線形代数A(後期)

この授業では,各自が課題を解いて理解を確認する演習も一緒に行う. 授業の進め方は毎時間の前半で解説を行い,後半で各自が問題を解くという形 で行う.解説の後,課題を与えるので,自分で教科書を参照しながら解いて いく.教科書を読んでみても,理解できない事項があれば教員に質問すること. 個別に説明を行い,課題のヒントを与える.

成績評価の方法

授業への参加状況に応じて2割の平常点を評価する. 中間試験3割,期末試験5割の配点で評価する.合計で6割以上を合格とする. 平常点などの詳細については,最初の授業で説明する.
 中間試験(30点満点)で20点未満の場合, 学習支援センターで課題に取り組む.再度中間試験を行うので受験すること. これで20点以上とれば,中間試験の成績を20点に修正する. 20点未満の場合,よいほうの点数を中間試験の成績とする.

授業のスケジュールと達成目標

授業で取り上げる項目は,以下のとおりである.

1.ベクトル,加法とスカラー倍と成分表示

     ベクトルの意味と基本的な演算ができる.

2.ベクトルの内積,1次独立と1次従属

     内積の意味がわかり計算できる.1次独立,1次従属の意味がわかる.

3.複素数

     複素数の加減乗除が計算できる.

4.複素数の極形式

     極形式への変換ができる.

5.ドモアブルの公式と複素数の n乗

     複素数のn 乗を求められる.    

6.中間試験
     以上の1から5の範囲で中間試験を行う

7.行列の和,差,スカラー倍

     行列の加法減法がわかる.

8.行列の積

     行列の積が計算できる.

9.いろいろな行列

         転置行列、対称行列の意味がわかる.

10.正則行列と逆行列

     正則行列、逆行列の意味がわかり、定義から逆行列が計算できる.

11.行列の基本変形と行列の階数

     基本変形の意味と、それを用いて階数を求めることができる.

12. 連立1次方程式と行列

         掃き出し法を用いて連立方程式が解ける.

13. 連立1次方程式の解の構造と階数

掃き出し法を用いて連立方程式の解の構造が階数から説明できる.

14.行基本変形と逆行列

         行基本変形を用いて逆行列を計算できる.

15.まとめと期末試験

期末試験の範囲は以上の項目すべてとなる.