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卒アル贈ることば2020
ご卒業、おめでとうございます。
「つら合わせと中心取り」の要について、今年ほど研究室で多く口にした年はありませんでした。どちらも機械工作や設計など、モノづくりの現場で必要とされる感覚です。それらの感覚をもって作られたものは、欠けにくい、ぶつかりにくい、ひっかかりにくい、滑らかな動作性、良好な視認性、少部品点数化などのすぐれた機能性と生産性を備えます。それと同時に、仕上がったモノは往々にして無駄のないすっきりとしたフォルム・美観をまとっています。この感覚は、モノづくりのすべてに通ずる美意識といっても過言ではないでしょう。そしてまた、この「つら合わせと中心取り」の感覚は、ただ単に「機能・美しさ」をモノに求めるばかりでなく、我が身に対しては現場での整理整頓の意識を生み、ひいては操作ミス・判断ミスによって引き起こされる事故を減ずる安全行動につながるものでもあるのです。今後、技術・開発・研究・営業に携わって生きるみなさんには、モノづくりの現場で、あるいは書類作成やスライド作成などに至るまで、この「つら合わせと中心取り」の感覚を微に入り細に入り徹底し、お仕事に邁進して欲しいと願っています。
それでは気をつけて、お元気で。また、お会いしましょう!
15時のおやつおじさんより
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