEI PEOPLE/コースブログ集」に、 自分初となる記事の投稿をしてみました。どうぞ、そちらもご覧ください。

(2020年8月13日記)

新型コロナウイルス心覚え(第6報)

本日、東京都の新規感染者数が300人に迫る286人と報道があり、 しばらくオンライン授業で手一杯でずっと気になっていたのですが手を動かせずじまいになっていたコロナ感染数のセカンドピークに向けた再計算を慌てて行ってみました。 結果、奇しくもこのシリーズ第4報(5月9日篇)で述べた北海道におけるファーストピーク(2〜3月)に対するセカンドピーク(4月)の増加比と酷似する850人越えの4倍強という値がはじき出されてしまいました (こんなあな恐ろしき数字は、取るに足らない過剰見積もりの産物に過ぎないことを祈るばかりです)。


しかしながら、地方都市とはいえ地下鉄が走り、国際空港があり、繁華街やいくつもの大学があり、郊外から街の中心へ多くの人が通勤する札幌は、 チェーン店の全国展開等によってライフスタイルが均質化した現代社会において東京都の経済活動の中心をなす都内に対する人口スケーラブルなミニチュア都心とみなすことができます。 都市の規模の比較以外のファクターとして、 まだ寒く部屋に籠りがちであった2〜4月の北海道に対し、4〜7月の春から梅雨を経て初夏に向かう東京とでは季節の違いこそありますが、 都心をもつ東京都の感染者推移が、札幌を中心とする北海道の感染者推移と今後類似傾向を示す可能性については、残念ながらそのすべてを払拭しえないように思われます。 全国に先んじて感染拡大の様相を呈した北海道では、2月の緊急事態宣言によってファーストピークが形成され、 ついで4月8日の7都府県緊急事態宣言によってセカンドピークが形成されたように見受けられます。 グラフをみて分かるように、東京都のファーストピークにおいても4月8日の7都府県緊急事態宣言、翌9日の東京都緊急事態措置の発令と時期をほぼ同じくしていることから、 やはり東京都においてもこれらの緊急事態措置が、感染者数曲線のピーク形成の契機となっていることが伺われます。 よって、緊急事態宣言の発令にともなう東京都民・近隣県民の外出自粛による行動抑制が、 上昇局面を減少局面へと転じるスイッチの役割を果たし、ピーク過大化にともなうオーバーシュートの回避に大きく寄与したと考えるのは、至極自然のように思えます。 世界的にみて東京都がコロナ感染のエピセンター(感染拡大中心)として目されつつある今、どう考えても、 上昇局面を可及的速やかに減少局面に転じるために、そしてセカンドピークを最小限に抑えるためには、現時点で何らかの緊急措置が必要なのではないでしょうか(そう思うのは自分だけでしょうか・・・)。 経済とのバランスを保った緊急措置の提案は、もしかすればノーベル経済学賞&ノーベル平和賞のダブル受賞に匹敵するぐらいの価値があって、かつ至難で、 現在の社会構造や社会制度など社会システム自体のあり方を問う難題となることは免れません。 しかし、それに世界が挑まなければ、明るい未来を再び取り戻すことは叶わないのかもしれません。 そしてまた、今まさに対峙せんとすセカンドピークは、あくまでも人間の行動や社会活動によってもたらされたものであって、 真の第2波ではないと自分は考えています。 いずれ近いうちに到来するであろう生物学的に進化・適応を果たしたコロナウイルスによる真の第2波との闘いのために、 特効薬やワクチンのない今できることとしては、社会活動や行動抑制により感染を抑えられるだけ抑え、 第2波の景気をつくる初期値をできる限り低減させておく必要があると思っています。 しかし・・・、そうは言っても「コロナ対策と経済活動、この両輪の動きを止めることなく両立させる」という人類の前に立ちはだかるこの難題の克服やいかに。 一体全体、どのような緊急措置と協力要請があれば、万人を納得せしめることができるというのでしょう。 答えを得るの容易ではありません。しかし、このすばらしい世界を維持し、社会を持続させるためには、 我々ひとりひとりが希望を持ち、粘り強く、諦めることなくこの問題を考え続けなくてはならないのかもしれません。 これまで人類は、甚大な疫病被害に見舞われるたびに困難を乗り越え、ヨーロッパを中心に社会構造を根底から覆す幾多のグランドセオリーを生み出してきました。 このコロナ禍もまた、我々の社会・文化・文明をポスト現代へ向け一歩前進させるための分岐点となるはずです(そう信じています)。

(2020年7月16日記)

学生実験用宇宙船スプレッドシート号・発進!

4月はじめにオンライン授業の実施が決定されて以来、ふた月弱の間準備を重ねてきた今週の工学基礎実験が、自分が主担当を務める実験テーマでした。 大学には入学したものの未だ厚木キャンパスにも来たこともない、互いに対面したこともない今年の新入生に、どのように「大学生になったことを実感」し、「実験を体験」してもらうか、 正直、頭をかかえてしまいました。自分の担当する「単振り子を用いた重力加速度の測定」という実験は、自分自身も大学1年生のときにボルダー振り子を用いて重力加速度を求めましたし、 いつの時代でもどこの大学でもよくあるごくごくありふれた教養物理学実験のテーマのひとつであります。しかし、オンラインすなわち遠隔指導で、かつ120名もの多人数を、 回線の中で一斉にコントロールし、授業を、しかも実施を放棄した大学も数多いといわれる中での実験授業を成立させるというのは、オンライン会議というものをコロナ禍になるまで未経験だった者にとって、 またこれまでの対面式の教育方法論にどっぷり浸かってきた者にとって、まさに「無から有を生む」ほどの発想の転換を迫られるほどの難事業であると思えました。 途方に暮れ、何週間ものあいだ何ら構想すらまとらず、ただ刻々と時間が行き過ぎるのに、大きな焦りを覚えました。 そんなとき、日々、教務課や就職課からデータ入力を依頼されるGoogle社スプレッドシートを利用した表計算シートにデータを入力していて、ふとおもしろい発想が頭に浮かんできました。 当大学では、昨年度よりGoogle社のG Suite(G Suite for Education)を導入し、事務・教学ほぼすべてにおいてデータや資料のクラウド共有化が促進されました。 そしてまた、まるでこの時期を図ったかのように今年度より新入生のノートPC必携化にともない学生もまた教職員同様にG Suiteの情報環境で学ぶこととなっていました。 G Suiteの中の一つであるスプレッドシートは、Microsoft社のエクセルと機能的にはほぼ同じといえるような表計算ソフトウェアです。 しかし、スプレッドシートとエクセルには、両社の開発思想に関わる大きな操作上・機能上の違いが2つあるのです。 スプレッドシートがエクセルと大きく異なる点は、1つは自動保存機能、そして2つ目は多人数でも可能な共有編集機能です。 エクセルに慣れ親しんだ者が、必ず「え、自分で保存しなくてもいいんだ?!」と一度は戸惑うスプレッドシート(G Suiteソフトウェア全般の)あるあるのひとつでもあります。 ここまで読んでくださった勘のいい方でしたら、私の思いつきがなんであったのか既にお察しのことと思います。 そうです、2つ目の共有編集作業の利用により、「教員と受講者が同時に1枚のスプレッドシート上に入室し、 実験結果のデータ入力・計算・解析をリアルタイムでモニターしながらに同時に一斉実験を運用できるのでは?!」に思い至ったということであります。 少し大げさですが、まさに「オー、マイガッ!」の瞬間でした(笑)。 GW中に徹夜しながら動画を撮影したりしているときは、まだここまでの着想には至っておらず、ただぼんやりと「計測写真や動画を見せて、解析してもらえばどうにかなるかな」って思ってたくらいですから、 2週間前にこのスプレッドシートの着想を得てからは一気に方針も固まり、準備に取り掛かることとなりました。 とはいえ、着想は得られたものの事務から送られてくるスプレッドシートにデータを記入するだけで、それまで自らはスプレッドシートを「空白」から開いたことすらなかったというのが実のところでした (自分で表計算シートを起こすときは相変わらずエクセルユーザーのままでしたから。汗)。 恐る恐るスプレッドシートを「空白」から開きテストシートを作り、研究室の院生西田君と中込君にお願いして、スプレッドシートの共有編集を3名で試してみたのです。 そうしたら、色の違いで入室者を識別する西田君と中込君のセル枠が、ひょこひょこひょこっとスプレッドシート上をお散歩してるじゃないですか! それはまさしく、2度目の「オー、マイガッ!」の瞬間でした(笑)。 急いで、学生実験で使う試運転用のスプレッドシートを用意し、Googleクラスルームにアップし、工学基礎実験(一斉実験)担当の先生、TA4名総勢10名(「工学基礎実験(一斉実験+ローテーション実験)」とは、 情報を除く工学部全コースから総勢20名の教員が関わる実験リテラシーの習得を目的とした実験授業であります)にお願いし、試運転と動作の検証に取り掛かりました。 みなさんの意見を取り入れ、リリースとなる25日(月)の前夜24日(日)には「行けそうかな」、「明日やってみましょう!」ということで、 学生を搭乗者に重力加速度探査というミッションを行うための宇宙船スプレッドシート号は完成し、翌朝1時限目に「発進!」予定とあいなった訳です。 しかし、この決断の中には、1点の大きな賭けが含まれていました。 それは、「スプレッドシートは、一体何名まで同時に共用編集が可能なのか?」、「受講者、教員、TAを含め少し余裕を持たせて130名で動くのだろうか?」という授業成立の根幹をも揺るがす未知の大問題でありました。 「行けるんじゃないかな」、「操作は重たくなるけど行けるかも」という印象はあるものの、誰も(すくなくとも工芸大では)経験のない未曾有の類のことでありました。 そして、とうとうはじめてオンラインで運用する朝を迎えてしまった訳です。 この回の授業では、実はもう一つの試みへの見極めが、託されていました。 オンライン工学基礎実験は、G Suiteの中のMeet(ビデオ会議ソフトウェア)を用いて双方向型授業を可能とするテレカンを教室(Meet教室と称す)にみたてて、 Googleクラスルームを介して事前配信されるPDFのテキスト資料、MP4の動画資料、 テストや理解度確認のためのGoogleフォーム等を参照しながら授業が進められていきます(教育における近未来化は日々加速しています)。 Meet教室の中では、画像、音声やチャットによりコミュニケーションを図ることがことが可能です。 しかし、基本的にはスピーカーとなる教師役は、1Meet教室あたり1人でなくては音声の混線を免れません。 そこで、工学基礎実験を共同運用する越地先生より、Meet教室3分割案がご提案されました。 その1週間前に、Meet教室間の移動を試みましたが、回線の負荷の問題およびMeetの人数制限により、1回目のチャレンジは上手くいきませんでした。 そこで、今回はリベンジをかけて分割&時間差ログイン方式を取って敢行してみることとしました。 120名を3分割して、40名をひとグループとして、ひとグループずつ別のMeet教室に移動して移動の完了をみて、次のグループを順次移動させるという方式です。 実際、この手法は功を奏し、無事に120名を40名×3Meet教室に移動させることに成功しました。 さて、次なる大一番は、スプレッドシート号への搭乗です。 各Meet教室の先生から「スタンバイOK」の連絡を頂き「ラジャー」と答え(←話作ってます)、3つのMeet教室にいる学生のスプレッドシート号への搭乗作業に入りました。 ここでも回線への負荷を考慮し、慎重を期して各Meet教室ごとに段階的にスプレッドシートに搭乗してもらいました。搭乗を開始すると、 第1教室の搭乗が無事に済み、次の第2教室の搭乗もOK?、ただし「おや、少し重いぞ?」、では最後の第3教室の搭乗、そしてここでついに 「搭乗できません」、「搭乗できません」、「搭乗できません」、「搭乗できません」・・・のアラートが鳴りっぱなしの状態に・・・、ついに「パンクか!」。 そしてそれはまさに、3度目の「オー、マイガッ!」の瞬間でした(笑)。 そうです、学生120名の搭乗を試みたスプレッドシード号母船計画は、授業内にことも無惨に潰えてしまいました。 しかし、長年オムニバス講義「現代社会と人」で「(井上雄彦さんのバスケット漫画)スラムダンクの読み方」をレクチャーしてきた自分がここであきらめたら 「やーい、スラムダンク読みのスラムダンク知らず」とこれまで講義を聴いてくれた多くの学生・卒業生たちから揶揄されてしまうではありませんか。 「あきらめたら、そこでゲーム終了ですよ(安西監督)」、「おう、おれは三井、あきらめの悪い男」・・・みたいな。 まだまだあきらめられませんよ! そうなることも予想して母船には、予めシールド隔壁を2枚、すなわち母船を3つに分割できるように準備しておりました。 この伏線作戦の実行により母船の隔壁を降ろし、3分割されたスプレッドシード号子機に学生・教員・TA約40〜50名を無事に搭乗させることが達成できました。 初回時こそ30分のロスタイムがあり、途中何度も冷や汗を掻かされたもののスプレッドシード号子機の発進に至ってからはまずまず順調で、 各々のMeet教室で、各々の重力加速度探索のミッションが一斉に開始される運びとなりました。 実験では、糸やおもりの直径を用意していた写真画像から目盛を自ら読み取ってもらい、また用意していた振り子の実験動画を見てもらうことで、 各自で用意したスマホのストップウォッチアプリを用いてスプリットタイム・ラップタイムを自ら計測し、 測定データを自分の学生番号の割り当てられたワーキング列に入力していきます。それらのデータをもとに各ステップに応じた計算を行う、という感じでこのオンライン実験は進みます。 下の写真(Meetの共有画面に映るスプレッドシート号のスクリーンショット)で示したように、スプレッドシート号では同じシートに搭乗した40名すべての進行状況を教員・TAすべてで情報共有することができます(写真よりも、もっとシートを縮小すれば、ですが)。 計算作業が進まず困っている学生のセルのところに自分のカラー枠を持っていき、そこでチャットや音声を通じて個別指導をすることも可能であるということです。


Meet教室全体の状況を、まるで実際の教室で対面しているときのように(あるいはそれ以上)に把握することができ、 まるで何か特別な空間を共有しているような錯覚と臨場感を覚えることになろうとは、 多人数での同時共有編集作業というのを実際に体験してみるまでは考えにも及ばないことでした。 この感覚を、一緒に担当してくださった先生方は、 「スリリングでした」、「アトラクションみたいですね」、「オンライン空間で学生との一体感があった」と表現してくださっています。 オンライン授業ならではの新たな感覚の芽生えなのかもしれません。 学生たちが計算の駒(セル)を進め作業行71行目となるゴール地点「重力加速度の測定平均値(赤い行)」へと刻々と迫りくる様は、 見たこともない圧巻な眺めでもあり、また今まで体験したことのないような何かうまく表現できない新感覚であったことは確かです。 さらに一方で、オンライン授業になってよく耳にするのが、「学生のやる気が感じられる」とか「学生がすごくまじめに授業を受けてくれる」という多くの教員が感じる肌感覚です。 それが、オンライン授業の効用なのか、コロナ禍による学生の勉学への自覚の現れなのか、どのようなファクターが効いているのか今後の展開がとても楽しみでもあります。 期せずしてコロナ禍が、教育の新たな扉を(不意打ちに近い感じで不用意に)ポンと開け放ってしまったこと、 しかし、扉の向こう側を恐る恐る覗いてみたら、今まで誰も見たこともない、経験したこともないような風景がそこに広がっているかもしれない、 ということだけは今回の経験を通じて分かりました。 これまで幾多の困難を乗り越えてきた強かな人類は、社会システムそれ自体に対しても、 このコロナ禍を逆手にとってピンチをチャンスへと転換するスタンバイ状態に既に入っているのかもしれません。 その中でも教育に関していえば、国づくりにとって「教育は国家百年の大計」と言われます。 100年後を見据えて人材育成を見誤らないように、そこに息の長い視点や見識が必要だということです。 もしかしたら今この時点で、グーテンベルクの活版印刷の大発明ともない本や教科書の量産が中世ヨーロッパの大学を中心に教育・学問の現場に大変革をもたらしたとき以来の、 あるいはそれをも凌駕するくらいのとてつもなく大きな変革・潮流・教育方法論的転回・パラダイムシフトが立ち起ころうとしている、まさにそのへりっぺりに自分は立たされているのかもしれない、と感じざるを得ません。 こののち100年、この潮流はどのような大きなうねりとなって世界に変化をもたらすのか、変化を受け入れる覚悟を持ちつつ楽しみにしたいと思います(自分はその変革に立ち会えるとしても、残念ながらせいぜい四半世紀がいいところですが・・・)。 また、そもそも東京工芸大学は、プリンテッドマター(写真とその印刷物)を対象とする国内初の専門教育研究機関として約100年前の大正期に発足し、 現在はデジタルコンテンツを対象とする高度情報教育研究機関として変貌を遂げています。 そう考えると、2023年に創立100年を迎える東京工芸大学が歩んできた道程にまるでリンクするかのような、 このコロナ禍をきっかけとして加速的に進化が予想される教育環境・教育方法におけるプリンテッドマターからデジタルコンテンツへの大転換の潮流(あとから知ったのですが、これをDX(←デジタルトランスフォーメーションまたはデジタルシフト)と呼ぶみたいです)においても、 満を持したかのように次の100年に向け本学はさらに進化し続けていくのだろうと思われます(今後どのように変貌を遂げるのか、それもまたひとつの楽しみでもあります)。 それはともかく、この一週間を終えるまではとにかく大変でした。少し大げさですが今年1年間分のエネルギーを丸々使い果たしてしまったのではなかろうか、と思われるほどの疲れはありました。 しかし終わってみると、ひやひやさせられ大変は大変だったけれど、120名/回×4回/週=計480名/週の学生を搭乗させた スプレッドシート号によるオンライン学生実験をどうにかこうにかソフトランディング(軟着陸)させることができた安堵感とともに、 「なんか楽しかったな」、「おもしろい経験をさせてもらったな」と一日経ってじんわり思う次第であります。 そして最後となりますが、何よりも一緒に運営してくださった先生方・TAの院生方、そして慣れない作業で大変だったろうけど授業に一生懸命取り組んでくれた学生に感謝いたします。 このミッションの完遂は、携わってくださった皆さま全員のご協力の賜物以外の何ものでもございません。本当に、ありがとうございました! 工学基礎実験はまだ始まったばかりです。これからまだまだ楽しい実験がみんなを待っていますので、楽しみにしていてください!

(2020年5月30日記)

2020年度スタートと新型コロナウイルス(第5報)

今週の月曜日、ついに政府から全国緊急事態宣言の全面解除が発出されました。 それに先立つこと、5月11日(月)の朝が、その前の週と朝の道路交通事情が明らかに異なっていたことを明確に覚えています (オンラインで行う学生実験の準備は、さすがにテレワークではできないこともあり、その準備ため毎日大学に車で通勤しておりました)。 予定されていた5月14日の政府の発表で「いよいよ緊急事態宣言が解除されるのでは!」という期待感から、 厚木市民・厚木市生活圏内の人々の活動量が一気に増大し、 その月曜の朝の通勤ラッシュはコロナ以前とほぼ同じ様相を呈したものと考えられます。 いつも朝に利用しているコンビニも、前の週までガラガラだったのに駐車場が一杯で車を停めることすらできなかったので、 このときに感じた大きな違和感のため、その日の朝のことはことのほかよく覚えています。 そんな「あれ、緊急事態宣言どこに行っちゃたの?」という違和感を感じた5月11日の朝から丁度2週目が、今週に当たります。 東京と厚木(厚木は東名自動車道と国道246号で都内に直結している街です)の差はありますが、 全面解除の25日(月)を境に、再びわずかながら上昇トレンドに入っているような気がするのは、自分だけなのでしょうか? そんな中、東京工芸大学は在学生・教職員一同の身の安全を最優先し、前期期間中の教室で行われる授業を全てオンラインで行うことを英断し、 本日づけで在学生に告知を行いました。 在職者がいうのは少々おかしなことではありますが、私自身は誠に懸命な措置であると心より思っております。 その分、教員としては、たとえオンライン授業であっても対面授業と遜色のないよう配信するコンテンツの充実に、 より一層腐心しなくてはならないな、と微力ではありますが身の引き締まる思いで臨む所存にございます。


月日(曜):これまでの措置
3月28日(土):東京都・近隣県外出自粛要請
4月8日(水):7都府県緊急事態宣言発出
4月9日(木):東京都緊急事態措置発出
4月17日(金):全国緊急事態宣言発出
5月4日(月):全国緊急事態宣言延長
5月6日(水):全国緊急事態宣言当初期限
5月14日(木):39県緊急事態宣言解除
5月25日(木):全国緊急事態宣言全面解除

昔どこかで、「日本史や世界史を中学校に入ってから学ぶ理由として、 小学生にはまだ、長尺の時間スパンで世の中を捉え、意味づけることができないから」と読んだのか、聞いたことがあります。 本来、清濁併せ呑んだような姿をした歴史を、単に年号や出来事、歴史上の人物を覚えるだけの暗記物と捉えるのであれば小学生にも勉強することは可能です。 しかし、歴史を学ぶことの真髄精髄は、国と国の関係性や人々の(生活・経済・信条・信念・信仰・宗教などを源とした)営みが 出来事にどのように、そして何を要因として史実としてのストーリーに帰着したのかを意味づけすることにあります(あると思うのです)。 ペストであれスペイン風邪であれ、これまで幾度となく人類を窮地に立たせた大きな疫病と人類の闘いから「歴史」を学ぶのであれば、 必ず訪れるであろう第2波の猛威をいかに最小限に抑えるべきかを優先しなくてはならないのは自明であります。 しかし、人が生を欲するところに経済という人の営みがあり、これの優先もまた人の何たるかの本性に能うものでもあります。 人類は歴史を紡ぎ、個は歴史を知り、そして歴史から多くのものを学ぶ姿勢をもつ、 されど総として、そこに経済や宗教などの人の営みのファクターが加わると、 未だこの世界から紛争や戦争などの禍が絶えることなく繰り返されてしまっていることもまた紛れもない「歴史」の真実であります。 理知的に「歴史」を学び、禍の歴史を繰り返さず、幸の歴史のみを繰り返すことができれば、どんなにすばらしいことでしょう。 優れた個人の歴史観に敬意を表し、例えば司馬遼太郎氏一流の捉え方として司馬史観などと「史観」という言葉が使われていますが、 そこからさらに一歩進めて歴史から学ぶことをより積極的に行動に生かし、人や人類の益とし、行動規範とするような言葉を自分は知りません(浅学な自分の造語ですが例えば「史益」や「史範」のような)。 もしかしたら今まさに、世界は「史観」に行動を添え、「史益(史範)をどうするの」って鼻先に突きつけられているような気がしてなりません。 コロナ禍において、人類は格言「歴史は繰り返す」の軍門に下ってしまうのでしょうか、 それとも第2波を難なく跳ね退け、新たな「歴史」を学び知る者として人類は次なるスクールへの進学を許される資格を手にすることができるのでしょうか・・・。

(2020年5月28日記)

オンライン学生実験のための動画撮影

この新年度、新型コロナウイルス感染予防のための緊急事態宣言の発出により、学生がキャンパスに来て授業を受講できない事態となっています。 授業をなす講義だけでなく、実験・実習もまた対面授業を避けて、オンラインによって授業を成立させられるよう大学からは各教員に要請がなされています。 目下、自分も来週月曜日のオンライン授業開始に向け、講義・実験の配信資料の作成に鋭意努めております。 先週末、研究室にあったスポーツ撮影用の「GoPro HERO3」というカメラを用いて、急遽あり合わせの機器で簡易撮影スタジオを作って、 1年生のための「工学基礎実験」で自分が担当する「単振り子を用いた重力加速度の測定実験」の動画撮影を敢行いたしました。 監督・脚本・主演・小道具・照明係・モニター係を、「密」を避けるためとはいえ、すべて一人での自作自演撮影が、 初めての経験だったこともあり、いかに神経を使うものであるのか体験してはじめてその難しさを実感しました(「俳優さんや映画監督さんってすごいな!」と)。 失敗を重ねることテイク15でようやく監督(自分ですが。笑)からOKを出してもらいましたが(セッティングが全て整い夕方から撮影に入り、 テイク15でようやく撮影の出を迎えた時は、翌日の朝日まで出迎えてくれちゃいました)、 セリフ原稿を用意していたものの、 アクションとセリフのタイミングを自然にリンクさせながら演じることの、いかに難しいことか! 活舌の悪さ、繰り返し、噛み、パーフェクトを目指すには、時間がいくらあっても足りず、講義の配信資料作成も同時進行で進めなくてはならない今、 素人感丸出しであっても、多少笑いの要素を残しつつ、ここは孫子の「巧遅は拙速に如かず」という格言を都合のいいように引用させて頂き、 ある程度の出来を持って、自身初となる20分間のショートムービーの完成とさせて頂きました。
5月25日から始まる週の第3回目の工学基礎実験にて封切公開となりますので、「重力加速度」のショートムービーを楽しみしていてください!


(2020年5月4日記)

2020年度スタートと新型コロナウイルス(第4報)

今週、政府から全国緊急事態宣言の期間延長が発出されました。 東京都の日別陽性患者数も、一時に比べるとかなり少なくなってきているような気がします(グラフの黄色部分の面積がマイナスに大きく出ています)。 これはひとえに、我慢強く、まじめで律儀な国民性に根ざした「3密回避」と「外出自粛」の効果の顕著な表れに他ならないと思うのです。 しかし、無症状症の感染者数(潜在的感染者数)の把握が確かでない今(口でいうのは容易ですが、検査の充実による科学的データに基づく紐づけが急務かと)、行動規制が一気に緩めば、大きな第2波の襲来を余儀なくするものと危惧します。 東京よりひと足早く感染拡大を経験した北海道の日毎陽性患者数のデータをみると、 現在、北海道が3月初旬を中心とした第1波のおよそ4倍程度の第2波のただ中にあることが分かります。 それを東京に当てはめると、これまでの最大数200人/日×4=800人/日とかいう、「オーバーシュート、医療崩壊へまっしぐら」を想像させるとても怖い数字が見えてきます。 スペイン風邪のときのように、第1波をやり過ごせたという人々の安堵感にともなう「気の緩み」が、第2波という甚大な感染爆発をもたらしたことを常に念頭においておかなければなりません(前回記した「残心の理」を、くれぐれもお忘れなきよう)。 「どうか、第2波という人々の気の緩みが招く一種の人災を回避できますように」と祈りにも似た気持ちで「今少し今少しの辛抱」と自分に言い聞かせながら、まだまだ自分も行動抑制を心がけて行きたいと思います。 みなさんも、一緒にがんばりましょう!


月日、東京都報告値、試算値(3/30)〔試算値(4/19)〕
5月1日(金)、165人、286人〔64人
5月2日(土)、160人、275人〔55人
5月3日(日)、91人、264人〔47人
5月4日(月)、87人、252人〔40人〕:全国緊急事態宣言の延長発出(5/31まで)
5月5日(火)、58人、239人〔34人
5月6日(水)、38、225人〔28人〕:全国緊急事態宣言の当初期限
5月7日(木)、23人、212人〔23人
5月8日(金)、39人、198人〔19人
5月9日(土)、36人、184人〔15人
5月10日(日)、?人(22人)、170人〔12人
5月11日(月)、?人(15人)、157人〔10人
5月12日(火)、?人(28人)、144人〔8人
5月13日(水)、?人(10人)、131人〔6人
5月14日(木)、?人(30人)、119人〔5人〕:全国緊急事態宣言の延長期間言及予定 → 39県対象に解除
5月15日(金)、?人(5人)、107人〔4人〕:ついに一桁に!(ただし、油断は禁物かと・・・)
5月16日(土)、?人(14人)、96人〔3人
5月17日(日)、?人(5人)、86人〔2人
              以上

(2020年5月9日記)

2020年度スタートと新型コロナウイルス(第3報)

今週、政府から全国に拡大して緊急事態宣言が発出されました。 東京都の日別陽性患者数は、3月28日(土)、29日(月)の都の週末外出自粛要請から2週間を経て、 また3密回避の浸透等によって徐々に新規感染者の発生が抑えられてきているのでしょうか(そう思いたい!)、 今週は当初の試算値との差(図中の黄色棒グラフ)が大きくマイナスの値を示しているのが分かります。 厚生労働省クラスター対策班の戦略的指導方針、緊急事態宣言、外出自粛が三位一体となって、 このまま日々の新型コロナウィルス新規感染者数がプラトー(台状上げどまり)を呈するか、下降領域に入って欲しいと願うばかりです。 新型コロナウイルス感染の下火への強い期待を込めて、本日さらに一つの試算結果をグラフを追加させて頂きました(一番低い山の赤色鎖線の曲線)。


月日、東京都報告値、試算値(3/30)〔試算値(4/9),(4/19)〕
3月28日(土)、63人、52人:東京都・近隣県週末外出自粛要請
3月29日(日)、68人、59人
3月30日(月)、13人、68人
3月31日(火)、78人、77人
4月1日(水)、66人、86人
4月2日(木)、97人、96人〔79人〕
4月3日(金)、89人、107人〔87人
4月4日(土)、116人、119人〔95人〕
4月5日(日)、143人、131人〔103人〕
4月6日(月)、83人、144人〔112人
4月7日(火)、79人、157人〔120人
4月8日(水)、144人、170人〔130人〕:7都府県緊急事態宣言
4月9日(木)、178人、184人〔140人〕:東京都緊急事態措置
4月10日(金)、189人、198人〔150人〕
4月11日(土)、197人、212人〔160人,186人〕:東京都外出自粛要請より2週間経過
4月12日(日)、166人、225人〔170人,192人〕
4月13日(月)、91人、239人〔180人,196人〕
4月14日(火)、161人、252人〔189人,199人〕
4月15日(水)、127人、264人〔199人,200人〕
4月16日(木)、149人、275人〔209人,199人
4月17日(金)、201人、286人〔218人,196人〕:全国緊急事態宣言
4月18日(土)、181人、295人〔227人,192人
4月19日(日)、107人、304人〔235人,186人
4月20日(月)、?人(102人)、311人〔243人,179人
4月21日(火)、?人(123人)、316人〔251人,170人
4月22日(水)、?人(132人)、320人〔257人,161人〕:7都府県緊急事態宣言より2週間経過
4月23日(木)、?人(134人)、323人〔263人,150人
4月24日(金)、?人(161人)、322人〔268人,140人
4月25日(土)、?人(103人)、320人〔272人,128人
4月26日(日)、?人(72人)、316人〔276人,117人
4月27日(月)、?人(39人)、311人〔278人,94人
4月28日(火)、?人(112人)、304人〔280人,84人
4月29日(水)、?人(47人)、295人〔278人,74人
4月30日(木)、?人(46人)、286人〔276人,64人

外出自粛とは、口でいうほど容易いものではないと日々痛感しています。 これまでの生活習慣を意識的に脱却すること、自制心を持って意識と行動の変容を短期間でなし遂げること、 まさに「自分がどれだけストイックになれるか」を日々試されているのだと思います。 この自制的な行動抑制は、感染が下降局面に入ったときにこそ、より一層重要な課題になるものと考えられます。 前世紀初頭に感染爆発を起こしたスペイン風邪では、第一波より、第二波においてより多くの(第二波では特に若者の)感染死亡者を出した、とのことです。 歴史は、第一波の沈静化のあとの一時の安堵感が生む「油断」の陰に、真の大敵(大鎌を抱えた黒いローブ姿の死神)が潜んでいることを我々に教えてくれます。 私は、なまくらながら剣道を学んでいます。剣道も含め武道を学ぶ真の目的は、「振り上げた戈(ほこ)」を「止める(おさめる)」という「武」の字義が表すとおり、 「戦わずして、生きのびる」ことを最高理想の術として学ぶことにあります。したがって、武道とは、本来、試合の勝ち負けを競い一喜一憂雀躍落胆するような類のものとは異なり、 試合や競技といった枠を超え「あらゆる局面の中を、人はどう生きのびるのか」ということの自己修養であるといっても過言ではありません。 そんな剣道や弓道の教えのひとつに「残心(ざんしん)」という言葉があります。 新型コロナウイルスとの闘いという局面においてもまた、「残心」は人が生きのびるための真の術として十分に通用するということに気がつきました。 「残心」をひと言でいえば、「斬った相手に心を残せ(相手を心にとめ置け)」との教えです。 対峙する相手へと向ける集中は、相手を斬った(制した)あとにも持続しなくてはいけない、ましてや斬ったという自身の思い込みや安堵感による集中の中断は、 息未だこと切れていない相手からの追撃を容易に受けてしまうという危険な状況を招くことに通じます。 現代剣道の三本勝負でいえば、一本取ったのち「残心」を持続することで、再び二本目を奪うか、相手から一本も奪われない状況を保った戦い方が「勝ち」として判定されます。 このことを新型コロナウイルスと人類との闘いに例えるならば、第一波(一本目)を人類が制したあとに「残心」を保ち気を抜かずに、第二波(二本目)の闘いに備えよ、ということになります。 新型コロナウイルスの第一波の猛威を人類が制圧しえたのちの闘いにおいては、外出自粛・行動抑制という「残心」を人類一丸となって一意持続することで、第二波をにべもなく退けてしまいましょう! 5月の大型連休が近づきつつある今、「残心」なる剣道の教えを忘れず、自分も不要不急の外出の我慢に努めて参る所存です。みなさんも一緒にがんばりましょう!


残心、忘れるべからず
Keep 残心(zan-shin)!

(2020年4月19日記)

2020年度スタートと新型コロナウイルス(第2報)

昨日、7都府県に緊急事態宣言が発出されました。東京都の日別陽性患者数は144人と最高値を更新してしまったものの3月30日に試算した予想値(170人)と比べれば小さな値でした。 日別陽性患者数から予想値を引いた値(図中、黄色の棒グラフ)が今週に入ってから比較的マイナスの値となっていたことから「日別陽性患者数が下向き始めて来たのでは」と考えたいところでしたが、 たった今「本日180名以上、更に最高値を更新」とAMラジオからの残念な速報(16時半頃)が耳に入ってしまいました。 「2週間前の週末外出自粛の効果がようやく出始めたか!」とちょっと安心しかけたのですが、残念ながらぬか喜びの可能性もまた出てきてしまいました。 昨日までの値で「もし、下火の兆しが見えはじめてるのなら」という自分の切望・渇望・希望的観測なのかもしれませんが、本日もう一つの試算結果をグラフに描いてみました(低い山の赤色点線の曲線)。 ご参考までに、4月半ばまでの試算値も記しておきます。 不断の経過観察を要する先の見えない日々が続きますが、緊急事態宣言・外出自粛・三密の回避徹底が功を奏し、感染拡大が下火に向かうことを心より祈るばかりです。


月日、東京都報告値、試算値(3/30)〔試算値(4/9)〕
3月28日(土)、63人、52人
3月29日(日)、68人、59人
3月30日(月)、13人、68人
3月31日(火)、78人、77人
4月1日(水)、66人、86人
4月2日(木)、97人、96人〔79人〕
4月3日(金)、89人、107人〔87人
4月4日(土)、116人、119人〔95人〕
4月5日(日)、143人、131人〔103人〕
4月6日(月)、83人、144人〔112人
4月7日(火)、79人、157人〔120人
4月8日(水)、144人、170人〔130人
4月9日(木)、181人(翌日178人に修正)、184人〔140人〕
4月10日(金)、??人(189人)、198人〔150人〕
4月11日(土)、??人(197人)、212人〔160人〕
4月12日(日)、??人(166人)、225人〔170人
4月13日(月)、??人(91人)、239人〔180人
4月14日(火)、??人(161人)、252人〔189人
4月15日(水)、??人(127人)、264人〔199人
                      以上

(2020年4月9日記)

2020年度スタートと新型コロナウイルス

昨日、新型コロナ感染拡大の脅威に晒される中、昨日、大学は今まで誰も経験したこともない不気味に静まり返った新年度を迎えました。 毎晩、「本日の東京都の感染者数が、どうか昨日の感染者数の下回りますように」と祈りにも近い思いでTVニュースを観るにつけ、 素人なりに自分でも簡単な感染者数の予測シミュレーションをしてみようと先一昨日30日に思い立つに至りました。 一次元の問題において、理想気体中の原子同士が一秒間に衝突する回数(正式には速度)は、Bolztmannの気体分子運動論をもとに、彼のMaxwell方程式で有名なJ. C. MaxwellによってGauss分布(正規分布)に従うことが理論的に導かれています。 素人考えではありますが「感染における人と人の接触」を「気体分子運動論の原子と原子の衝突」のアナロジー(類推可)とみなせば、一日の新規感染者数(すなわち、一日における接触回数、原子の秒速に対しては感染までの日速と置き換えてみる)もまた、Gauss分布に従うものと考えました。 東京都が公開している日別陽性患者数のデータを用いて、Gauss分布関数による最適化計算(回帰計算)を行ってみた結果が下のグラフです。

30日の時点では「4月3日に3桁の大台に乗る」と出たものの「所詮は稚拙な試算結果」と思っていたのですが、毎日データを加えていくと不気味な一致を示しはじめたので、ためらいはあったのですが思い切ってHPに載せてみようと思いました。

月日、東京都報告値、計算予想値
3月28日、63人、52人
3月29日、68人、59人
3月30日、13人、68人(予想を大きく下回り、翌日から下火に入るのを期待するも・・・)
3月31日、78人、77人
4月1日、66人、86人
4月2日、95人、96人(速報で再び最大値の更新を知り、不気味に一致していることを知りショックに。HPを更新中に97人に増えたのを知る)
明日、どうか回帰計算の予想がはずれ、東京都の感染者数値が3桁に大台に乗らないことを祈るばかりです。
4月3日、??人、107人
4月4日、??人、119人
4月5日、??人、131人

ウイルス感染の気体分子運動への類推は、我々に重要なことを教えてくれます。グラフにみることのできる予想曲線(赤色で示した線)の山の大きさ(面積)と形は、新たな原子の出入りがないシステム(気体)の全エネルギーが一定(外部からエネルギーが加わらない)の場合(=”閉じたシステム”)、変化することはありません。 一方、エネルギー(熱)の増減があれば、山の形は変化します(ピークの高さと山の幅の大小が逆に変化します)。 しかし、システムへの新たな原子の出入りがあり、またエネルギーが加われば(=“開いたシステム”)、この山の大きさや高さは、何倍にも、あるいは何10倍にもなり得る、ということです。 理想気体という動き衝突する原子のなすシステムを、人々が活動する社会に置き換えれば、せめて現時点で予想されたグラフの山の大きさと形を維持するためには、「一人一人が今と同程度の活動量で生活し、外出者数を増やさない」ことが前提条件となります。 すなわち、もし(一人の)人が今以上に家外に出て活動量を増せば増やすほど(一回の外出によって感染者との接触確率を増加させてしまう状況では)、グラフの山の立ち上がりをより急峻なものにしてしまい、他方、外出者数の増加は山を大きなものにしてしまいます。 感染者数のグラフの山が高く大きくなるのを防ぐために、政府や東京都が呼びかける「外出自粛(不要不急の外出を避け、最小限度の外出で済ませる)」がどれだけ重要なことであるかが分かります。 特に、原子の衝突確率は、気体の中に含まれる原子の数に応じてべき乗で増大しますので、 大都市のように人が多く集まり密集状態ができれば、人々の(感染者との)接触もまたべき乗(指数関数的な)による非線形の急激な増大をもたらすことになります。 もしそのようなことになれば、もはやそれは制御不能な状態に陥いることを意味します。 このアナロジーは、「外出自粛」を侮れば、我々は非常に大きなリスクに見舞われることを教えてくれます。 門外漢の稚拙な考察ゆえ、新型コロナウイルスの感染者数の推移分布がGauss分布である確証など、正直、何も持ち得てはいません。 感染症学、疫学の専門の先生に「笑止」とお叱りを受けることは重々覚悟の上、しかし「外出自粛」の要を思う社会の一員として、注意喚起の気持ちから敢えてHPで考えを述べさせて頂きました。 この予想が的外れな過大評価であることを切に願うとともに、人類が新型コロナウイルスを克服し、世界に再び平穏が戻ってくることを心から祈っております。

(2020年4月2日記)


Top Page & What's New 2019

7号館撤収ミッション・完遂!

本日を持って、慣れ親しんだ7号館2階からの撤収作業が完全に終了したことを、7号館を知る皆様にご報告いたします。 移転は、まず昨年の春休み中に物理研究室(越地研究室&實方研究室)の10号館への引越しに始まり、そして今年の春休み中に行った学生物理実験室の15号館2階(旧メディア画像実験室)への引越しをもって、1年越しでようやく完結をみることができました。 当工学部設立時からのメンバーであられる徳川陽子先生、次いで山田八千代先生の着任当時に購入したであろう現在は使われることがなくなってしまった実験器具から川畑州一先生が用いられていた研究装置に至るまで、今回、新学生実験室のスペース確保の都合上、心を鬼にして多数の機器備品を処分させて頂くこととなりました。 東京工芸大学工学部設立当初から長く続いてきた物理研究室というひとつの伝統に、本当の意味で、本日終止符が打たれたのだ、と思うと感慨も一入です。こののち、7号館自体は部活や学生委員会で用いるクラブ棟に新規改装され、次年度からの物理学実験(現、工学基礎実験)は床も机もピッカピカに改修され、120名での一斉実験をも可能とする仕切りのないフルオープンな新物理実験室で行うことなります(目下、越地研と力を合わせ急ピッチで開室準備を推し進めています)。 そんなこんなで、さようなら〜7号館! されど、7号館は永久に不滅です!







(2020年3月30日記)

工学部学位授与式2019

新型コロナウイルス感染予防の措置として、今年度の卒業式においては学年全体で集まる式典は中止となりましたが、昨日、学位授与式が行われ当研究室の兼行亮輔君、平山睦大君、渡部達也君、松田広一君らが晴れて学士号を取得・卒業されました。誠におめでとうございます! 今年度は5月に元号が平成から令和に代わり、丁度1年前には7号館から10号館への研究室の移転があり、そして年度末には先の読めないコロナ騒動が起こったりと、まさに変化に富んだハードで劇的な一年間でありました。 そんな中、今年の4年生には研究室の移転や新しい研究装置の立ち上げも含め、大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。 来月からは、それぞれに別の道を歩みはじめることとなりますが、卒業生4名の社会人としての洋々たる前途を心より祈っております! コロナウイルスとの闘いを人類が克服し、安心・安全・安定の目途が立ち、世の中が再び平穏を取り戻すことができた暁には、また皆で集まって互いの無事と近況を報告し合いましょう。 それまでの間くれぐれも体に気をつけながら、お互いしばし自分たちの持ち場において奮闘しましょう!











(2020年3月24日記)

MGの世界観に触れて

年齢を重ねるうちに感受性が鈍化してくるのか、ニーチェの嫌う消極的ニヒリズムにどっぷり浸かっているのか、最近、本を読んでも大きな衝撃を受けることがめっきりなくなってしまったのですが、マルクス・ガブリエルさんの著書『世界史の針が巻き戻るとき「新しい実在論」は世界をどうみているのか』には、久しぶりに頭をパシッと叩かれたような気がしました。 ドイツ・ボン大学の新進気鋭の哲学教授にして、スケボーに乗ってNHKのドキュメント番組『欲望の時代の哲学』に出演して「世界は存在しないよ〜」なんて言ったりして、「おもしろい先生だな」と思って著書を何冊か読んではみたのだけど、自分にはちんぷんかんぷんでした(とりわけ岩波新書の『新実存主義』???)。しかし、噛み砕いて書かれた4冊目にして、ようやくマルクス・ガブリエルさんが何を言わんとしているのか、ほんの少しだけ分かりかけてまいりました。

「これからの世界は、きっとこうなるだろうな」なんて自分も含めほとんどの人が無批判的に受け入れてしまっている世界観(特に自分の在籍する工学部という近未来生活の創造を使命とする環境の共通認識においては・・・)にマルクス・ガブリエルさんは「待った!」をかけます。世界の誰もが「疑う余地なんてないよな」と思っていた未来に「待った!」をかけられる発想の根源が、アメリカ的でもなく、日本的でもなく、中国的でもない、ヨーロッパ的な老練にして堅牢な物ごとの捉え方にあるのだと、はたと気づかされました。 マルクス・ガブリエルさんの説く擬態(ファサード)でいうなら、ヨーロッパを擬態して覇権を獲得したアメリカ、アメリカを擬態して経済大国となった日本、そして中国。しかし、この国家レベルの擬態が地球を一周して再びヨーロッパに巡ってきたときに、擬態親であるヨーロッパは、擬態子でありプラグマティズムを地で行くようなアメリカ、まして日本、中国に倣って同平面上でループを形成するような振る舞いを好まない。ヨーロッパなるものとは、ループ平面と直交する座標軸を上か下かに1コマずらして螺旋を描くようにして前進しようとする。 これこそが、ヨーロッパの意志(意地)なのだと感じました(パスタ茹で方で例えれば、ヨーロッパは一周して戻ったときに、しっかり芯を残したアルデンテに仕上がってるということです。一周回ったときに芯もコシもないモルビド的な茹で加減ではないのです)。そして、著書の中でマルクス・ガブリエルさんは、擬態親然として「machina(マキナ)の生み出すトリックに、安易にだまされちゃいけないよ」と教えてくれます。資本論や観念論など、これまでに数々のグランドセオリーを生み出してきたヨーロッパ人ならではの息長な発想に触れ、「世の中にはこんな考え方があるのだな」、そして「世の中にはこんな考え方をする人がいるのだな」と当たり前と思っていた世界の在り様が、 その時確かに、凡庸極まりない自分にも少しだけ違って見えた気がして、襟を正すように座して読了に至った次第であります。 そして昨今、新型コロナウイルスの猛威によって、誰もが享受を当たり前と思っていた安心・安全・安定に対する薄氷のひび割れるような感覚、また前世紀初頭のスペイン風邪の流行のときと何ら変わらないであろう動物本能的な不安感を覚えるにつけ、 一方社会では経済活動という名の集団不安心理を顕在したように世界的な株式暴落が連日報道されるに至り、我々は高度に発達した医療と社会システムの中で守られて生きているはずにも関わらず、安心・安全・安定に対する当たり前が、あっけなく崩れる様を目の当たりにしています。しかし、こんなときだからこそ、マルクス・ガブリエルさんのような画一から一線を画する複眼的視野が必要なかもしれません。物ごとを一方から見てる人がいて、また別の方向から眺めてる誰かがいる。自分の見方のみでなく、他者の視点のあることに気づき、そして互いの視点を尊重し理解する。 そんな気づきを端とするダイバーシティ(多様性)への寛容なる精神(Geist)こそが、我々人類の強かさであり、しぶとさの根源にあることを忘れてはいけないんだ、と改めて考えさせられるとともに、こういうときだからこそ、誰がために冷静であることを心掛けなきゃならないな、と思うばかりであります。

(2020年3月19日記)

祝・学術論文掲載!!!

2017年度から参加させて頂いている三者共同研究(株アヤボ、東北大学院理、東京工芸大工)の初となる研究論文が学術誌に掲載されました。ここに至ることができたのは、共同研究者の皆様のご尽力の賜物にほかなりません。この場をお借りして御礼申し上げます。

Keizo Tsukamoto, Tetsuro Tamura, Hiromi Matsusaki, Masahide Tona, Hiroaki Yamamoto, Yuki Nakagomi, Hihoshi Nishida, Yoshihiro Hirai, Nobuo Nishimiya, Masaomi Sanekata*, Keijiro Ohshimo, Kiichirou Koyasu, and Fuminori Misaizu*
"Time-of-flight mass spectrometric diagnostics for ionized and neutral species in high power pulsed magnetron sputtering of titanium"
Japanese Journal of Applied Physics (JJAP), 59 SHHB05 (6 pages), 2020
DOI:10.35848/1347-4065/ab71de

素数蝉をも凌駕するがごとく多年にわたり論文を書かず地下系研究者(笑)として過ごしていた自分に、再び論文執筆の機会をお与え下さった美齊津先生ならびに塚本社長には改めて厚く御礼申し上げる次第です。 共同研究のまずは一歩目となる第一報を世に出すことができましたので、続く報文に向け、これからまた次なる一歩を踏み出す所存でございます。今後とも、何卒、よろしくお願いいたします!

(2020年3月6日記)

卒論追加発表会&後期卒論中間報告会

本日、追加分の卒論発表会があり、本研究室の松田君が無事に発表を終えてくれました。ここに至るまでには紆余曲折がありましたが、松田君の最後の追い込みはすばらしかったです。 目的とする分光計測の基本的な制御プログラムを松田君が短期間で仕上げてくれました。為せば成る、終わりよければすべてよし、ですね! 4月から社会人になっても、今回の粘りを忘れずにがんばってください! 





追加卒論発表会の終了後には後期卒論中間発表会があり、本研究室の山中さんが無事にポスター発表を終えてくれました。中込先輩の指導もあり、山中さんもラスト数日で研究内容の理解に目覚ましい進歩があったと思います。 4月から卒業研究の後半が始まりますが、その調子でがんばりましょう!



(2020年2月28日記)

剣道部OB現役交流会

剣道部OBの河崎君(光情報2007年卒)が春から米国オハイオ勤務となり、その前にどうしても剣道をしたいということで、OBの牧野君(メ画2008年卒)、鈴木君(生化2016年卒)、そして現役生らと22日(土)にOB現役交流会を行いました。 そしてまた稽古会は、昨年度来危機に瀕していた剣道部を今年度見事に立て直してくれた前主将・林君の労をねぎらう卒業追い出し稽古でもあります。 人数の集まりこそ芳しくなかったのですが、短時間でとても充実した稽古を互いに行うことができました。来年は、もっと多くのOBを募ってこのOB交流稽古会を行いたいと思いますので、皆さん楽しみしていてください!








稽古のあとも「美味しいお酒」に「美味しい食べ物」、と相場は決まっております! 打ち上げは、三浦漁港の新鮮な海産物を楽しめる「七福」さんにて行いました。 OBの由利君(メ画2015年卒)が、打ち上げから駆けつけてくれました(出張から帰国したばかりでお疲れのところ、参加ありがとうございました!)。 とにかく、一年生トリオ(飯川君、近藤君、島田君)がよく食べるはよく食べる。元気な証拠で誠によろしい! 二次会は、駅前の「ビックエコー」さんでカラオケです。卒業生も現役生も盛り上げって夜は更けたのでした・・・。河崎君、春からの海外勤務がんばってください! 林君、お疲れでした。来年はOBとして戻ってきてください!


(2020年2月25日記)

三者共同研究報告会

平成31年度安城市ものづくり開発研究補助にかかる三者共同研究の報告会を2月14日の午後より10号館5階セミナー室にて行いました。 東北大学から美齊津文典先生、大下慶次郎先生、(株)アヤボより塚本恵三社長、戸名正英氏、平田直之氏がご出席くださいました。また、本研究の研究アドバイザーとして豊田理研の冨宅喜代一先生もご出席くださいました。 今回はじめて冨宅先生、大下先生、平田さんと三名の先生方を当研究室にお招きできるとあって、この会の日程が決まった昨年来より当日が来るのを心待ちしていた次第です。 報告会では、工芸大での一年間の研究成果について報告させて頂くとともに、次年度に向けた研究の展開について有意義な議論をさせて頂くことができました。 報告会のあとは、実験室の見学です。「実験室のインフラがよく整備されている」と先生方がとても感心してくださいました。 それはちょうど今から1年前の研究室移転にともなって、インフラ設備の現状復帰に大学が予算をしっかり充ててくださったお陰であります(誠に感謝!)。










お勉強のあとは「美味しいお酒」に「美味しい食べ物」、と古今東西相場は決まっております! 懇親会は、小気味よくおかみさんが仕切る本厚木駅前居酒屋「庄助」さんにて、 ご参加の方々全員のこの一年間の労をねぎらい、わいわい楽しく盛大な打ち上げと相成りました。 二次会は戸名さん御用達の「Armonia(←酔った我らは毎度これを「Anjorno」と発音してしまいます笑)」さんで赤ワインを堪能し、日付の変わるちょっと前にお開きとなった次第です。
今回もお忙しい中、遠路厚木にお越しくださった先生方、皆様、本当にありがとうございました。今回の集まりで頂いた有意義な議論が、来年度の共同研究の成果として何がしかの実を結ぶことができるよう研究を粛々と努めて参りたいと思います。 そして一年後に、次回の共同研究報告会が行われる仙台にお伺いできること、心より楽しみしています! 来年度も皆様、よろしくお願いいたします。




(2020年2月18日記)

2019年度卒論発表会(電子機械)

本日、電子機械学科4年生の卒論発表会で、兼行君、平山君、渡部君が無事に発表を終えてくれました。 今年の会場は、我らが使い慣れた611教室ではなく、エレクトロニクス分野とメカトロニクス分野で、本館1階の2つの教室に分かれての発表会となりました。 それにより、発表開始が朝一番からではなく午後一番からとなったこともあり、例年よりは時間的に(聞く方の体力的にも(笑))余裕のある運営となって、とてもよかったと思います。 とにかく、4年生のみんなは、お疲れさまでした。来週、パーッと盛大に打ち上げしましょう!










(2020年2月7日記)

数学勉強会

年明けて後期の授業が再開したと思ったら、もう1月も下旬です・・・。そして何故か最近、当研究室では卒業論文もそっちのけで、数学の勉強会が頻繁に行われています・・・。 今度こそ、しっかりと点数を取ってきてくださいよ! がんばれ、がんばれー!! 

(2020年1月20日記)

研究室納め

今日は朝一番から研究室に集合して、今年の研究室納めを行いました。午前中は、いつもやろうやろうと思っていてもなかなかできなかった信号ケーブルの整理やノイズ対策のための信号ケーブルへのシールド装着等々、地味な作業を行ってもらい、質量分析計の簡単な動作チェックをしたら終わってしまいました。 そして、お昼は年末最終日恒例の「昌華楼」さんでのお食事会です(去年とほぼ同じメンバーだね・・・)。私は、うっかり研究室にお財布を忘れてきてしまいましたが、無事に今年も“ホイコーロー納め”をできました(笑)
午後は、スパッタ装置の総点検です。いろいろと消耗品の劣化による不備を見つけることができました。年明けは、年末の整備により装置絶好調で研究をはじめられそうです! 夕方、研究室の大掃除をしてお開きとなり、明日から研究室はお休みに入ります。それでは皆様、また来年もよろしくお願いいたします。よいお年を!




(2019年12月26日記)

剣道部忘年会@鳥貴族

研究室のHPですが、そんなことには一向に頓着せず剣道部の忘年会についてもアップしてしまいます! 今回、1年生の「お腹が破裂するほどトリキで肉を食べたい!(by 飯川君)」という要望にお応えして、今年の剣道部の忘年会を12月23日(月)に「鳥貴族本厚木店」さんで行いました。 本日、1年生の近藤君は塾講師のバイトにより不参加で残念でしたが、とにかく見てください1年生の飯川、島田両君と3年生新主将の世津君たちの食べた尋常ではない櫛の本数を! それでなくても鳥貴族の大きくて長い櫛は、そんなに多くの本数を食べられるものではございません。現に、隣の飲酒テーブルで食べてた前主将の林君と自分の食べた本数なんて知れたものでしたが、お腹はもう一杯一杯でした。 「若い」って凄まじい! しかし、3年生ともなると少し食べ疲れたのか、最後は「お疲れ〜、世津君」みたいな(笑)
ところで、剣道部は今も昔も剣道大好きな部員が集まっていることに変わりはないのですが、芸術学部が中野キャンパスに行ってしまった影響からか部員数が減ってしまったことは、どうにかしなくてはなりません。自分も最近は忙しくてなかなか大学で稽古に参加できていなのが玉に瑕ですが、来年はもう少し自分も剣道部を盛り立てられるように頑張りたいです! とにかく今年一年は、剣道部の盛り返しに前主将の林君が尽力してくれました。本当にありがとうございました。そしてまた、本当にお疲れさまでした。 そして来年は、活きのよい多数の新入部員の獲得をめざし、また剣道部の真の復活の年となるよう、みんなで力を合わせて頑張ろうね!


(2019年12月27日記)

研究室忘年会2019

昨晩、本厚木駅前「九州侍」さんで、研究室の忘年会を行いました。 忘年会には、2016年度卒の伊東君、玉木君、塚田君、2017年度卒の正路君ら研究室のOBが、仕事&忘年会で多忙な年末のスケジュールの中、参加してくれました。 それぞれに仕事とともに充実した日々を送られているとの近況をお聞きすることができて、うれしい次第です。来春暖かくなる頃にはYAMAHAセ〇ーを所有しているであろう塚田君を交えて、みんなで大自然の中へバイクツーリングに出かけましょう! 忘年会は3年生PJ発表お疲れさま会を兼ねていますが、澁谷君と秋山君のみの参加でした。澁谷君ははじめて会ったOBの先輩たちからも、結構かわいがられておりました。 それより心配なのは、昨今のニュースでも話題になっている会社の忘年会に参加しない今どきの若者が(巷ではこれを「忘年会スルー」というらしいです)、いよいようちの研究室でも出始めてしまったのでしょうか?  今後は、打ち上げでの飲み方の作法や幹事のおつめなども含め、勉強や研究以外にも社会に送りだす直前に、社会人としてのたしなみをまだまだいろいろ伝えていかなくてはならないかもしれません・・・。










明日、大事なお仕事のある先輩を現役生たちとお見送りしたあとは、恒例の朝までカラオケです(自分は、午前様までお付き合いですが・・・)。 いつもながらに、みんなの選曲と歌のうまさには感心させられます。途中から採点方式となり、90点前後のHiスコア連発での夜中の競演です。いやぁ〜、しんどいしんどい。 くたくたとなって帰宅した次第です。昨晩はみんなも完全燃焼して2019年を年忘れできたことでしょう。では、来年もがんばりましょう!!










(2019年12月20日記)

3年生PJ実験発表会2019

昨日、3年生必修のPJ実験の発表会が行われました。今年は、口頭発表会とポスタ―発表会が同日に行われることになったので、準備する3年生は大変であったと思います。 12月に入って、当研究室の3年生は、実験に、データ解析に、プレゼン資料作成にと目覚ましい奮闘を見せ、無事に昨日の発表会を乗り切ってくれました。 「大気圧プラズマジェットの発生と表面改質の検討」というテーマで発表を行ってくれました。口頭発表は、通しの練習を十分にできなかった割りには、きっちり時間内に納め、また終始リラックスして話をしていたのはとてもよかったです。 質疑にも皆快活に答えていたし、澁谷君の「それは卒業研究で」の発言は会場に笑いを起こし、場を和ませたのかもしれません。おそらくそれが潤滑剤になったのでしょうか、例年のPJ発表会とはあきらかに異なり、学生から活発に多くの質問が出ていたような気がします! 澁谷君や秋山君らがインスパイヤした、あるいはインセンティブとなった笑いの効用かもしれませんね(敢えてカタカナ語の多用(笑))・・・。











3,4時限目で行われた口頭発表会のあとは、後半のポスター発表会(17:00−18:00)でした。この連投は、3年生にとって少々きつかったかもしれませんが、ポスター発表でもいろいろな先生方が来て下さり、有意義な議論をして頂けたのだと思います。 PJ実験のチームとしても、ムードメーカー、実は何ごとにもきっちりこなす人、サクッとこなせてしまう人、そしてクールな指揮官的な人、実にバランスがよかったと思います。 とにかく前向きな当研究室の3年生たちは、その持ち前の快活さでなんでも乗り切ってくれそうな頼もしさのあることが、このPJ実験で分かりました。今後の成長に期待・大でございます! お疲れさまでした。 また、PJ実験に協力してくれた院生・4年生たちにも、御礼申し上げます。さーて、今夜は研究室の年忘れの打ち上げです。皆でパーッと行きましょう!







(2019年12月19日記)

3年生PJ実験の課題実験に成功!

3年生必修のPJ実験で、今後期、本研究室に配属された3年生たちが、昨年度の「大気圧プラズマペンの試作」に引き続き、今年の課題として課した「大気圧プラズマジェットによる表面改質」の観察実験に見事成功しました! プラズマ照射無しのガラス基板上の水滴(下の写真の右側の水滴)に比べて、写真左側のプラズマ照射したガラス基板上の水滴では撥水性が低下し、濡れ性が増して水滴がぺちゃんこになっている様子が分かります(写真では見えづらくてすみません。 ちなみに、上の写真はガラス基板にプラズマを照射している様子です。プラズマの発光が下のガラス基板に多重反射的に映り込んでいる様子が分かります)。 とはいえ、3年生諸君は成功感にひたる時間的余裕もなく、来週の水曜日にはPJ実験の口頭&ポスター発表会が迫っています。急ピッチで実験、解析、発表資料作成を行わなくてはならず大変かもしれませんが、この難局を乗り切ることができるようチーム一丸となってがんばってください!

(2019年12月12日記)

M1中間報告会

本日、大学院電子情報研究科のM1中間報告会が行われ、本研究室の中込君が発表しました。大学院生ともなると発表は90分間の長丁場です。お疲れさまでした! しかし、休む間もなく年明け早々には、応物学会春季年会の申し込みもあります。本日、多くの先生に議論して頂いたことを今後の参考の糧として、益々がんばりましょう!!

(2019年12月7日記)

活躍する卒業生!

大学広報誌「えんのき」秋号の「センパイ訪問!」の欄で、当研究室の卒業生であり、現在、横浜市職員として資源環境局に勤務する伊東琢海君(2016年度卒)が紹介されました。 立派な技術者になられて、私としてもうれしい限りです! 学生時代、とにかく自主的によく勉強していたし、また「口数少なく、しかし、やるべきときにやるべきことをやる」=「よっ、男の中の男・伊東」のような伊東君でしたから、 きっと職場でも周りの人から信頼され、頼りにされる存在として活躍していることと思います。これからも、わが愛する横浜市の地域環境保全をよろしくお願いします。 今年の研究室の忘年会には、ぜひ元気な顔を見せてください。また本厚木で飲みましょう。今から楽しみしています!

(2019年11月29日記)

レーザーの移設&TOF型質量分析計の立ち上げ

11月1日(木)から4日(月)の工芸祭による休講期間を利用して、得意の2tトラックロングパワーゲート付きをレンタカーして、エキシマレーザーを預かりに愛知県安城市の潟Aヤボさんまで、研究室4年生の兼行君と一緒に行ってきました。 快適な新東名で西へ下り、お昼過ぎには到着。アヤボさんが10月に開園した企業内保育園「このみ保育園」を塚本園長先生にご案内して頂きました。保育園の室内の飾られた大きなフレスコ画は、東京藝大博士後期課程のさらちゃんさん(写真中央)が描いたすばらしい大作です。 午後から、レーザーやTOF電源関係のトラックへの積み込み作業を行い、夕方から中華料理「東天虹」さんで懇親会です。手羽先、青菜炒め、そして台湾ラーメンがとても美味でした。 懇親会のあとは、仕事上がりの平井君(当研究室OB)と合流して、私の安城定番処「しゃもじや」にて二次会でした。夏とメニューが変わり、地豆(落花生)の塩ゆでの代わりに銀杏の塩焼き! ばい貝の代わりには、なんと贅沢にも高級魚のどぐろちゃんの塩焼きと煮付けを堪能しちゃいました! 「今宵も満足満足」のうちに、初日のミッションを終えた次第です。










2日目は、朝一番でアヤボさんにて、戸名さんから大切なMCP(イオン検出器)をお預かりし、復路に着いた次第です。 新東名の渋滞等もあって、レーザーを振動させないようにゆっくり時間をかけて厚木に戻ってくることができました。天気もよく、高速SAからの駿河湾一望が絶景でした。 午後、工芸祭で賑わう厚木キャンパスに無事戻ることができ、また安城から駆けつけてくれたアヤボの戸名さんの加勢もあって、一気にレーザー等を研究室に搬入し、2日目のノルマも達成です! この日もみんなでいい汗かいたので、本厚木駅前に繰り出し寿司居酒屋「七福」さんで三浦三崎の海産物を酒の肴に打ち上げを行いました(不覚にもカメラを忘れてしまい、恒例の乾杯写真はありません・・・)。
翌3日目(日曜)、4日目(月曜)、そして5日目(火曜)の午前中を要して、戸名さんの指揮のもと、リフレクトロン型飛行時間質量分析計の立ち上げ作業が行われました。 スイッチONでデータが勝手に出て来てくれるような市販の分析装置ではない言わばワンオフものの装置ですので、質量スペクトルを得るためには、スパッタ粒子イオンの加速、減速、偏向、集束、検出など10個近い電源を駆使する電圧の微調整が、さながら飛行機のコックピットでの計器操作のごとく必要となります。 イオン光学のマエストロ・戸名さんの神の手により、最終日にはAr(40)とTiのすべての同位体(46, 47, 48, 49, 50)がシャープなピークとして現われた高分解能質量スペクトルを測定できるようになりました。 思い起こせば、一昨年の工芸祭期間にスパッタリング装置を移設、そして昨年の夏に質量分析計やイオン化レーザーを移設し、その秋の工芸祭期間中に質量分析計の真空排気系のセッティングを完成。 それも束の間に、今春の研究室移転における装置解体と再組み上げ。汗、汗、汗の連続でしたが、どうにかここに至ることができたのも、潟Aヤボの塚本社長、戸名さん、山本さん、平田さん、そして東北大学の美齊津先生、大下先生、ならびに豊田理研の冨宅先生、そして当研究室のみんなのお陰でございます。 ようやく、念願のレーザー光イオン化質量分析計によるプラズマ診断計測の研究を、ここ工芸大でもスタートさせることができます。 あとは、研究室が一丸となってよりよいデータを生み出すのみです! 頑張ります。そして、頑張りましょう!







(2019年11月14日記)

研究室3年生歓迎会@本厚木駅前

3年後期のPJ実験で、今年は4名の個性的な3年生が当研究室の配属となりました。 昨日、3年生の歓迎会、加えて山中さんの後期卒研着手歓迎会、松田君の内定祝い、中込君の応物発表の慰労会、高山君の小林研再配属送別会を兼ねて、 幹事として4年生の渡部君が会を取り仕切ってくれる中、本厚木駅前の個室居酒屋「淡路島へ渡れ」さんでわいわいがやがやと飲み会を行いました。 今年の3年生たちもまた、日本酒なんかもけっこう飲める口で、なかなかこれからが楽しみなところです! 二次会は恒例のボーリング大会。今年も3年生チームに惨敗!  さすがのエース渡部も、野球部を引退して1年、パワーに少々陰りがみえてきたか?!(それとも、3年生に手加減したか?)。 来年こそは、3年生チームに勝ちたい!













(2019年10月25日記)

応用物理学会2019秋季年会@北大札幌キャンパス

9月19日(木)、20日(金)と7月に引き続いて2度目となる札幌1泊2日の弾丸出張で応用物理学会秋季年会に参加してきました。 北大のキャンパスは、広々としていて緑豊かで、しかも大都会の中心札幌駅にも歩いてすぐ、やはり何度来ても北大は最高です! 初日、少し時間があったので7月に行けなった(応電研の後身)電子研まで足を伸ばし散歩してきました。 西地区には広大な研究所エリア(低温科学研究所→電子科学研究所→創成研究機構、触媒科学研究所)が広がっていて、学内バスを使わないとやはり歩くには大変な距離でした・・・。 現在、創成研究機構のスタッフとして勤務する(先輩として不甲斐ない自分が「後輩」というには誠におこがましいのですが)後輩である吉沢君を訪ねさせて頂きました。 小一時間ほどつのるお話をさせて頂いたところで、「このつづきは夜の部で!」とお約束して研究機構を後にさせて頂きました。 同じくこの日、札幌入りした中込君とキャンパス内で合流し、明日の口頭発表にむけ精力充実を図るため、札幌ビール園ガーデングリルを予約し、 美味しい札幌生ビール★★★★★(Five Stars)とともに、ジンギスカン、蝦夷鹿ジビエ、そして道産ガニなどを二人で堪能してまいりました。 一次会を終え、明日に口頭発表デビューを控える中込君を札幌駅に見送ったあとは、吉沢さんが二次会におつき合いくださいました。 吉沢さんに会うのは、東日本大震災の年に他界した共通の師の葬儀のときに仙台で会って以来ですので、実に8年ぶりの再会となります。 ラストオーダーの時間まで実に愉快にビール&ビールさせて頂き、ありがとうございました(ノーアポで押しかけるたちの悪い先輩ですが、何卒、ご容赦ください)。 吉沢さんからは参考となる話を多数ご教示頂き、また吉沢さんのご活躍を垣間知ることができ、有意義な時間を過ごさせて頂きました。 ありがとうございました。次回は、吉沢さんが東京に来られたとき、こちらでもまた一緒に飲みにいきましょう!














札幌出張二日目は、9時から午前中のセッションの会場入りし、中込君がそのセッション中盤で口頭発表を行ってくれました。 遠い昔、自分もM1の秋に、奇しくもここ北大で中込君同様に口頭発表デビュー(自分の場合はそれが学会発表デビューでもありました)したことなど思い出しました。 しかし、中込君の場合、すでに応物で2度ポスター発表の経験を踏んでいるので、手に汗握るような緊張をしていた自分のときと比べれば、中込君には余裕すらあるように見受けられましたが、いかに。 中込君にとっても、ポスター発表とはまた一味違う経験を積むことができたと思います。お疲れさまでした。 会場には、共同研究者である西宮先生も、また西宮研の院生(榎本君、玉木君)も聴きに来てくださいました。ありがとうございました。 午後は、発表を終えすっかりリラックスモードとなった中込君と、プラズマエレクトロニクスの発表を聴き、ついで西宮研の院生たちのポスター発表の会場に応援に行き、 帰りの飛行機に間に合うよう夕方少し早めに会場を後にさせて頂きました。 夕日が落ちる前に入った札幌駅前を見渡せる「銀鱗」さんにて、美味なる道産海鮮丼とともに中込君の口頭発表の無事をビールとコーラで祝し、本学会出張の帰途についた次第です。

20a-B11-6:「変調パルス電力マグネトロンスパッタリングのパルス/パワー制御とプラズマ発光分光」(発表者:中込)









(2019年9月23日記)

企業インターンシップ2019(1日目)@アヤボ

9月26日から28日の間で、共同研究でお世話になっている愛知県安城市にある潟Aヤボさんに院生中込君、学部生渡部君、平山君を連れて2泊3日の企業インターンシップに行ってきました。 初日昼、まずは安城に着いて三河尾張名物 味噌カツを「とんかつ あき」にてランチ。アヤボの塚本社長さんおすすめの夏限定「冷やしカツ丼」なるメニューが…。さすが、独自なる中京食文化! アヤボ社にはお昼休み中に到着し、3月に当研究室を卒業してアヤボさんに入社した平井君とも再会を果たしました! すっかり技術者らしくなっており、作業着が板についていました(インターシップ学生たちとの作業着の着装を比較すれば、その差は歴然!)。インターンシップは、午後一番から東京理科大の塚本君も受講生として加わり始まりました。 インターンシップ初日、まず戸名さんの「PVD概論」から始まり、続いて私の社内研修を兼ねた「真空概論」のセミナーを受けて頂きました。その後、材料加工や表面評価の設備と現場の見学をさせて頂きました。定時までがんばったあとは、美味しい中華料理屋店「東天紅」さんで、仕事上がりのOB平井君も参加しての盛大な懇親会でした。戸名さんに安城商店街の味な和食屋さんに二次会に連れて行って頂きました。JRでホテルのある三河安城に戻り、疲れているのに平井君を交えて久しぶりカラオケ三次会をしてお開きに。 新東名で厚木から車で来て、長い長い一日となりました。









(2019年9月5日記)

企業インターンシップ2019(2日目)@アヤボ

27日、インターンシップ2日目です。午前中、まずは主任研究員の平田さんのご指導のもと切削工具のPVD超硬質皮膜の切削試験と物性評価です。実際の現場で用いられている精密機器を用いての表面粗さ、密着性能、硬さ性能の評価方法を学んでもらいました。午後は、PVD皮膜の物性性能評価を行う合間を縫って、戸名さん、山本さんのご指導もと、現在当社にて開発が進められているイオンプラズマ診断法の分析部真空装置の組み立て実習を行ってきました。 また、その間、自分の方は共同研究事業の成果研究論文にかかる打ち合わせを塚本社長さん、戸名さん、山本さん、中込君を交えてさせて頂きました。この日も定時まで内容濃く、みんなでインターンシップを頑張ったので、今宵もご褒美に私の定番処「しゃもじや」にて、お疲れさんの乾杯でした! 「しゃもじや」のお目当てといえば、何といっても落花生の産地ならではの「地まめの塩ゆで」につきます。 固めのもよし、やわらかめのもよし。まさに格別、ビールの絶品おつまみでございます! しばらくして、仕事上がりの平井君が合流して、再び乾杯! 一次会のあとは、ホテルも近いということで、懲りずに当夜も二次会、三次会・・・。くたくたとなって二日目就寝でございました。






(2019年9月5日記)

企業インターンシップ2019(3日目)@アヤボ

28日、インターンシップ最終日です。連日のインターンシップと夜の部活動により、自分も学生も朝からくたくた感は否めないところでしたが、戸名さんの指揮のもと、インターンシップ最終日も朝のミーティングからしっかりスタートです。 いかがでしょう! インターンシップも3日目ともなると、作業着の着装もびしっと決まってまいります! 最終日は前日からのプラズマ診断装置の組み上げ実習の続きを午前中に行い、首尾よくインターンシップの全予定を終えることができたので、午後一番で帰途についた次第です。 途中、給油ついでに新東名を新富士ICで降り、ちょっとした富士宮巡りをしてきました。霊峰富士山をご神体とする浅間大社をみんなでお参りし、夕ご飯に丁度よい時間となったところで、鉄板「つぼ半」さんで富士宮焼ぞば、富士宮おお好み焼きなどBグルメをスローフードして、帰途についた次第です。 お忙しいところインターンシップに快く応じてくださったアヤボさんに感謝するとともに、学生を連れて行った遠出から無事に戻ることができ、肩を撫でおろすことができました。そんなこんなで、2019年の夏も「あっ」という間に終ってしまいました!














(2019年9月5日記)

2019卒論中間報告会(追加)

昨日、松田君が卒論中間報告を行いました。ダーウィン曰く「唯一生き残るのは、強い者でも弱い者でもなく、変化できる者である」、スラムダンクの安西監督曰く「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」をしっかり胸に刻み、来年3月の卒業に向けて焦らず一歩一歩着実にがんばろう!!

(2019年8月6日記)

本格的な夏、到来!

梅雨が明けたと思ったら連日のうだるような暑さで、夏本番といったところです。夕方、みんなで10号館外階段の踊り場に出て、丹沢大山からの灼けつくような西日を浴びながら、アイスクリームです! どうやら今年、当研究室は大学生協で買ってくる「モ〇ブラ〇」の当たり年をにわかに迎えているようです。4本中3本が当たること2度、本日も6本中2本が当たり、と当たりを連発。平山君に至っては、110点の大当たりを3連続中! この夏、当たり棒を一体どれくらい貯められることになりますしょうか。乞うご期待!



(2019年7月30日記)

2019前期卒研中間発表会&内定祝い

7月19日に電子機械学科4年生の前期卒業研究の中間発表会が行われ、兼行君(A班)、平山君(A班)、渡部君(B班)が無事に中間報告を終えてくれました。 終了後、「今回は魚介系で行こう!」ということで、M1の中込君の幹事で本厚木南口の「海鮮個室居酒屋 宝舟」さんで打ち上げを行うとともに、兼行君の内定祝いを行いました。 お値段の割りにコースの食べものが充実していて、二時間飲んで食べてお腹一杯となったところで一次会がお開きとなりました。そのあとは、当研究室ご一行様恒例の二次会カラオケ「ビッグエコー駅前店」へと吸い込まれ、当夜もまた更けていったのでした・・・。みなさん、お疲れさまでした。後期に向けて、研究室一丸となってまた頑張りましょう!











(2019年7月22日記)

国際会議XXXIV ICPIG&ICRP-10@札幌で研究発表

The Joint Conference of XXXIV International Conference on Phenomena in Ionized Gases (XXXIV ICPIG) and the 10th International Conference on Reactive Plasmas (ICRP-10)(第34回電離気体現象国際会議(XXXIV ICPIG)/ 第10回反応性プラズマ国際会議(ICRP-10) @札幌市教育文化会館)での研究発表のため7月15日(月)、16日(火)と札幌に出張させて頂きました。 札幌に着いた初日、HiPIMSの研究で誰もが必ず引用する「HiPIMSのmap図」を描いた総説を執筆された著名なアイスランド大/スウェーデン王立工科大のJ.T.グドムンドッソン(Prof. Gudmundsson)先生自らがポスター発表をされていたので(写真3)、自分たちの研究グループで今話題となっている自己スパッタリングとガスリサイクリングについてHiPIMSの泰斗たる先生に直接疑問をお伺いできる幸運はまたとないと思い、いろいろとプリミティブなご質問をさせて頂きました。 グドムンドッソン先生は、今回の発表で「HiPIMSのmap図」に引き続き、新たに「スパッタリングリサイクリングのmap図」を提案され、自己スパッタリング率の大きさに応じたターゲットのスパッタリングリサイクリング特性を一目瞭然かつ画期的な相図で表そうとされていました。 この日は、自分たちの研究グループの実験で放電電流の増加とともにArイオンの強度(イオン強度および発光強度)が増すことにスパッタリングリサイクリングが関係しているかもしれない、という自分たちの考えをグドムンドッソン先生にお話させて頂き、「ぜひ、翌日の自分の研究発表を聴きに来てください!」とお願いした次第です。 翌日、自分のポスター発表にグドムンドッソン先生は来てくださり、30分近くもお話させて頂きました(相変わらず自分の語学力はひどいものですが、グドムンドッソン先生はそんな自分にも丁寧にお話しくださいました。誠に感謝!)。魅力的で示唆溢れるご助言を多数お与えくださいました。ありがとうございました。 その他にも国内外を問わず多数の先生がお話を聞きに来て下さり、ポスターセッションの2時間はあっという間に終了してしまいました。 ポスターセッションのあと、先月のISSPIC2019@金沢で知り合ったベルギー/モンス大のN.ブリタン先生の新しいイメージングプラズマ診断法に関する招待講演(写真7)を聴講させて頂き、ブリタン先生に「See you next time!」のご挨拶をさせて頂いたところで、1泊2日の札幌弾丸出張の帰途についた次第です。 札幌出張中、宿泊先ホテルから北大が近かったので、懐かしさのあまり少し足を伸ばさせて頂きました。楡の大木生う緑豊かな、こんなにも恵まれたキャンパスは、日本では「北大以外には絶対にありえない」と再確認した次第です。 ちなみに北大構内のクラーク博士像は、羊ケ丘の有名な大志指す立像ではなく、胸像です。また、昔お世話になった応用電気研究所(通称:応電研)は、今は歯学部の駐車場になっていました。お花見やジンギスカン鍋をやってもらった草庭が懐かしかったです。 旧応電研は今は電子科学研究所と名称を変え低温科学研究所や触媒科学研究所近くの大学構内北奥の区域に移転しており、歩くにはちょっと大変な距離と思われたので今回は見に行かずに帰りました(秋の応用物理学会で、近く9月に再び北大を訪ねることになるので、そのとき改めて散策してみようと思います)。 今回の国際会議も、先月の金沢の国際会議に引き続き弾丸出張となってしまいましたが、グドムンドッソン先生と議論する貴重な機会を得られたこと、ならびにブリタン先生に再会する機会を得られたこと、大変有意義なものとなりました。 研究発表にご協力頂いた共同研究者の皆様に、御礼申し上げます。

PO16PM-026:「Time-of-flight mass spectrometric diagnostics for ionized and neutral species in high power pulsed magnetron sputtering」(発表者:實方)






(2019年7月17日記)

国際会議ISSP2019@金沢で研究発表

6月13日(木)、14日(金)と金沢工業大学扇が丘キャンパスで行われたThe 15th International Symposium on Sputtering & Plasma Processes (ISSP 2019)に研究発表で参加させて頂きました。 13日、会場に着いてすぐのランチで、昨年7月に本厚木に来て頂いて以来ぶりの清水徹英先生(首都大)とステファノス,K先生(モンス大CHIPS/ベルギー)に再会、ランチをご一緒させて頂いたら、HiPIMSでご高名なA.アンダース先生(ライプツィヒ大/ライプニッツ表面工学研究所CEO/Editor-in-Chief of Journal of Applied Physics)とランチをご一緒させて頂くことに! 論文でいつもお目にかかっているビッグネームの先生と、到着後すぐ国際会議の雰囲気にもまだ慣れていないうちにランチとは、いやぁ〜緊張しました! 13日の午後は、清水先生の発表を拝聴させて頂き、夕刻からは自分のポスター発表でした。MPP電源を自ら開発しベンチャー企業(Zpulser社)を立ち上げられたB.エイブラハム社長(現iONEX社)さんが聴きに来てくださりました。 ポスタ―セッションの終了間際に、HiPIMSのLIF imaging(Paper I) とROAS(Paper II)の著名な論文を執筆されたN.ブリタン先生(モンス大CHIPS)と名刺交換させて頂くことができました。会場が終了時刻となり、この日は研究のお話はできませんでした。 バスの中で清水先生に誘って頂き、(株)テクノポートの吉田社長さん、N.ブリタン先生、M.メスコ先生(スロバキア工科大)、清水研の学生さんたちと、香林坊にて当夜とても楽しいひと時を過ごさせて頂きました。吉田さん、大変ごちそうさまでしたm(__)m その後、二次会三次会とおつき合いさせて頂き、清水先生を筆頭に清水研の学生さんたちの無尽蔵なパワーと英会話力の高さに圧倒されながら夜は更け、日が変わってのホテルチェックインとあいなった次第です。 14日は、朝一のステファノス先生の講演を拝聴させて頂きました。午後、ポスターセッションの時間に、N.ブリタン先生、A.アンダース先生と研究のお話をさせて頂き、有難いアドバイスを頂けたことは大変ラッキーでした。 それもこれも、著名な先生方をご紹介くださった清水先生のお人柄のお陰です。ほんの2日間の弾丸学会出張でしたが、大変有意義なものとなりました。ありがとうございました。

FS2-4P :「Delayed discharge characteristics in modulated pulsed power magnetron sputtering of titanium」(発表者:實方)






(2019年6月17日記)

プラズマ発光再現!

昨日は、プラズマの形状も安定性も移設前と異なり、とてもスパッタ再稼働を手放しで喜べる感じではありませんでしたが、本日、その原因を突き止め(真空排気系の不備)、対処を施したところ、研究室移転前と同じチタンターゲットからの青く光輝くきれいな半球形のプラズマを再現させることができました。これで、ようやく3ケ月前の研究地点に立ち戻ることができました。明日からの研究は、再び前進あるのみです! 卒研生の中間報告もなんだかんだ言っても、もう来月に迫っているし、とにかく、みんなで頑張って乗り切るっきゃないです。 エイエイオー!

(2019年6月11日記)

祝スパッタ再稼働!

3月に研究室の移転、スパッタ装置の移設があって以来、3月,4月,5月と、プラズマの火が途絶えていたスパッタ装置に、本日ようやくプラズマの青い火を点灯させることができました! 久しぶりのプラズマ点火で、プラズマはかなり不安定で、まだまだカソード周りの調整をしなくてはならないようですが、卒研生・院生らにとってもそれぞれの研究を進めるにあたり待望であったスパッタ装置の再稼働ならびにプラズマの再点火は、うれしい限りであると思います。 半月ほど予定をオーバーしてしまいましたが、みなさまのお陰でスパッタ装置の再稼働に何とか漕ぎつけることができました!ありがとうございました。こののち本年度は、パルスマグネトロンスパッタリングのプラズマ診断法に質量・エネルギー分析法やレーザーイオン化法の導入を次々と図っていく予定ですので、乞うご期待ください!

(2019年6月10日記)

スパッタ源部の改造&真空排気系の復旧

令和に改元したと思ったら、あっという間の6月です(汗) 今週、昨日6日、一昨日5日と2日間に渡り、潟Aヤボの山本さんが研究室に来てくださり、研究室の学生たち(中込君、平山君、兼行君)と共同研究先の東北大からの装置の移設作業を行ってくださいました。 1日目は、来たる質量分析部稼働に備えたスパッタ源の改造作業です。カソード部を大気側から自由に動かせる複雑な機構を備えています。この優れた機構により、スパッタ生成プラズマ内の光電エネルギーと生成種の空間分布を一網打尽に測定できるようになりますので、結果を楽しみにしていてください! 作業終了後は、みんなで大学近くの昌華楼に夕食に行きました。翌朝1時限目の授業のことが気になってしまい山本さんのビールのお供ができなかったことだけは悔やまれます。次回は、このような失態を犯さないようにしますので、何卒、今回の件はお許しくださいm(__)m
2日目は午前中から平山君に、午後から中込君にも作業に入ってもらい、質量分析計の加速電極の組み上げ、組み込み作業および真空排気系の復旧作業が行われました。 夕方17:00には真空引きに入ることができ、致命的な真空漏れもなく順調に真空が引けることを確認し、今回のチーム山本のミッションが無事終了の運びとなった次第です。 市販の既製品装置では決して見ることも、触れもできないであろうワンオフ装置ならではの醍醐味として装置心臓部の取り付け、立ち上げ作業に携われたことは、作業に加わってくれた学生たちにとって貴重な経験となり、よい勉強になったと思います。山本さんにおかれましては、この1週間、東北大での作業に引き続き工芸大での作業で、大変お疲れになられたことと思います。ご協力頂き、ありがとうございました! 次回は、必ず飲みに行きましょう!







(2019年6月8日記)

平成最後の打ち上げ!

今週末から研究室は超大型連休に入ります。GW前の目標であったメタルラックの設置と収納が済み、スパッタ装置についても冷却水のラインを完全復旧させることができました。GW明けましたら真空排気系、電源系の復旧を矢継ぎ早に済ませ、スパッタ再稼働を5月の目標として、研究室みんなで頑張ろうと思います! 研究室では、実験室・実験設備の復旧が順調であることに加えて、うれしいできごとがございました。一つは例年より早く就活の結果が出始め、卒研生たちが内定を頂いていること!もう一つは松田君が研究室に戻って来てくれたことです! GW明けて研究室に皆が戻ってきた頃は、改元されて令和です。とうことは、研究室のとるべき正しい道はただ一つ! そうだ「平成のうちに、みんなで盛大にうれしいことを祝わなくっちゃ!」ということです。渡部君が就職活動で先回「だるま家本店」に行けてないこともあり、渡部君のリクエストにお応えして今回の平成最後となる研究室打ち上げは「だるま家本店」とういことに! 美味しいカルビを食べて、美味しいビールを飲んで、サイコーです!一本締めのあとは、大学近くのカラオケ「Ban Ban」に吸い込まれるように二次会へと。自分は研究室の定番「男の勲章」を歌わせてもらい、「USA」を踊らせてもらったところで体力が尽き途中で“先生”離脱させて頂きましたが、あとはみんなで中込邸にお世話になったのやら、どうなったのやら・・・・。おつかれ、中込先輩!












(2019年4月28日記)

新ヘビメタ実験室!

新年度の授業が始まるやいなや、もう超大型連休直前です。何とか今週中には、すなわちGW前には移設後の研究室の整備整理作業を終えたいものです。 新実験室は、M1中込君に寸法取り・発注を頼み、実験室の壁際に可能な限りメタルラックを配置してもらいました。まさに、メタルラックをヘビーに多用した“ヘビーメタル・ラック”実験室の完成も間近といったところです! 旧実験室で長年未整理のままで埋もれていた宝物がどこにあるのか、クリアケースに入れてラックに格納することで一目瞭然です。これで、格段に実験室の使い勝手のよい研究室へと生まれ変われることができます。協力してくれた研究室のみんな、ありがとう!!



(2019年4月23日記)

2019年度研究室スタート!

いよいよ2019年度の幕開けです。いろいろなことが刷新される一年になりそうです。今年度、工学部が新コース制となり、日本の年号は「令和」に改元されます。 当研究室もいろいろありますが、まずはともあれ、移転してリニューアルオープンした研究室で新たな卒研生・新たな院生たちと、改元あらたかなる新年度を迎えることができたことに感謝しております。 改元めでたい「令和元年」度を、みんなで協力しあいながら一丸となってがんばりましょう!


(2019年4月9日記)


Top Page & What's New 2018

ナンバー51を想う

3月21日に、マリナーズのイチロー選手が現役引退を発表しました。アスレチックス戦をマリナーズが延長の末に勝利した試合修了後、スタンドに残った観客からの熱いスタンディングオベーションによるイチロー選手への表敬と、ファンと野球への感謝を込め、現役選手を終えようとする今この瞬間をかみしめるようにゆっくりとスタジアムを周るイチロー選手、 なんと胸熱くなる感動的なシーンであったでしょう(この熱くこみ上げる感じは、長嶋茂雄が後楽園で引退試合となったダブルヘッダー(たしか川上ジャイアンツのV10を阻んだ対ドラゴンズ戦)を終えたあと、涙しながらスタジアムを一周する姿に 「まだ長嶋選手、引退しないで!」とTVにかじりついた小学生の自分を思い起こさせました)。そのあとのイチロー選手の引退会見、眠かったけれど「この歴史的瞬間を最後までライブで見届けなくては」との思いから、日改まった深夜1時20分まで小学生のときのようにTVにかじりついて観させて頂きました。イチロー選手の引退会見を、まだ観ていない学生さんがいたら、ぜひインターネット動画で観て欲しいと思います。 名言の宝庫のような会見です。イチロー選手の「野球への愛」、「記録への想い」、「一番心に残るシーン」、「これからの自分と草野球への想い」、そして「『(記者の)みなさんもお腹減ったでしょうから、そろそろ終わりにしませんか』というイチロー流の気遣い」、会見シーンのどのひとつをとってもイチロー選手の人としての洗練さが伝わってまいります。 まだ観てない方は、ぜひご覧になってください!

イチロー選手の背番号といえば「51」番ですが、最近、共同研究させて頂いている潟Aヤボの塚本社長さんから、粋な計らいでアヤボ社特製のラボノートNo00051を頂戴いたしました。この「51」という番号、AKB48ではないですがHYAKUNIN-ISSYU100の51番の歌人、少しばかり私にゆかりのあるお方のようなのです。 このお方、和歌のためならどしゃぶりの雨の中で桜見の和歌を詠むのも厭わない酔狂ぶりを発揮したり、清少納言さんと浮名を流してみたり、光源氏のモデルのひとりに目されてたり、はたまた京でとある事件をしでかして陸奥に左遷されたり、最期は落馬が原因でお亡くなりになったり、そのあげく片足雀となり変わって鄙から京の内裏に舞い戻っちゃったり(世にいう入内雀伝説です。仙台藩伊達家、米沢藩上杉家など雀紋はいろいろありますが、 私宗家には故実よろしく”子持ち平隅切り角に一足雀”なる雀紋が古より伝え守られております)、 と少々やんちゃで自由奔放なお方だったと聞き及んでおります。そして、かつてヨモギ(さしも草)が紅葉する様を目にできたであろう栃木の伊吹山(岐阜の伊吹山を詠んだという説よりも有力となっています)にほど近い宇都宮にゆかりある母親(若い頃は農林省で計算技官をしていたようですが)を持つ自分は、現代の馬である鉄馬(どちらかというと最近は「いじる」こと)をこよなく愛しており、 千年前に馬を乗り回していたというやんごとなき歌人51番様にひとかたならぬ親近感を感じておりますが、自分は鉄馬から落馬しないよう重々気をつけねば、と思っております(笑) それとごく最近に見かけた「51」番としましては、今年の大河ドラマ「いだてん」に出てくるオリンピック日本人初出場選手マラソンの金栗四三さんです。トロフィーの横でゼッケン「51」番をつけて、凛としてお立ちになっている姿の写真を拝見しました。

イチロー選手の話題からとりとめのないお話となってしまいましたが、「51」番にゆかりある人とは、野球殿堂入りを確実視されているレジェンドでありながら「人望がないんで、僕に監督はちょっとね〜」と言ってしまえるイチロー選手のおちゃめさ、平安歌人51番様のように古文の受験問題やコミック、アニメ「うた恋。」の登場人物として千年を経て未だに親しまれるキャラ、 そしてストックホルム市民に敬愛され「missing japanese」として54年の歳月をかけマラソンにゴールする金栗さん。 どうやら、「51」番とは、そのような、どこか憎めない「lovely」な方々に関係している番号のようです。 自分も「51」番という番号にふさわしいおちゃめな人になれるよう精進を積まなくてはね、と思った次第です(なんのこっちゃですね・・・)。

(2019年3月28日記)

工学部学位授与式2018

昨日、学位授与式が行われ当研究室の平井芳拓君、中込雄基君が晴れて学士号を取得・卒業されました。誠におめでとうございます! この春は研究室の移転や学会発表で1日の休みも取れない春休みとなってしまい本当に申し訳ないことでした。 明日から、平井君は会社の研修に、中込君は研究室の中核を担う院生として、それぞれの道を歩みはじめることになりますが、がんばってください 。お二人の今後の活躍を期待しています!




(2019年3月20日記)

平井君送別会&研究室移転打ち上げ

3月15日に、YAGレーザーの立ち下げ作業と大型光学定盤の搬入路確保を済ませました。あとは、来週月曜の移設搬入を待つばかりとなったところで、研究室みんなで夕方から駅前に繰り出し、平井君の要望により「鳥メロ」さんにて平井君の送別会と研究室移転の打ち上げを行いました。 名物グローブ焼きを味わいつつ、ワイワイガヤガヤ盛り上がって一次会がお開きとなりました。今回の二次会は、バス通りに面した照明煌々としたカラオケ「BIG ECHO」さんでということに。私は終電でおいとまさせて頂きましたが、みんなは朝までオールだったようです。若いってすごいな・・・。 平井君、1年間お疲れさまでした。卒業式、会社の研修間際まで研究や研究室の移転に協力頂きありがとうございました。研究室に残る中込君は、4月から院生として後輩たちの指導をよろしくお願いします!












(2019年3月18日記)

応用物理学会2019春季年会@東工大大岡山キャンパス

応用物理学会春季年会に3月11日(月)、12日(火)と参加してきました。都民に開かれた芝生の公園のような東工大大岡山キャンパスの恵まれた環境を二日間堪能させて頂きました。 12日(火)の朝一番から平井君、中込君がポスター研究発表を行ってくれました。 ポスターセッションの2時間、話を聞きに来てくれる方が途切れることなく大盛況でした。 特に今回の発表では、企業の研究者の方々が多く来てくださり、電子デバイスや光学デバイスなどへの適用を視野に入れたHPPMSへの関心の高さをうかがい知ることができたのは、大変有意義でした。 どの企業の方々からも、「成膜をしてみましょうよ!」との声を頂いたようでした。 プラズマ診断法の開発を進めつつ、次のステップとしてそろそろ成膜の準備も考えておりますので、今後の展開を乞うご期待ください。 平井君、中込君が足を棒のようにしながら発表をがんばってくれたので、元気回復を図るため発表後に東工大近くの「あたりや」さんで特上ロースかつライスを皆で食し、今応物学会を終えて帰途についた次第です。

12a-PB1-5 :「Ar流量制御による高出力パルスマグネトロンスパッタの遅延放電とプラズマ発光特性」(発表者:平井)
12a-PB1-6:「高出力パルスマグネトロンスパッタのマイクロ/マクロパルス設計とプラズマ発光分光計測」(発表者:中込)







(2019年3月13日記)

10号館5階53ユニットへ研究室移転!

3月1日、住み慣れた7号館2階物理研究室から10号館5階53ユニットへの研究室移転が無事に済みました。昨夏のレーザー移設のときと同様に逆神風が吹いて、前日からの雨が移設作業の始まる直前に止んでくれたことは移設装置にとって、とてもラッキーなことでした。 写真のように、まずリフレクトロンお神輿が、続いてスパッタ源お神輿が運送業者さんたちの凄腕の技によって7号館2階から1階へと見事な軟着陸を成し遂げ、10号館の新しい実験室へと無事に搬入を果たしました。 学生たちの居室スぺ−スは、私の居室よりいち早く復旧し、来週の春の応物学会の発表準備に平井君、中込君らが着手しています。とはいっても、依然として研究室は至るところ段ボールのお山ができている状態です。自分の居室は、今朝方ようやくプリンターとPCがつながり、デスクワークができる状態になったばかりです。 そしてまだ、応物学会が終わったらYAGレーザーと光学定盤の新実験室への移設もあります。これらが済んではじめて念願が叶い、建設にかかる装置がすべて新実験室に出揃うことになります。そしてようやっと、一昨年の秋から準備してきた新装置の開発を本格始動することができます! それもこれも、移設作業にご協力頂いた潟Aヤボの戸名様、研究室の学生さんたちのお陰です。近いうち、平井君の送別会も兼ね、移転の打ち上げに行きましょう!
ついでに加筆させて頂くと、ここ10号館はタモリさん風の視点でいうと、北側の大学グランドからビルの高さにして6階分程度の河岸段丘的プラトーの上に建っているので、5階といえども10階以上に相当した視線の高さがあるため、新しい研究室からの眺望はすばらしいです。北東には相模野を一望でき、北西には飯山温泉を抱く美しい山並みを見ることができるので、とても気に入っています。 卒業生や在校生、教職員のいずれも様におかれましては、ぜひ一度、研究室に遊びにいらしてください。お待ち申し上げます。また、このようなすばらしい立地の研究室をお与えくださった大学に感謝するとともに、気分一新、研究と教育に精進しなければ、と思う次第であります!










(2019年3月6日記)

新あいち創造開発研究の報告会&スパッタ装置移設準備

2月22日に東北大学の美齊津先生、潟Aヤボの塚本社長、戸名博士を招いて、2018年度の新あいち創造開発補助の研究報告会をさせて頂きました。平井君、中込君が最新の研究成果について報告してくれました。有意義な議論を多数頂き、来年度に向けて生かして行きたいと思います。 報告会の後は、報告会の打ち上げおよび研究室移転作業の慰労会も兼ねて大学近くの厚木名物シロの元祖(シロコロとはここでは言いません)を誇る「だるま家本店」にて、煙に燻されながら盛大に乾杯いたしました。 翌日23日は戸名さんが残って下さり、研究室移転のためのスパッタリング装置の分解作業にご尽力いただきました。大型ターボ分子ポンプおよび高電圧電源を装置から降ろし、質量分析計連結部を取り外し、無事に分解作業の完了をみることができました。大型装置が搬出可能な状態となり、ようやく来週28日の研究室移転の目途がたってきた次第です。この一週間18日から研究室の学生たちががんばってくれたおかげて、研究室内の荷物も大分片付いてまいりました。 本日は日曜日なのですが、自分の居室の引っ越し準備が全く間に合っていないので研究室の片づけに来た次第ですが、そのついでに10号館の移設先研究室のパーティション改修工事を見に行ったら、もう既にできていました! さーて、今週はいよいよ新しい研究室への搬入です。みんなで力を合わせてがんばりましょう!!










(2019年2月24日記)

卒論発表会&研究室打ち上げ

2月8日に電子機械学科4年生の卒論発表会が行われました。 当研究室からは平井君と中込君が、それぞれ高出力パルスマグネトロンスパッタリングに関するスパッタガス流量制限およびパルス設計に関する最新の結果について発表してくれました。 卒論の執筆と発表スライドの作成で連日夜遅くまで2人で研究室に居残って、よくがんばっていました。お疲れさまでした。 発表のあとは本厚木駅前に繰り出し、「やきとり工房」にて3年生のPJ実験終了および新卒研メンバー高山君の歓迎会を兼ねて盛大に打ち上げを行いました。 研究室OBの鉄道マン塚田君(2017卒)と後輩にモテモテの正路君(2018卒)も参加してくれて、後輩たちとの親交を大いに温めてくれていました。 研究室一飲み方のきれいな兼行君がインフルで今回不参加になってしまったのは残念でしたが・・・。幹事のM1西田君、とりまとめをありがとうございました。 一次会のあとは、余力あるメンバーで研究室行きつけの「ファンタジー」にてカラオケ大会でした。 もはや研究室のテーマソングになりつつある「男の勲章」(TVドラマ「今日から俺は!!」の主題歌でおなじみの)を、みんなで熱唱(笑) 自分としては、フジファブリックの「若者のすべて」を歌えたので満足です。 さすがの当研究室のカラオケ番長こと渡部君もへとへとになるまで歌い尽くしたところで、会はお開きとなった次第です。 完全燃焼して電車で帰る体力も尽き、その夜はタクシーで帰途についた次第であります(汗) 打ち上げも含めここまで、みんなよく頑張りました。 この春休み期間内には、10号館への研究室移転という研究室開闢以来の一大事業がありますが、みんなで力を合わせて乗り切りましょう。 無事に乗り切った暁には、またみんなで盛大に乾杯しましょう!










(2019年2月12日記)

うれしい訪問者!

1月25日、剣道部OBの由利宗大君(渋谷眞人研@メディア画像学科2015年卒/写真右)が研究室を訪ねてくれました。 由利君から剣道部OBのLINEに招待してもらったところ、たまたま仕事休みを厚木近郊で過ごしていた剣道部のレジェントこと河崎真之君(渋谷眞人研@光情報メディア学科2007年卒/写真左)がすぐに反応してくれ、 研究室に駆けつけてくれました。その後もLINEにはOBたちから続々と反応があり、多くの剣道部OBたちと再びつながることができたというのは、なんとすばらしいことでしょう! そういえば、年末には剣道部OBの増子佳佑君(松本利彦研@生命環境化学科2014年卒)がひょっこり研究室に顔を出してくれたり、 また年の瀬には、剣道部創部メンバーの牧野慎一郎君、小林寛章君、伊藤誉英君、細田直樹君(ともにメディア画像学科2008年卒)らが銀座に招待してくれました(銀座で飲むなんて、みんな大人!)。 教員にとって、卒業生の元気な姿を目にできることほどうれしいことはありません。「教員冥利に尽きる」とでも言いましょうか、先生というのは、それが何よりうれしいものなのですよ。 河崎君が「近い将来、長期の在米勤務になるかもしれない」とのことですし、また河崎君も由利君も口々に「剣道やりたい!」と言っていたので、今年は当面「河崎君の壮行稽古会&OB会を盛大に行う」を剣道部OB会の目標にしたいと思います! 他のOBたちも、大学の近くに来たときは気軽に研究室に顔を出してください。たのしみに、待ってます!

(2019年2月1日記)

3年生PJ実験ポスター発表会

昨日、電子機械学科3年生の後期必修実験科目「PJ実験」のポスター発表会が行われました。 昨年末に行った口頭発表の内容に補足事項を加えてポスターに仕上げるのは、年始をはさんでいたのでスケジュール的にはタイトでなかなか大変だっだと思いますが、よくがんばってくれました。 来週の配属説明会を終えて、研究室に少し時間的余裕ができたら(?)、またみんなで打ち上げに行きましょう! まずはお疲れさまでした。






(2019年1月10日記)

大掃除&研究室納め

本日、年明けの発表会のポスター作りに来ていた3年生にも手伝ってもらい研究室の大掃除をしました。 大掃除のあとは、天気もよかったのでお散歩がてらにみんなで大学近くの昌華楼に行って、本年のホイコーロー納めをしてきました。 また、来年もみんなで一緒にがんばりましょう。それでは、よいお年を!






(2018年12月27日記)

3年生PJ実験発表会&忘年会

昨日、電子機械学科3年生の後期必修実験科目「PJ実験」の口頭発表会が行われました。 当研究室の3年生は、「プラズマペンの製作と大気圧プラズマジェットの発光分光計測」についてPJ実験の成果報告をしてくれました。 発表練習では十分にお相手できませんでしたが、時間ぴったりによく発表できたと思います。 年明けのポスター発表会もその調子でがんばってください! 年内に予定されていた院生、4年生、3年生、各学年の研究報告会がすべて無事に終えられたのと、卒業生の正路君と4年生の平井君の内定のお祝いも兼ね、 発表会のあとは研究室で本厚木駅前に繰り出し、「おかって家」にて忘年会を盛大に行いました。二次会は3年生からの熱いリクエストにお応えし、終電ぎりぎりまでのカラオケ大会となりました。 みんなむつかしい曲をよく歌えるものだと感心しつつ、知らない曲、沁みる曲を沢山聴かせて頂き、なんだか右脳が活性化したような気がします! 「新年会も」という話で盛り上がっているので、ぜひまた行きましょう! 院生、4年生、3年生、みなそれぞれによくがんばりました。1年間、お疲れさまでした。





(2018年12月20日記)

修士1年生中間発表会

本日、大学院電子情報工学専攻修士1年生の中間発表会が行われました。 当研究室の西田君が、変調パルス(MPP)高圧電源による遅延増幅放電で誘起される大電力インパルスマグネトロンスパッタ(HiPIMS)(これまで冠していた高出力パルスマグネトロンスパッタ(HPPMS)でないところに、ぜひご注目を!) に関する 最新の研究成果について中間報告をしてくれました。 ここのところ立て続けに当研究室では新しい研究結果に恵まれていますが、 それもこれも研究室の若頭として西田君が中心的役割を担ってくれているお陰であります。 もうすぐ今年も終わりますが、若頭としての1年間、本当にお疲れさまでした。 来年も、よろしくお願いいたします!



(2018年12月15日記)

2018後期・卒研中間発表会

昨日、電子機械学科4年生「卒業研究」の後期中間発表会が行われました。 当研究室の平井君と中込君が、高出力パルスマグネトロンスパッタの遅延増幅放電特性およびパルス・マネジメントに関する研究室の最新データについて中間報告してくれました。 お二人にとっては、来春の応物発表へ向けて十分なたたき台になったでしょうか?! なお、今回のおつかれさま会は、日を改めて、PJ発表会の打ち上げ、研究室OB正路君の内定祝いおよび忘年会など、 もろもろ兼ねて、来月盛大に行うことにしましょう! まずは、平井君、中込君、お疲れさまでした。



(2018年11月28日記)

M1西田君、東北大で武者修行!

修士課程1年生の西田君が先週1週間、 東北大学大学院理学研究科の美齊津先生の研究室に滞在して研究研修を受けさせて頂きました。 次年度、自身の修士論文をまとめるにあたり必要となる質量分析装置やレーザーイオン化技術など、 扱い方やノウハウについて事前に見聞し、自分にとって未知のスキルについてイメージを持っておくことは、 研究を進める上でとても大切なことです。 加えて、美齊津研スパッタグループの院生・学部生さんたちとの交流を通じ、 高出力パルスマグネトロンスパッタついて互いに情報交換をさせて頂く機会を得たことも、大変有意義であったと思います。 また、夜の部では、一週間、随分と美味しい思いさせてもらっていたようです(汗) 大下先生、学振研究員の奥津博士、美齊津先生に代わる代わる仙台の美味しい処に連れて行ってもらったようです! 日本酒好きの西田君的には、宮城地酒という新たな研究対象を得ることができたのかもしれません(笑) 土曜日には、自分自身もスパッタ装置の移設作業のため西田君、塚本潟Aヤボ社長らと美齊津研で合流させて頂き、 夜の打ち上げで牛タンを堪能しつつも、西田君お気に入りの「乾坤一」(宮城県村田町)をひと口なめさせて頂きました。 宮城地酒「一ノ蔵」、「浦霞」は自分も知っていましたが、はじめて飲んだ「乾坤一」は、 なるほどすっきりとした飲み口の美酒でございました。閑話休題。 美齊津先生、大下先生、奥津さん、お忙しい中、貴重な時間を割いて西田君にご対応頂きましたこと、 厚く御礼申しあげます。西田君の今後の成長と活躍を、どうぞ仙台から見守ってやってください!





(2018年11月19日記)

プラズマ・ペンの製作成功!@PJ実験3年生

昨日のPJ実験で、 3年生が大気圧プラズマジェット(研究室内呼称「プラズマ・ペン」)の点火に成功! お見事! 「学ぶ」は「真似ぶ(真似る)」から始まりますが、実際に何かを作ってみると簡単に思われたものでも、 なかなか思うようにはいかないことが多いものです。しかしそれが、モノづくりの難しさであり、また楽しみでもあります。 このPJ実験では、3年生自らでプラズマ・ペンの製作に必要となる物品や材料の調達や発注を行ってもらうことで、 準備段階を含むモノづくりを経験してもらっています。 プラズマ・ペンの製作を通じて、モノづくりの難しさや創意工夫の楽しさ、成功の喜びを知ってもらえればと思っています。
研究対象としての大気圧プラズマジェットは、予算500円ぐらいで製作できる簡便なワンコイン・デバイスですが、 医学(がん治療など)やプラズマ・バイオテクノロジー、表面改質技術など、現在、その応用面が多岐にわたって注目されています。 われわれのPJ実験もプラズマ点火に成功したので、 いよいよ来週からは次のステージとしてプラズマ分光計測へと駒を進めていくことにしましょう!


(2018年11月15日記)

研究室で3年生の歓迎会へ@本厚木駅前

PJ実験で研究室配属された3年生の歓迎会を本厚木駅前で行いました。一次会は「鳥メロ」で行いました。 今年の3年生たちはけっこう飲める口で、今後が楽しみ! 二次会はボーリング大会。3年生チームと4年生・院生・先生チームに分かれての真剣勝負!  序盤はいい勝負してたのに、結局、3年生チームに総合点で200点の大差をつけられ、4年生・院生・先生チームの惨敗。 若いってすごい! なにせ、手加減なしの6ゲーム連投です。よって只今、全身筋肉痛中・・・。 次回は、勝つぞ!




(2018年11月8日記)

芸術学部映像・矢島先生のお手伝い

一昨日、昨日と、2016年の科学技術映画祭で内閣総理大臣賞を受賞した映画『紅』 の卒業制作を指導された本学芸術学部映像学科の矢島仁先生が 当研究室に来られていました。矢島先生は現在、工芸大「色の国際科学芸術研究センター」通称col.lab(カラボ)プロジェクトで、 ベニバナから伝統的な精製方法で抽出される口紅の原料「紅」の発色の美しさの謎に科学的に迫ろうとしています。 江戸時代には、花柳界の華を極めた花魁が高額な紅を贅沢に唇にさすことができたようです。 鮮度のよい紅でさした口紅は「笹紅」と呼ばれ、金属光沢をともなう緑色(写真下の中央部分)を呈し、 その色艶は花魁の富と名声を象徴し、庶民の羨望の的となっていたようです。 マエストロ矢島先生は、「古くなった紅は、決して笹紅色を呈さず、その表面は単に紅い!」と語ります。 「その原因を突き止めるべく、紅膜の正反射スぺクトルを測定したい!」という矢島先生の熱い想いに応えるため、 微力ながら今回お手伝いさせて頂く、とういうことになった次第です。 矢島先生、時間のあるときにお手伝いしますので、またチャレンジしましょう!

※映画『紅』(DVDは写真上)、「紅の科学」に興味ある方は、矢島先生に問い合わせてみてはいががでしょう! 矢島先生の連絡先:yajima[at]img.t-kougei.ac.jp([at]は@です)



(2018年11月1日記)

新メンバー!@3年生研究室配属

電子機械学科3年生の後期必修実験科目「電子機械実験U」(通称:プロジェクト実験/PJ実験)で、 本日より当研究室に5名の新メンバーをお迎えしました。 みんなで仲良く、たのしくプラズマを基礎から勉強しましょう! まずはPJ実験の後期半年間を、どうぞよろしく!


(2018年10月3日記)

新あいち創造開発研究P 第5回中間報告会

応用物理学会(名古屋国際会議場)での研究発表の翌日、愛知県安城市にある潟Aヤボにお伺いして、 新あいち創造開発補助金共同研究プロジェクトの第5回中間報告会で研究経過の報告をさせて頂いてきました。 お昼には、塚本社長曰く“移動度のモデル実験”と称する流しそうめんが振舞われました。 そうめんのもつれ(クラスタリング)による形状と移動度に対する考察やいかに!?
中間報告会のあとは、安城市のお隣の岡崎市にある分子科学研究所に立ち寄り、 冨宅先生の実験室でレーザーパワーメーターの較正測定をさせて頂きました。 短い出張であったにも関わらず、尾張と三河にまたがり応物(名古屋市)、潟Aヤボ(安城市)、分子研(岡崎市)と、 フルに時間を有効活用させて頂きました。ご協力いた頂きました皆様に御礼申しあげます。





(2018年9月28日記)

応用物理学会2018秋季年会@名古屋国際会議場

応用物理学会秋季年会三日目の9月20日(木)に、西田君、平井君、中込君らがポスター研究発表しました。 ポスターセッションの2時間あまり、他大学の多くの先生方、院生さんが発表を聞きに来て下さり、大変有意義な議論をさせて頂きました。 頂いた有意義なコメントを拠りどころとし、次のステップに向けて研究を詰めていきたいと考えています。初めて学会発表した平井君、中込君にはいろいろな意味でいい勉強になったと思います。 写真は下から、前日到着した三河安城駅前での潟Aヤボの戸名さんを交えての夕食会、名古屋国際会議場エントランス、お昼にきしめんを食べに行った熱田神宮でのおみくじ大会、 ポスター発表の風景、発表会場に駆けつけてくれた西宮先生、潟Aヤボの塚本社長とともに、です。

20p-PA5-9 :「高出力パルスマグネトロンスパッタにより生成するプラズマ発光種の励起温度」(発表者:西田)
20p-PA5-10:「変調パルス方式による高出力パルスマグネトロンスパッタのパルス設計とプラズマ分光計測」(発表者:中込・平井)




(2018年9月25日記)

第12回分子科学討論会@福岡国際会議場で研究発表

分子科学討論会二日目の9月11日(火)にポスター研究発表してきました。本討論会での参加発表は、実に9年ぶりでした。日本各地の大学や海外から分子科学を先導し、 代表する先生方および研究室が集まるだけあって、さすがに討論会の活気熱気は今も健在でした。 写真は討論会会場で再会した岡崎の同期3人組みです。 左から六車千鶴先生(現中京大国際教養学部教授)、私、そして現在共同研究でお世話になっている塚本恵三社長(潟Aヤボ)です。再会していろいろな話題でついつい話が盛り上がってしまいました。 そんなこんなで、いろいろな意味で今回の出張もまた有意義でした。福岡よいとこ。味よし、街よし、人もよし。三拍子揃った福岡にまた行きたいな!

2P005:「高出力パルスマグネトロンスパッタにより生成するプラズマ発光の分光計測」

(2018年9月15日記)

学術研究インターンシップ2018

8月22日から24日の3日間、東京都立中等教育学校の4年生(高校1年生)2名が、当研究室の学術研究インターンシップに参加してくれました。 『物理現象とランダム性』というテーマのもと、 1日目は、情報数理統計の初歩と1Dランダムウォークについて学び、2日目は1Dランダムウォークの2Dへの拡張としてブラウン運動を題材に取り上げて学びました。粒径の異なる微粒子(花粉(夏の草花の花粉ではブラウン運動が見えませんでした!)>“フレッシュな”牛乳の微小脂肪球> ポスターカラーの顔料微粒子)を2次元運動に閉じ込めるための微小ギャップセルを自作してもらい、光学顕微鏡を用いてブラウン運動の観察実験を行いました。 3日目は擬似乱数を用いた数値実験によってブラウン運動特有のランダムな軌跡の再現シミュレーションを行うとともに、乱数の応用例としてモンテカルロ法について学び、超越数の円周率πとネピア数eの近似値を求めてみました。 参加してくれた2名の女子高校生がとても熱心に取り組んでくれて、自分自身も大変勉強になりました。学術研究インターンシップを行うことで、研究室一同、有意義で楽しい夏休みの3日間を過ごさせて頂きました。 理系を目指しているというお二人が、将来どのようなすばらしい“リケジョ”となってくれるのか、とても楽しみです。がんばってください! また、研究室に遊びに来てください!

(2018年8月27日記)

MS2ドッキング計画完遂!

この夏の8月6日から8日、この10年間でもっともハードな3日間を過ごさせて頂きました!
1日目:大学院生西田君とともに朝一で本厚木駅前から2tトラックロング・パワーゲート付きに乗り込み、新東名自動車道を一路三河へ下る。 午後、岡崎市にある分子研に到着。現在、分子研を拠点に研究されている恩師・富宅喜代一先生(現豊田理研フェロー・神戸大名誉教授)からお借りする装置の搬出準備。 続いて、安城市にある共同研究先企業潟Aヤボさんへとトラックを走らせ、質量分析計および関連機器等の搬入。 夜は、三河安城駅前『しゃもじや』にて打ち上げ。美味なる地まめ(落花生)の塩ゆでを堪能しつつ、乾杯!
2日目:再び分子研へ。朝一でトラックへ移設装置の搬入。午前中、西田君は放射光実験施設UVSORおよび富宅先生が世界に先駆けて開発する分子線NMR装置を見学。台風の接近が気になるため、午後一番で帰途につく。 途中、新東名で視界最悪のどしゃ降りの雨に閉口するも、助手席の西田君は2日間の疲れからなのか、肝が据わっているのか、すやすやと気持ちよさげに午睡。静岡を過ぎる頃には、雨も上がり、夕方には予定通り大学に帰還。 到着するも間髪入れずに、パワーゲートで荷を降ろし、研究室で待機してくれていた平井君、中込君の加勢により一気に研究室へと搬入。 2日間お世話になった2tトラックをレンタカー屋さんに予定時間内に戻し、2日間580kmの過酷な行程を無事に乗り切れたことを感謝! 夜は、翌日の作業に駆けつけてくれた潟Aヤボの戸名さん、山本さんらと實方研メンバーが本厚木駅前で合流。山本さんのご要望により『酔笑苑』にて、2日間の無事に乾杯!
3日目:関東への台風接近が気になる中、朝一からレーザー設備の搬入作業。レーザー搬入の時間帯に逆さ神風が吹き、風雨の影響もほとんどなく無事に搬入。それと同時に、戸名さん、山本さんチームとうちの学生たちによる質量分析計の組み上げ、立ち上げ作業の開始。 足りない物資を調達しつつの作業で、結局、戸名さん、山本さんには本厚木に一泊追加して頂いてしまいました。
この3日間で、質量分析計とレーザー設備の移設、およびマグネトロンスパッタ(MS)装置とリフレクトロン型質量分析計(MS)のドッキング作業が無事に済みましたこと、ご協力頂いた豊田理研の富宅先生、潟Aヤボの塚本社長、戸名さん、山本さん、そして東北大の美齊津先生、大下先生、そして實方研究室の院生、卒研生に感謝いたします。 ありがとうございました。今後も、まだまだいろいろとお世話になりますが、よろしくお願いいたします。



(2018年8月27日記)

清水先生&ステファノス先生@研究室訪問!

7月19日に、HiPIMSの研究を国内外で牽引される首都大の清水徹英先生と ベルギーMons大学CHIPS(Chimie des Interactions Plasma-Surfaces)のS. Konstantinidis先生 (親しみをこめてファーストネームでステファノス先生と呼ばせて頂いています!)が研究室を見学に来てくださいました。 ステファノス先生からはHiPIMSによるプラズマ・プロセッシングを用いた最先端の微細材料工学のショートレクチャーを、 清水先生からはDOMS(新しいHiPIMSの方式のひとつ)の紹介とともにカーボン系へ適用した最新の研究結果についてショートレクチャーをして頂き、 研究室一同で有難く拝聴させて頂いた次第です。 ショートレクチャー、ディスカッション、研究設備紹介のあとは、 大学近くにある私の大好きな中華料理の名店『昌華楼』にて、打ち上げを行いました。 おかみさんがステファノス先生、清水先生を大変お気に入りくださり、「来年もまた皆で、ここに来ようね!」ということに・・・。 最後は、大将とおかみさんを交えて記念撮影をしてお開き、となった次第です。 両先生には、貴重なお時間を長く頂戴しお付き合い頂き、有意義で密度の濃い、楽しい一日を過ごさせて頂き感謝しております。 ありがとうございました。


(2018年7月21日記)

前期卒研中間発表会&内定祝い

7月6日5、6時限目に電子機械学科4年生の前期卒業研究の中間発表会が行われました。 当研究室の平井君と中込君が、無事に中間報告を終えてくれました。 終了後、「お肉が食べたい!」との卒研生たちの要望にお応えし、また中込君の内定祝いを兼ねて厚木名店『酔笑苑』で打ち上げを行いました。 金曜日の晩だというのに、いつでも満席のお店に予約もなしに行ってカウンターにすぐに座れたのは、とてもラッキーでした!

(2018年7月8日記)

祝・新あいち創造開発研究採択

株式会社アヤボ様が代表者として申請していた平成30年度新あいち創造研究開発補助金が採択されたこと、 同社グループリーダーの戸名正英氏より朗報のご連絡を頂きました。昨年度に引き続き今年度も株式会社アヤボ様、 東北大学様には新あいちの共同研究でお世話になります。一日も早くよき研究成果を得られるよう研究室一丸となって頑張りますので、 どうぞよろしくお願いいたします。

(2018年5月22日記)

HiPIMS勉強会に参加させて頂きました

首都大学東京の清水徹英先生にお誘い頂き、ベルギーのモンス大学から来日された S.コンスタンティニディス先生の「総エネルギー流束」に関する講演ならびに成蹊大学中野武雄先生、 清水徹英先生の講演を基調とする勉強会(4月11日@成蹊大学)に参加させて頂きました。 夜は、吉祥寺老舗「いせや総本店」で行われた懇談会にも参加させて頂き、 HiPIMSに関わる産学関係者の方々と交流させて頂きました。 有意義な時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。


(2018年4月13日記)


Top Page & What's New 2017

西田君、応用物理学会2018春季年会で研究発表

4月から修士課程に進学する西田君が、 3月17日(土)に応用物理学会(西早稲田キャンパス)で口頭発表しました。

17p-C204-6:「高出力パルスマグネトロンスパッタにより生成するプラズマ発光の放電モード特性および放電電力特性」

(2018年3月26日記)

新あいち創造研究の報告会

今年度参加させて頂いた共同研究の報告会で東北大学理学研究科の美齊津文典 先生、 株式会社アヤボの塚本恵三 社長、同社グループリーダーの戸名正英 博士が研究室に来られました。
夜は、卒研発表会の打ち上げと新四年生の歓迎会を兼ねて、 アド街ック天国でもよく紹介されるB級グルメの街・本厚木の名店「酔笑苑」で打ち上げをしました。

(2018年3月9日記)

ようこそ、応用分光学研究室へ!

徳川陽子先生、川畑州一先生の時代より長く親しまれた物理研究室が2017年度を持って閉室し、 2018年度より名称変更し下記のとおり新しい研究室名を冠することとなります。
〔基礎教育研究センター所属〕
物理研究室→(変更)→応用分光学研究室

これに併せて、2015年度より兼担している電子機械学科所属の研究室名も統一変更となります。
〔電子機械学科所属〕
量子情報科学研究室→(変更)→応用分光学研究室

(2018年3月3日記)

Copyright (C) Masaomi SANEKATA, All Rights Reserved.
2023年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度以前
旧實方研究室HP
旧物理研究室HP