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卒アル贈ることば2022

ご卒業、おめでとうございます!
工学部に4年間在籍して、そして最後の1年間を研究室で過ごしてみて、何か自分自身に変化はありましたか? 工学部というところや、社会に出てからのものづくりの現場は、本来の日本人のもつ気質や特性(まじめさ・律義さ)にとても合っています。技術における信頼性、歩留まりのよい生産性、壊れにくい耐久性等の優れた特性を兼ね備えた製品を生み出すための技術や精度の高さの実現は、開発に携わる技術者のまじめさやごまかしを嫌う愚直な気質と見えないところで密接に繋がっているといえます。千年以上前の古来より伝承されてきた日本の技術は、西岡常一の薬師寺西塔再建、金剛組の姫路城修復、世界最高純度の鉄を生み出すたたら製鉄等を、ほんの一例としてその多くの伝統技術が世界から折り紙つきの超絶技巧のオンパレードです。日本人の気質とともに醸成されてきた伝統技術への取り組み方は、欧米流のコストパフォーマンス重視の考え方〔例えば、結果(=レポートや課題)を早く出せることが一番という考えは、すでにコスパ重視の哲学かもしれません〕とは明らかに一線を画するものです。それは、自分にとって生涯最高と思えるもの、納得できるものを作り上げるため、一切の妥協を許さず、ときに効率・コスパ&タイパの度外視も辞さない、というものづくり哲学です。忠実と書いて「まめ」と読む。何ごとも面倒くさがらず失敗を恐れずまめに取り組む。そんな風に現場でまめに働く者を、おてんとう様はきっと見守ってくれていることでしょう! 私の父が茅誠司先生(第17代東京大学総長)に自身の信念についてインタビューさせて頂いた折、先生は「Honest is the best policy.(正直に勝るものなし)」とお答えになったと聞きました。忠実・正直・実直・誠実・律儀・真面目が一番ということです。NHK「みんなで筋肉体操」の谷本道哉先生の言「筋肉は裏切らない」をお借りして、「まじめは技術を裏切らない」をモットーに、みなさんが端正込めた仕事をできるよう願っています。がんばってください。お元気で。また、お会いしましょう!
                15時のおやつおじさんより

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