加速度αで上昇しているエレベーターの天井からバネで吊るされた質量mの物体の運動を、エレベーターの外からの見た場合について考えよう。吊るされた物体は、バネからの力Fと重力mとをうけている。従って、物体に作用する正味の力はF−mで、物体の加速度はαである。そこで、運動方程式は F−m=mα となる。これより、バネの張力は F=m+mα となる。すなわち、エレベーターが加速度運動をすると物体にはmαの慣性力がはたらく。 一方、観測者がエレベーター内にいる場合、観測者は自分が加速度運動をしていることはわからないので、観測者には物体がmαだけ重くなったように感じる。 このように、同じ現象でも観測者の座標系が異なると、その現象の解釈は異なってくるが、その正否は区別できない。これを等価原理という。 |
1.2 電車
1.4 コリオリの力