線形代数B(前期,後期)

 

この授業では毎回,はじめに基本事項や例題の解説を行い,残りの時間で各自が 教科書を読み問題を解く演習を行う.解説がすんだら,課題を与えるので,教科書を 参照しながら解いていく.課題が完成したら,教員の確認を受ける.もし間違って いたときは,個別にヒントを与えるので,時間がある限り何度でも解答を試みる.

 

成績評価の方法

授業への参加状況に応じて2割の平常点を評価する. 残り8割を期末試験の結果で評価する.合計で6割以上を合格とする. 平常点などの詳細については,最初の授業で説明する.

授業のスケジュールと達成目標

以下に明示してある項目が授業で取り上げる内容であり,同時に期末試験の範囲となる.

1.行列式の定義

     偶順列と奇順列,行列式の定義と意味がわかる.

2.行列式の性質

     行列式の基本的性質とそれを用いた計算ができる.

3.行列式の計算(3次)

         3次正方行列の行列式が計算できる.

4.行列式の計算(4次)

         4次正方行列の行列式が計算できる.

5.余因子

         余因子が計算できる.

6.行列式の余因子展開

     余因子が計算でき,余因子展開が求められる.

7.余因子行列と逆行列

         余因子行列から逆行列が求められることを理解する.

8.クラーメルの公式

     クラーメルの公式を用いて連立方程式が解ける.

9.2次正方行列の固有値と固有ベクトル

     2次正方行列の固有値と固有ベクトルの計算ができる.

10.3次正方行列の固有値と固有ベクトル

         3次正方行列の固有値と固有ベクトルの計算ができる.

11.2次正方行列の対角化

     2次正方行列を対角化することができる.

12.3次正方行列の対角化

     3次正方行列を対角化することができる.

13.2次の対称行列と直交行列

2次の対称行列を対角化する直交行列が計算できる.

14.3次の対称行列と直交行列

3次の対称行列を対角化する直交行列が計算できる.

15.まとめと試験

以上を範囲として期末試験を行う.