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太陽や白熱電球および蛍光灯などの光源から放射される光は、振動面が不規則でその時間平均をとると、一様にあらゆる方向に振動している。このような光は自然光(natural
light)あるいは非偏光(unpolarized light)とよばれる。 |
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自然光から直線偏光成分を取り出すのが偏光子で、偏光子を透過した光は偏光子の透過軸(transmission
axis)方向に振動する直線偏光となる(右図)。さらに、この直線偏光に対し、もう1枚の偏光子(この場合,検光子という)を用意し、直線偏光がこの検光子を透過できるかどうかを調べる。
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参照 実験 2)λ/4板のはたらき |
まず、入射直線偏光の振幅をAとし、直線偏光の振動方向と検光子の透過軸とのなす角をθとすると、検光子を透過する直線偏光の振幅成分はEcosθである。
まず、入射直線偏光の振幅をAとし、直線偏光の振動方向と検光子の透過軸とのなす角をθとすると、検光子を透過する直線偏光の振幅成分はEcosθである。 |
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従って、検光子を透過する光の強度Iは、
となる。ここで、 は最初の偏光子を透過して検光子に入射する光の強度である。式(4)の関係をMalus(マリュ−)の法則という。
二枚の偏光子において二つの透過軸が平行な場合(θ=0:平行ニコル)透過強度は最大となり,互いの透過軸が直交する場合(θ=90°:直交ニコル)透過光は0となる。このような状態を消光(extinction)という。
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